【高配当】大和証券グループ本社(8601)配当分析|利回り3.53%・3年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

大和証券グループ本社(8601)は証券セクターの企業です。配当の実績から確認します。

項目
銘柄コード 8601
業種 証券,商品先物取引業
配当利回り(株価ベース) 3.53%
1株配当(最新期・分割調整済) 64.00円
総合判定 中立
総合スコア 48.4
連続増配 3年
非減配 3年
配当性向 50.78%
PER / PBR 11.60 / 1.15
ROE 8.83%
DOE(株主資本配当率) 5.02%(業種中央値 5.32%)

大和証券グループ本社(8601)は国内2位の証券グループだ。時価総額はおよそ2.3兆円。個人向けリテールとホールセール、資産運用を柱に、市況によって業績が上下しやすい構造を持つ。本レポートは配当と財務を表とグラフで整理する。

2. 配当の魅力

利回りの水準と増配・減配の記録を見ます。

期間 最大 平均 最小
5年 8.34% 5.45% 3.41%
3年 8.26% 5.38% 3.41%
1年 6.39% 4.67% 3.41%
現在 3.53%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 33.00円 52.33% 63円
2023年3月期 23.00円 52.84% 44円
2024年3月期 44.00円 51.80% 85円
2025年3月期 56.00円 51.13% 110円
2026年3月期 64.00円 50.78% 126円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは5.02%(業種中央値は5.32%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

利回りは3.53%で、5年平均5.45%を下回る。証券株らしく市況で振れ、いまは利回りが薄い局面だ。5年間の最高は8.34%だった。

直近1年の平均利回りは4.67%で、5年平均5.45%より低い。株高と業績回復が利回りを縮めてきた。

1株配当は2023年に減配したあと、44円→56円→64円と回復した。棒グラフの谷は業績連動配当の跡だ。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは3.53%。1株配当(分割調整済み)は2023年に33円から23円へ下がった年があり、その後は44円→56円→64円と回復・増配している。配当性向は50%前後で、業績連動の色が濃い。市況次第で配当も動く点は、証券会社に共通する特性だ。

3. 業績と財務の安定性

収益力と財務、還元とのバランスを確認します。

指標
ROE 8.83%
ROA 0.46%
DOE 5.02%
自己資本比率 5.37%
EPS / BPS 126 / 1273
収益性スコア 0.91
還元スコア 0.96
割安スコア 1.18

ROEは8.8%で業種中央値9.2%並み。営業利益率28.8%は高いが、自己資本比率5.4%は金融仲介業の性格を映した数字で、単純な健全性の指標としては読みにくい。EPSは市況回復とともに126円まで戻している。

4. 割安度

PERは11.6倍、PBRは1.15倍で業種中央値0.98倍をやや上回る。利回り3.53%は自社5年平均5.45%を下回り、自社利回り比は0.65。過去の自分と比べると利回りは薄く、区分としては中立から割高寄りだ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 1812円(利回り3.53%)
5年平均利回りに戻る株価 1174円(利回り5.45%)
5年最高利回り時の株価 767円(利回り8.34%)
5年最低利回り時の株価 1877円(利回り3.41%)

いまの株価は1174円(5年平均利回り水準)と1877円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約35.2%下がる計算です。

利回りが5年平均5.45%に戻る株価はおよそ1174円で、現在値より3割ほど低い。株価は過去5年の利回りレンジの内側にある。売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 48.4)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 3年連続増配
+ 利回り3%以上

総合判定は中立(スコア48.4)。3年連続増配と利回り3%超が加点材料で、2023年の減配実績と自社平均より低い利回りが中立に留めている。配当は業績に連動して振れる前提で見るのが妥当だ。

6. よくある質問

大和証券グループ本社の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.53%で、過去5年平均の5.45%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また3年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約51%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2023年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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