【高配当】三井化学(4183)配当分析|利回り3.54%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

三井化学(4183)は化学の企業です。まず配当の全体像を数字で確認します。

項目
銘柄コード 4183
業種 化学
配当利回り(株価ベース) 3.54%
1株配当(最新期・分割調整済) 75.00円
総合判定 対象外
総合スコア 41.2
連続増配 0年
非減配 12年
配当性向 122.79%
PER / PBR 20.28 / 0.79
ROE 4.01%
DOE(株主資本配当率) 3.77%(業種中央値 2.48%)

モビリティ・ICT・ヘルスケア向けの機能材料と、基礎化学品を手がける総合化学メーカーです。汎用品から機能材料への構造転換を進めています。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を見ていきます。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 5.68% 4.22% 3.19%
3年 5.68% 4.08% 3.19%
1年 4.66% 3.84% 3.19%
現在 3.54%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 35.00円 21.60% 162円
2018年3月期 45.00円 15.07% 299円
2019年3月期 50.00円 25.93% 193円
2020年3月期 50.00円 57.30% 87円
2021年3月期 50.00円 33.56% 149円
2022年3月期 60.00円 21.22% 283円
2023年3月期 60.00円 27.83% 216円
2024年3月期 70.00円 53.23% 132円
2025年3月期 75.00円 87.95% 85円
2026年3月期 75.00円 122.79% 61円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.77%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは3.54%で、5年平均の4.22%を下回っています。株価が買われて利回りが薄まっている局面です。5年間の最高は5.68%でした。

直近1年の平均利回り3.84%は、5年平均4.22%より低めです。株価が上がって利回りが縮んでいます。

派手な増配はありませんが、12年間減配していません。維持力のあるタイプです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは 3.54% です。連続増配 0年、非減配 12年(分割調整済み配当ベース)。1株配当75円は2期連続で横ばい、減配のない期間は12年に及びます。ただし直近期は配当性向122.8%と、利益を上回る配当になっています。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 4.01%
ROA 1.60%
DOE 3.77%
自己資本比率 40.19%
EPS / BPS 92 / 2349
収益性スコア 0.56
還元スコア 0.76
割安スコア 0.99

ROE 4.01%、自己資本比率 40.19%、EPS 92円、配当性向 122.79%。ROE4.0%は業種中央値6.5%を下回ります。自己資本比率40.2%。EPSは低い水準にとどまり、これが配当性向の高さにつながっています。

4. 割安度

PBR0.79倍は業種中央値0.80倍とほぼ同水準です。利回りは5年平均4.22%に対していま3.54%です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 2118円(利回り3.54%)
5年平均利回りに戻る株価 1777円(利回り4.22%)
5年最高利回り時の株価 1320円(利回り5.68%)
5年最低利回り時の株価 2351円(利回り3.19%)

いまの株価は1777円(5年平均利回り水準)と2351円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約16.1%下がる計算です。

利回りが5年平均の4.22%まで戻るには、株価が約16%下がる計算です(現値2118円 → 1777円)。いまの株価は過去5年の利回りで見て高い側にあります。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 41.2)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
配当性向80%超
+ 10年以上非減配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

本システムの総合区分は 対象外 です。配当性向が80%を超えたため、区分は対象外です。12年の非減配は安定材料ですが、いまの利益水準に対して配当が重い点が判定を分けました。

6. よくある質問

三井化学の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.54%で、過去5年平均の4.22%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約123%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2014年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



タイトルとURLをコピーしました