【高配当】AGC(5201)配当分析|利回り3.45%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

AGC(5201)はガラス・土石製品の企業です。まず配当の全体像を数字で確認します。

項目
銘柄コード 5201
業種 ガラス・土石製品
配当利回り(株価ベース) 3.45%
1株配当(最新期・分割調整済) 210.00円
総合判定 中立
総合スコア 50.3
連続増配 0年
非減配 5年
配当性向 64.38%
PER / PBR 15.92 / 0.74
ROE 4.74%
DOE(株主資本配当率) 3.60%(業種中央値 2.40%)

建築用・自動車用ガラスで世界大手のガラスメーカーです。化学品や電子部材も収益の柱に育てています。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を見ていきます。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 6.05% 4.65% 2.59%
3年 5.70% 4.42% 2.59%
1年 4.83% 3.87% 2.59%
現在 3.45%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2016年3月期 90.00円 43.87% 205円
2017年3月期 90.00円 21.51% 418円
2018年3月期 105.00円 28.79% 365円
2019年3月期 170.00円 59.75% 285円
2020年3月期 120.00円 81.17% 148円
2021年3月期 120.00円 37.56% 319円
2022年3月期 210.00円 —% —円
2023年3月期 210.00円 68.91% 305円
2024年3月期 210.00円 —% —円
2025年3月期 210.00円 64.38% 326円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.60%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.40%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは3.45%で、5年平均の4.65%を下回っています。株価が買われて利回りが薄まっている局面です。5年間の最高は6.05%でした。

直近1年の平均利回り3.87%は、5年平均4.65%より低めです。株価が上がって利回りが縮んでいます。

派手な増配はありませんが、5年間減配していません。維持力のあるタイプです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは 3.45% です。連続増配 0年、非減配 5年(分割調整済み配当ベース)。1株配当210円は3期連続で横ばい、減配のない期間は5年続いています。配当性向64.4%、DOE3.60%で、利益の変動をならして配当を維持する姿勢がうかがえます。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 4.74%
ROA 2.34%
DOE 3.60%
自己資本比率 50.34%
EPS / BPS 326 / 7004
収益性スコア 0.62
還元スコア 1.11
割安スコア 0.84

ROE 4.74%、自己資本比率 50.34%、EPS 326円、配当性向 64.38%。ROE4.7%は業種中央値7.6%を下回り、収益性は控えめです。EPSは前期から大きく回復しました。自己資本比率50.3%と財務は安定しています。

4. 割安度

PBR0.74倍は業種中央値0.88倍を下回り、株価は資産価値の範囲内です。利回りは5年平均4.65%に対していま3.45%です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 6079円(利回り3.45%)
5年平均利回りに戻る株価 4516円(利回り4.65%)
5年最高利回り時の株価 3471円(利回り6.05%)
5年最低利回り時の株価 8108円(利回り2.59%)

いまの株価は4516円(5年平均利回り水準)と8108円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約25.7%下がる計算です。

利回りが5年平均の4.65%まで戻るには、株価が約26%下がる計算です(現値6079円 → 4516円)。いまの株価は過去5年の利回りで見て高い側にあります。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 50.3)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/自社平均より低利回り
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

本システムの総合区分は 中立 です。総合スコアは中位で、区分は中立です。利回り3%超とDOEの高さが加点、収益性の低さが減点となりました。

6. よくある質問

AGCの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.45%で、過去5年平均の4.65%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約64%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2020年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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