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こんにちは、モリ(@ijumori)です。
2022年4月4日、ついに東証再編がおこなわれました。
これまでの4市場(東証一部、東証二部、JASDAQ、マザーズ)から3市場(東証プライム、東証スタンダード、東証グロース)に再編。
また、名証も区分が変更となりました。これまでの市場第一部はプレミア市場、市場第二部はメイン市場、セントレックスはネクスト市場となりました。
今回は東証再編によりどのように変わったのかについてお話をします。
東証再編。変わった?あまり変わってない?
企業は再編後にどの市場へ移行したのか
再編前と再編後
東京証券取引所(以下、東証)はこれまで
- 東証一部
- 東証二部
- JASDAQ
- マザーズ
の4市場に分かれていましたが、市場の再編により、
- プライム市場
- スタンダード市場
- グロース市場
の3市場に再編されました。
東証の各市場の上場企業数は
では再編前の東証への上場企業数を見てみると、
- 東証一部:2,176社
- 東証二部:475社
- JASDAQ:686社
- マザーズ:432社
でしたが、再編後は以下の通りとなっています。(2022年3月末現在)
- 東証プライム市場:1,839社
- 東証スタンダード市場:1,466社
- 東証グロース市場:466社
再編後の企業の移行は
- 東証一部 → 東証プライム市場:1,839社
- 東証一部 → 東証スタンダード市場:338社
- 東証一部 → 東証グロース市場:0社
- 東証二部 → 東証プライム市場:0社
- 東証二部 → 東証スタンダード市場:475社
- 東証二部 → 東証グロース市場:は0社
- JASDAQ → 東証プライム市場:0社
- JASDAQ → 東証スタンダード市場:652社
- JASDAQ → 東証グロース市場:34社
- マザーズ → 東証プライム市場:0社
- マザーズ → 東証スタンダード市場:1社
- マザーズ → 東証グロース市場:431社
となっています。(2022年3月末現在)
新市場区分のコンセプト・上場基準
コンセプト・上場基準
プライム市場
コンセプト:
多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場
スタンダード市場
コンセプト:公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備えつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場
グロース市場
コンセプト:高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場
なぜ東証再編がなされたのか
もともと東証一部は機関投資家の投資基準を満たす銘柄という位置づけでした。
東証二部、JASDAQそしてマザーズの上場企業は東証一部上場基準を満たせば東証一部に移行するのが当たり前のようにおこなわれてきました。
しかし東証一部の上場廃止基準が緩いために一部上場企業の数が増える一方、上場基準を満たさない企業も増えてきました。東証一部企業の質の低下や市場区分を明確にするために新区分の再編となりました。
再編後、新規上場基準と上場維持基準は共通となります。また、市場変更をする際も新規上場基準と同等の基準を満たす必要があります。
そのため、上場企業の質の維持につながることが期待されます。
市場再編が日本のマーケットをよくすることを望む
市場再編により、新規上場基準と上場維持基準のハードルが上がりました。これがマーケットにおける上場企業の質の向上につながることを期待します。
たとえばプライム市場の新規上場基準と上場維持基準は以下のとおりで、かなり厳しい基準が設けられています。
観点 | 項目 | 新規上場基準 | 上場維持基準 |
---|---|---|---|
流動性 | 株主数 | 800人以上 | 同左 |
流通株式数 |
20,000単位以上 | 同左 | |
流通株式時価総額 | 100億円以上 | 同左 | |
売買代金 | 時価総額250億円以上 | 平均売買代金0.2億円以上 | |
ガバナンス | 流通株式比率 | 35%以上 | 同左 |
経営成績 財政状態 |
収益基盤 | ・直近2年間の利益合計が25億円以上 ・売上高100億円以上かつ時価総額1,000億円以上 |
- |
財政状態 | 純資産50億円以上 | 純資産がプラス |
この基準をクリアし続けることができなければプライム市場にとどまることはできません。プライム市場の企業が厳しい基準をクリアし続けることでプライム市場の価値が高まることが期待されます。
最後に
東証再編によって投資家から評価される魅力的なマーケットとなり得るかはこれからの取り組み次第でしょう。
上場企業の取り組みにより投資家にとって安心して投資活動ができるマーケットになってくれることを期待します。
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「世界を物書きで!」における「資産運用」に関するまとめ記事はこちらにまとめています。ぜひ読んでいってください。
▼「世界を物書きで!」における「資産運用」に関するまとめ記事
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※当ブログでは、具体的な銘柄や投資信託について言及することがありますが、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
モリ(@ijumori)でした。