【高配当】日立建機(6305)配当分析|利回り3.34%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

日立建機(6305)は機械セクターの企業です。配当の実績から見ていきます。

項目
銘柄コード 6305
業種 機械
配当利回り(株価ベース) 3.34%
1株配当(最新期・分割調整済) 175.00円
総合判定 中立
総合スコア 53.8
連続増配 0年
非減配 4年
配当性向 50.86%
PER / PBR 15.32 / 1.25
ROE 8.56%
DOE(株主資本配当率) 4.41%(業種中央値 2.83%)

日立建機(6305)は油圧ショベルを主力とする建設機械メーカーだ。時価総額はおよそ1.1兆円。北米・アジアの鉱山機械やレンタル事業を伸ばし、日立グループから独立した資本構成に移っている。本レポートは配当と財務を表とグラフで整理する。

2. 配当の魅力

利回りの水準と1株配当の推移を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 6.42% 4.20% 2.54%
3年 6.42% 4.16% 2.54%
1年 4.11% 3.47% 2.54%
現在 3.34%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 110.00円 30.85% 357円
2023年3月期 110.00円 33.33% 330円
2024年3月期 150.00円 34.19% 439円
2025年3月期 175.00円 45.71% 383円
2026年3月期 175.00円 50.86% 344円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは4.41%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.83%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

利回りは3.34%で、5年平均4.20%を下回る。株価に対して利回りはやや薄い位置だ。5年間の最高は6.42%だった。

直近1年の平均利回りは3.47%で、5年平均4.20%より低い。利回りは過去平均を下回って推移してきた。

1株配当は110円から175円へ増えたあと、直近2年は175円で横ばい。棒グラフの頭打ちが増配一服を示す。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは3.34%。1株配当(分割調整済み)は110円→175円へ増えたあと、直近は175円で横ばい。連続増配は途切れているが、5年間で減配はない。配当性向は50.9%まで上がっており、利益が伸び悩むなかで還元水準を保っている姿が読み取れる。

3. 業績と財務の安定性

収益力と財務、還元とのバランスを見ます。

指標
ROE 8.56%
ROA 3.94%
DOE 4.41%
自己資本比率 48.47%
EPS / BPS 344 / 4231
収益性スコア 1.05
還元スコア 1.27
割安スコア 1.36

ROEは8.6%で業種中央値7.8%をやや上回る。営業利益率9.3%、自己資本比率48.5%と財務は健全だ。EPSは438円をピークに344円へ低下しており、鉱山機械の市況が利益に響いている。

4. 割安度

PERは15.3倍、PBRは1.25倍で業種中央値0.92倍を上回る。利回り3.34%は自社5年平均4.20%を下回り、自社利回り比は0.80。過去比では利回りがやや薄く、区分としては中立だ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 5244円(利回り3.34%)
5年平均利回りに戻る株価 4167円(利回り4.20%)
5年最高利回り時の株価 2726円(利回り6.42%)
5年最低利回り時の株価 6890円(利回り2.54%)

いまの株価は4167円(5年平均利回り水準)と6890円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約20.5%下がる計算です。

利回りが5年平均4.20%に戻る株価はおよそ4167円で、現在値より2割ほど低い。株価は過去5年の利回りレンジの内側にある。売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 53.8)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は中立(スコア53.8)。利回り3%超と業種平均を上回るDOEが加点材料。増配が止まり、自社の過去利回りより低い点が中立に置いている。配当性向の上昇余地は限られてきている。

6. よくある質問

日立建機の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.34%で、過去5年平均の4.20%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約51%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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