こんにちは、モリ(@ijumori)です。
林業界に突如あらわれた救世主のような自伐型林業。
そして地域活性化のお助け役の地域おこし協力隊。
このふたつが掛け合わされた「地域おこし協力隊×自伐型林業」の募集が少しずつ増えてきています。
この2つがうまくかみあえば、地方活性化の救世主となれるでしょう。
自伐型林業をおこなってくれる地域おこし協力隊を募集している、もしくは過去に募集をしていた自治体をまとめてみました。
現在募集している自治体もありますので、地域おこし協力隊で自伐型林業をやってみたいという方は情報をチェックしてみてください。
地域おこし協力隊として自伐型林業の募集のあった自治体
では、実際に募集のあった自治体を北から順に紹介していきます。
北海道池田町
北海道池田町です。
山あり、川あり、という広大な自然豊かな北海道のもとで、畜産業をはじめとした様々な農産業が行われており、池田町の畑作は、インゲンマメなどの豆類やテンサイやばれいしょが主で、 タマネギ等野菜の作付けも多いです。広大な地で酪農も盛んに行われるかたわら、ブドウの耐寒性品種の栽培も盛んです
農業、畜産業が盛んな町です。そんな町で自伐型林業をおこなう地域おこし協力隊の募集がおこなわれています。
また地域おこし協力隊のメンバーで任意団体を設立し、身の丈に合った小規模で丁寧な自伐型林業を実践しているようです。
岩手県九戸村
岩手県九戸村です。
九戸村は、北上山地の北部に位置する人口5,600人の小さな村です。
ブロイラー産業も盛んで鶏肉の生産量は岩手県№1(岩手県は全国第三位)であることから、「キングオブチキン九戸」を全国に発信しています。
令和3年度から地域おこし協力隊の募集を始めたようです。
隊員のみなさんはSNSで情報発信を懸命にされておられますので、興味ある方は一度ご覧になってください。
岩手県陸前高田市
岩手県陸前高田市です。
東北の雄です。
陸前高田市は岩手県の中でも温暖な地域で、積もるほど雪は降らないそうです。
そして、「岩手の湘南」と呼ばれているそうです。
夏はサーフィンなどマリンスポーツが楽しめそうですね。
地域おこし協力隊のインタビュー記事がありますので、興味のある方は覗いてみてください。
東北の「自伐型林業」先進地・陸前高田 三陸の海を育む山の仕事 | ココロココ 地方と都市をつなぐ・つたえる
岩手県西和賀町
次は岩手県西和賀町です。
岩手県林業技術センターが実施する「いわて林業アカデミー」で1年間の林業研修をおこなった隊員1名が活動中です。2年次からは、独立を目指した実践活動となるようです。
西和賀町も積雪量が多いようなので、冬季の活動をきちんと計画していく必要がありそうです。
宮城県気仙沼市
次は宮城県気仙沼市です。
気仙沼市には木質バイオマス発電に取り組む会社があり、そちらに受け入れてもらい、活動をするようです。
また「自伐林業家養成塾『森のアカデミー』企画運営」という自伐型林業家の養成塾の企画運営もできるちょっとおもしろそうな募集内容となってます。
エネルギーの地産地消を目指しているとのこと。
HPやブログ、ウェブサイト等ございましたら情報をお寄せくださいませ。
埼玉県秩父市
首都圏に近い場所でも自伐型林業の募集が出ました。
秩父なので、首都圏に近いとは言えやはり遠いのですが。
それでも首都圏在住の人が見知らぬ土地に地域おこし協力隊で地方へ行くのにためらってしまうという話をよく聞くので、秩父あたりであれば心理的なハードルは少し下がるのではないでしょうか。
石川県中能登町
次は石川県中能登町です。
鳥獣対策部門と共同で現場活動をおこなうようです。
林業と狩猟活動。
いい組み合わせですね。
滋賀県長浜市
次は滋賀県長浜市です。
2015年から自伐型林業の募集をしているので、取り組みとしてはかなり早くから活動しているようです。
そして2017年9月に地域おこし協力隊3名で「木民」という有限責任事業組合を立ち上げ、伐採依頼や林道整備事業、キノコ栽培を手がけているようです。
今後の活動にも注目ですね。
滋賀県米原市
次は滋賀県米原市です。
滋賀県では長浜市に次いで米原市でも募集があることを考えると、県レベルで自伐型林業を推進していく流れになっていくのでしょうか。
そうなるといいですね。
米原市は豪雪地帯です。
冬の期間、どの程度作業ができるのか気になります。
HPやブログ、ウェブサイト等ございましたら情報をお寄せくださいませ。
奈良県曽爾村
続いては奈良県曽爾村です。
過去には自伐型林業だけでなく、漆に関する協力隊の募集もありました。
漆も特用林産物ですので、自伐型林業の「複業」のひとつにできたらおもしろそうですね。
地域おこし協力隊のブログもありますので、興味のある方は覗いてみてください。
奈良県下北山村
次は奈良県下北山村です。
地域おこし協力隊の報酬体系は月給制が多いのですが、ここ下北山村は日給月給制となっています。
林業は現場の天候に左右されるのでそういった報酬体系となっているのでしょう。
しかし民間の林業事業体でも月給制へ移行していくところが多い中、まして地域おこし協力隊という制度を利用して日給制を導入していることは、都市から地方へ人が流れていくことに対してはいい策とは言えませんね。
ここは変えたほうがいいと思います。
HPやブログ、ウェブサイト等ございましたら情報をお寄せくださいませ。
奈良県御杖村
次は奈良県御杖村です。
村の自伐型林業のモデルチームとしての活動を期待されています。
活動はこれからということですので、1期生としてスタートしたいという人にはおすすめです。
兵庫県養父市
次は兵庫県養父市です。
活動については他地域とは少し違うようです。
自伐型林業ではあるものの、あらかじめ成果を決め、それを達成することが求められるようです。
難しい言葉を使うと、KPIを林業に導入するということですね。
林業はチームでおこなうのが基本となるので、林業初心者から経験者がいるチームでどのようにチームを纏められるかがこの取り組みの鍵となりそうです。
楽しみです。
高知県佐川町
自伐のメッカと言われている高知県佐川町。
2019年1月1日現在、9人の隊員が活動しています。
そして現在も若干名ではありますが、新規の募集がされています。
自伐型林業の先進地ともいわれている佐川町。
地域おこし協力隊のホームページやブログもありますので、興味のある方は覗いてみてください。
高知県宿毛市
次は高知県宿毛市です。
宿毛市は高知県の南西にあたる地域にあり、一年を通して過ごしやすい環境にあります。
そのため、林業も年間を通して活動しやすいのではないでしょうか。
離島もあり、海、山が揃っています。アウトドアやレジャー好きな人にはピッタリの環境でしょう。
自伐型林業の先進自治体である高知県です。
森林率の高さからも高知県での林業はこれからも必要とされるでしょう。
島根県津和野町
続いては島根県津和野町です。
高知県佐川町に匹敵する自伐のメッカですね。
「津和野ヤモリーズ」という名前で活動されています。
現役の地域おこし協力隊員が9名、卒業生4名の13名で構成されています。
募集のチラシのデザインがとてもかっこよくて林業の古くてダサいイメージを一新させてくれています。
積雪がかなりある地域のようで、冬の活動場所に制限が出てきそうです。
津和野ヤモリーズは情報発信に積極的で、noteを活用して日々の出来事を発信しています。
しかもみなさん文章がお上手です。
一度のぞいてみてください。
島根県益田市
次は島根県益田市です。
島根県では津和野町でも自伐型林業の募集がありましたが、島根県は自伐型林業をガンガン推し進めている自治体です。
津和野町と同様積雪がかなりあるようなので、冬季期間の活動に制限が出そうですが、あまり作業に支障の出ない地域でも活動できるよう、広い地域をカバーしているようです。
HPやブログ、ウェブサイト等ございましたら情報をお寄せくださいませ。
島根県吉賀町
次も島根県です。さすが林業王国ですね。
森師研修員と呼ばれるようです。
山口県長門市
次は山口県長門市です。
山口県では初の募集です。
ただし、募集要項を見る限りでは、「自伐型林業の調査・研究等」とあるので、まだ本格的な実践導入ではなさそうです。
それでも道の駅に木育推進拠点施設が整備され、これからに期待ができそうな地域と言えそうですね。
まとめ
自伐型林業に取り組んでいる人や地域は確実に増えてきています。
また、林業分野における地域おこし協力隊の募集も今後は増えてくると思います。
そのため、これから林業を始めようという人は地域おこし協力隊の制度を活用を考えてもいいかもしれませんね。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
モリ(@ijumori)でした。
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