【高配当】川崎汽船(9107)配当分析|利回り4.21%・8年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

川崎汽船(9107)は海運業の企業です。まず配当の全体像を数字で確認します。

項目
銘柄コード 9107
業種 海運業
配当利回り(株価ベース) 4.21%
1株配当(最新期・分割調整済) 120.00円
総合判定 中立
総合スコア 65.0
連続増配 8年
非減配 8年
配当性向 57.03%
PER / PBR 12.54 / 0.93
ROE 7.56%
DOE(株主資本配当率) 4.25%(業種中央値 2.36%)

コンテナ船・ドライバルク船・自動車船を運航する海運大手です。コンテナ船事業は他社との統合会社ONEを通じて手がけています。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を見ていきます。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 21.35% 7.67% 3.63%
3年 7.76% 5.24% 3.63%
1年 6.07% 5.20% 4.19%
現在 4.21%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2011年3月期 10.56円 —% —円
2013年3月期 2.78円 20.71% 13円
2014年3月期 5.00円 25.35% 20円
2015年3月期 5.28円 29.72% 18円
2016年3月期 5.56円 —% —円
2022年3月期 66.67円 8.71% 765円
2023年3月期 75.00円 23.34% 321円
2024年3月期 83.33円 172.13% 48円
2025年3月期 100.00円 21.73% 460円
2026年3月期 120.00円 57.03% 210円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは4.25%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.36%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは4.21%で、5年平均の7.67%を下回っています。株価が買われて利回りが薄まっている局面です。5年間の最高は21.35%でした。

直近1年の平均利回り5.20%は、5年平均7.67%より低めです。株価が上がって利回りが縮んでいます。

8年連続で増配中です。棒グラフが右肩上がりに伸びているのが分かります。配当株としては素直に評価できる積み上げです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは 4.21% です。連続増配 8年、非減配 8年(分割調整済み配当ベース)。増配は8期続き、1株配当は120円まで伸びました。利回り4.21%は高めですが、海運市況に業績が左右されるため、配当の年による振れは大きい業種です。配当性向57.0%。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 7.56%
ROA 5.67%
DOE 4.25%
自己資本比率 78.58%
EPS / BPS 210 / 2852
収益性スコア 1.19
還元スコア 1.33
割安スコア 1.19

ROE 7.56%、自己資本比率 78.58%、EPS 210円、配当性向 57.03%。ROE7.6%・自己資本比率78.6%で、市況ピークに積み上げた自己資本が厚みを持っています。EPSは前期の市況高から半減しており、利益水準は落ち着きに向かっています。

4. 割安度

PBR0.93倍は業種中央値0.78倍をやや上回ります。利回りは5年平均7.67%に対していま4.21%で、過去の市況高局面の利回りには届いていません。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 2850円(利回り4.21%)
5年平均利回りに戻る株価 1564円(利回り7.67%)
5年最高利回り時の株価 562円(利回り21.35%)
5年最低利回り時の株価 3306円(利回り3.63%)

いまの株価は1564円(5年平均利回り水準)と3306円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約45.1%下がる計算です。

利回りが5年平均の7.67%まで戻るには、株価が約45%下がる計算です(現値2850円 → 1564円)。いまの株価は過去5年の利回りで見て高い側にあります。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 65.0)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 5年連続増配
+ 利回り4%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

本システムの総合区分は 中立 です。総合スコアは中位で、区分は中立です。連続増配と4%超の利回りが加点、自社平均より低い利回り水準が判定を抑えました。

6. よくある質問

川崎汽船の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは4.21%で、過去5年平均の7.67%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

8年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また8年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約57%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2013年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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