【連続増配】荏原製作所(6361)配当分析|利回り1.15%・3年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

荏原製作所(6361)は機械セクターの企業です。配当と業績の両面から見ていきます。

項目
銘柄コード 6361
業種 機械
配当利回り(株価ベース) 1.15%
1株配当(最新期・分割調整済) 60.00円
総合判定 対象外
総合スコア 38.4
連続増配 3年
非減配 3年
配当性向 35.48%
PER / PBR 22.20 / 3.31
ROE 15.61%
DOE(株主資本配当率) 5.46%(業種中央値 2.83%)

荏原製作所(6361)はポンプと環境プラント、それに半導体製造装置(CMP装置)を手がける機械メーカーだ。時価総額はおよそ1.7兆円。半導体向けの精密・電子事業が伸び、業績のけん引役になっている。本レポートは配当と財務を表とグラフで整理する。

2. 配当の魅力

利回りの水準と増配の記録を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 4.91% 2.97% 0.89%
3年 4.12% 2.30% 0.89%
1年 2.21% 1.39% 0.89%
現在 1.15%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年6月期 39.60円 35.18% 113円
2023年6月期 41.10円 35.03% 117円
2024年6月期 49.30円 95.07% 52円
2025年6月期 60.00円 35.48% 169円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは5.46%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.83%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

利回りは1.15%で、5年平均2.97%を大きく下回る。株価が利益成長を織り込んで買われ、利回りは薄い。5年間の最高は4.91%だった。

直近1年の平均利回りは1.39%で、5年平均2.97%の半分に近い。株高が利回りを押し下げてきた。

1株配当は39.6円から60円へ、3年連続の増配。棒グラフは伸びているが、利回りの絶対水準は低いままだ。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは1.15%と低い。1株配当(分割調整済み)は39.6円から60円へ増え、3年連続で増配している。配当性向は35.5%だが、2024年はEPSが一時的に落ち込み95%まで跳ねた年がある。利益のブレが配当性向に出やすい点は押さえておきたい。

3. 業績と財務の安定性

収益力と財務の健全性、そして還元とのバランスを見ます。

指標
ROE 15.61%
ROA 7.08%
DOE 5.46%
自己資本比率 47.02%
EPS / BPS 166 / 1115
収益性スコア 1.70
還元スコア 1.46
割安スコア 3.61

ROEは15.6%で業種中央値7.8%を大きく上回り、収益性は高い。営業利益率11.9%、自己資本比率47.0%と財務も健全だ。一方でフリーキャッシュフローはマイナス。成長投資が先行しており、この点がスコアの判定に影響している。

4. 割安度

PBRは3.31倍で業種中央値0.92倍の3倍を超え、PERも22.2倍。利回り1.15%は自社5年平均2.97%を下回り、自社利回り比は0.39と低い。株価は利益成長を織り込んで買われており、区分としては割高寄りだ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 5555円(利回り1.15%)
5年平均利回りに戻る株価 2155円(利回り2.97%)
5年最高利回り時の株価 1304円(利回り4.91%)
5年最低利回り時の株価 7191円(利回り0.89%)

いまの株価は2155円(5年平均利回り水準)と7191円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約61.2%下がる計算です。

利回りが5年平均2.97%に戻る株価はおよそ2155円で、現在値の半分以下にあたる。株価は過去5年の利回りレンジの外に近い高い側だ。売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 38.4)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は対象外(スコア38.4)。高いROEと3年連続増配は加点材料だが、フリーキャッシュフローのマイナスが判定を対象外に置いている。配当利回りそのものも低く、インカム目的の水準ではない。

6. よくある質問

荏原製作所の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.15%で、過去5年平均の2.97%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また3年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約35%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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