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ロート製薬(4527)の2022年3月期 決算短信を読み解く

資産運用
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こんにちは、モリ(@ijumori)です。

 

保有株であるロート製薬(4527)の2022年3月期 本決算が5月12日に発表されました。

【事業内容】
一般用医薬品メーカー。ヘルス&ビューティケア領域でアイケア(目薬、洗眼薬)、スキンケア(外皮用薬、リップクリーム、日やけ止め、機能性化粧品)、内服薬(胃腸薬、漢方薬)、体外検査薬の開発・販売。

【取扱い商品】
アイケア製品(目薬「Vロート」「アルガード」「Z!」「リセ」「なみだロート」、洗眼薬、コンタクト目薬「Cキューブ」、ソフトコンタクトレンズ)スキンケア製品(保湿ケア、エイジングケア、美白ケア、紫外線対策、ニキビケア、制汗・ニオイケア、メーキャップ、リップケア、ハンドケア、ボディケア、ヘアケア)

4527 ロート製薬 – IFIS株予報 – 事業内容、取扱い商品、銘柄診断カルテより引用

決算情報を分析してみようと思います。

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ロート製薬(4527)の財務分析をしてみた

今回は、ロート製薬(4527)の財務分析をしてみます。

IR情報 | ロート製薬株式会社
ロート製薬株式会社の投資家向け情報(株主向け情報)、IRについて、ご案内いたします。

 

2022年3月期 連結経営成績

決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 修正1株益 発表日
2020.03 188,327 23,085 22,735 15,410 135.1 20/05/12
2021.03 181,287 22,990 23,910 16,743 146.8 21/05/12
2022.03 199,646 29,349 29,084 21,018 184.3 22/05/12
2023.03 予 218,000 28,000 28,000 19,500 171.0 22/05/12

今期売上は1,996億4,600万円。

経常利益は789億9,600万円。

注)当連結会計年度の期首から適用しており、2022年3月期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、対前年同期増減率は記載しておりません。

 

2022年3月期 連結財政状態

  総資産 純資産 自己資本比率
2020.03 215,644 140,032 64.4
2021.03 226,149 156,612 68.8
2022.03 274,627 183,832 64.8

総資産・純資産ともに前年同期比増加減少。

純資産が増えている

自己資本比率50%以上

自己資本比率が10%未満の低下または上昇

 

2022年3月期 今期予想

決算期 区分 発表日 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2022/03 本 会社予想 2022/05/12 218,000 28,000 28,000 19,500
2022/03 本 従来予想 2022/05/12 218,000 28,000 28,000 19,500
2022/03 本 コンセンサス 2022/05/12 204,550 28,338 28,563 19,835

2023年3月期の連結経常利益は前期比3.7%減の280億円に減る見通し。

経常利益予想コンセンサスは、前週値の27,975百万円から2.1%上昇し、28,562百万円となった。対前年実績で見た場合3.8%の減益予想から1.8%減益予想に上方修正された。

ロート製薬(4527):23年3月期経常予想。対前週2.1%上昇。 – IFIS株予報より引用

修正の有無:有(上方修正)

 

2022年3月期 対通期進捗率

決算期 売上進捗率 営業利益進捗率 経常利益進捗率 発表日
2020.03 102.4 107.4 106.7 20/05/12
2021.03 99.1 105.5 108.2 21/05/12
2022.03 109.7 127.1 121.7 22/05/12

売上・利益の進捗率がともに会社予想より上

 

2022年3月期 四半期ごとの売上・経常利益

決算期 売上高 経常益 発表日
21.01-03 51,676 7,094 21/05/12
21.04-06 42,315 6,521 21/08/10
21.07-09 48,704 6,993 21/11/11
21.10-12 53,003 10,226 22/02/10
22.01-03 55,624 5,344 22/05/12

 

2022年3月期 に関する定性的情報

<日本>

  • コロナ禍でデジタルデバイスの接触時間が長くなり、眼精疲労を訴える人が増加したこともあり高額目薬が増収
  • 花粉症対策ブランド「アルガード」目薬も増収
  • 前期コロナ禍の影響を受け大きく落ち込んだ日やけ止めは「スキンアクア」の好調によりコロナ前の売上を上回り増収
  • 「メラノCC」、「肌ラボ」、「デオコ」や「ロートV5粒」が引き続き好調に
    推移
  • 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原迅速検査キットも増収に寄与
  • 今期「涙道チューブ」を新発売した㈱日本点眼薬研究所(2022年4月1日付でロートニッテン㈱へ社名変更)やクオリテックファーマ㈱、ならびに2021年8月に子会社化した「ボラギノール®」を主力商品とする天藤製薬㈱も増収に寄与
  • マスク着用習慣によりカラーリップを中心にリップクリームが伸び悩む
  • 大幅な増収と原価率の低減により、195億4千7百万円と大幅な増益

<アメリカ>

  • 新型コロナウイルス感染者数の減少で消費マインドが回復したこと等により、目薬が増収に寄与
  • 2021年10月に子会社化した消毒用アルコール製剤等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社も増収に貢献
  • 原材料や資材の調達コスト増加に加え人手不足の影響により原価率が悪化したことにより2億1千6百万円(同52.8%減)

<ヨーロッパ>

  • 主力の消炎鎮痛剤が好調に推移
  • 2021年5月にCEマークを取得した目薬「ロートドライエイド」を新発売し目薬市場の開拓を始める
  • 原材料や資材の調達コスト増加に加え人手不足の影響により原価率が悪化
  • 販売費及び一般管理費の効率的活用に努めた結果、5億6千3百万円(同50.2%増)の増益

<アジア>

  • 前期コロナ禍により大きく落ち込んだ日やけ止め及びリップクリームが回復傾向に
  • 目薬が新製品の発売や積極的な販促活動により好調に推移
  • マスク着用に伴う肌トラブルが増加しニキビ治療薬「アクネス」も引き続き増収に寄与
  • コロナ禍からの経済回復により中国と香港が引き続き好調に推移
  • ベトナムがロックダウン政策とそれに伴う工場の操業度低下により伸び悩む
  • 売上が好調であったことにより、83億6千5百万円(同20.8%増)と大幅な増益

<次期の見通し>

  • いまだ新型コロナウイルス感染症の拡大が続いており、中国のゼロコロナ政策による経済減速などもあり企業活動や市場に影響が出ている地域もあり、不透明な状況
  • ロシアのウクライナ侵攻を受けて両国への製品供給は停止しており、原油価格の高騰など予断を許さない状況が続いている
  • さまざまな事業環境の変化に対応し、さらなる事業の拡大と業績向上へ向けて、お客様ニーズの変化に的確に対応した新製品を創出するとともに、幅広い企業との連携を図るなど様々な改革に挑戦していく
  • 次期の業績につきましては、売上高は2,180億円、営業利益は日本セグメントにおいて再生医療・医療用眼科薬の開発の進展により研究開発費が増加することもあり280億円、経常利益は280億円、親会社株主に帰属する当期純利益は195億円を見込む

 

2022年3月期 の年間日足チャート、5年週足チャート

1年間の日足チャートです。

TradingView より画像引用

 

次は過去5年間の週足チャートです。

TradingView より画像引用

 

過去5年の決算短信で見る売上・利益の推移

決算期 売上高 (前期比) 営業利益 (前期比) 経常利益 (前期比) 当期純利益 (前期比)
2018/03 171,742 11.1% 19,087 23.5% 18,849 18.1% 9,289 -7.2%
2019/03 183,582 6.9% 20,812 9.0% 18,970 0.6% 9,799 5.5%
2020/03 188,327 2.6% 23,085 10.9% 22,735 19.8% 15,410 57.3%
2021/03 181,287 -3.7% 22,990 -0.4% 23,910 5.2% 16,743 8.6%
2022/03 199,646 29,349 29,084 21,018
2023/03予 218,000 11.7% 10,671 -20.2% 10,547 -22.2% 7,426 -37.3%

注)「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、2022年3月期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、対前年同期増減率は記載しておりません。

 

2022年3月期 のキャッシュフロー(CF)チャート

はっしゃんのバランスシート[CF]チャート より画像引用

<4527>ロート評価:
営業CF+ 投資CF- 財務CF+
◎ 本業の儲けと資金調達を新規投資に充て、
キャッシュを増やしています。
○ 営業CFマージン: 13.6%

営業CF+ 投資CF- 財務CF+

 

2022年3月期 のバランスシート(BS)チャート

はっしゃんのバランスシート[BS]チャート より画像引用

<4527>ロート評価:
◎ 自己資本比率66.9%
◎ 流動比率229.8%
◎ 当座比率174.4%
◎ 固定長期適合率54.3%
◎ 固定比率60%
※当座資産は流動資産のうち現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券など即金性の高い科目の合計です

自己資本比率 優良 50%以上

流動比率 優良 200%以上

当座比率 優良 150%以上

固定長期適合率 優良 80%以下

固定比率 優良 100%以下

 

2022年3月期 の損益計算書(PL)チャート

はっしゃんの損益計算書[PL]チャート より画像引用

<4527>ロート評価:
売上総利益率 58.3%
営業利益率 14.6%
税引前利益率 14%
純利益率 10.6%
実効税率 24.3%

 

2022年5月13日時点 株価診断チャート

はっしゃんの株価診断チャート より画像引用

<4527>ロートの評価:
PBR 2.2 倍
PER 18.2 倍
◎ ROA 7.7%
○ ROE 11.8%
株価診断 [適正]
○ 持続的成長性に優れています

 

2022年5月13日時点 理論株価

財務指標  
PBR 2.2倍
PER 18.2倍
ROA 7.7%
ROE 11.8%
株価 3,360
資産価値 1,092
事業価値 2,160
理論株価 3,252
上昇余地 -3.2%

はっしゃんの理論株価 より画像引用

 

まとめ

ロート製薬(4527)の財務分析をしてみました。

参考にしたのは、はっしゃんさんの書籍とブログです。

2022年3月期は好決算でしたね。

売上高、営業利益、経常利益、最終利益ともに過去最高を記録しました。

2023年3月期の配当金は+1円の37円と予定されています。増配です。今後も増配の修正があるかもしれませんね。

2023年3月期の会社予想は前期比マイナスとなっていますが、数字自体はいいところを予想しているので今後も期待していいと思います。

今後も分析を続けていきます。

 

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2020年11月から資産運用を始めました。現在は、つみたてNISA、投信積立、上場投資信託(ETF)、そして個別株への投資をおこなっております。資産運用に関する記事をまとめた記事です。

 

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※当ブログでは、具体的な銘柄や投資信託について言及することがありますが、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします。

 

最後まで読んでくれてありがとうございました。

モリ(@ijumori)でした。

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