【配当分析】レゾナック(4004)配当分析|利回り0.47%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

レゾナック・ホールディングスは半導体材料や機能性化学品を手がける総合化学メーカーで、旧昭和電工と日立化成の統合から生まれた。まず配当を見るうえでの立ち位置を確認する。

項目
銘柄コード 4004
業種 化学
配当利回り(株価ベース) 0.47%
1株配当(最新期・分割調整済) 65.00円
総合判定 割高寄り
総合スコア 21.2
連続増配 0年
非減配 3年
配当性向 40.50%
PER / PBR 40.70 / 1.69
ROE 4.26%
DOE(株主資本配当率) 1.76%(業種中央値 2.48%)

この銘柄をインカム目的で見ると、現在利回りは0.47%と低い。株価の上昇が先行した結果として利回りが薄まっており、配当そのものより成長・回復期待で買われている局面にある。配当を軸に据えるなら、水準の低さを最初に押さえておきたい。

2. 配当の魅力

利回りの現在地と、1株配当の推移を確認する。

期間 最大 平均 最小
5年 3.90% 2.22% 0.33%
3年 3.21% 1.70% 0.33%
1年 1.88% 0.86% 0.33%
現在 0.47%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 65.00円 38.23% 170円
2023年3月期 65.00円 —% —円
2024年3月期 65.00円 15.99% 406円
2025年3月期 65.00円 40.50% 160円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは1.76%と控えめです(業種中央値は2.48%)。還元の厚みはまだ薄い。これから増やす余地と見るか、還元に消極的と見るかは、業績の伸び次第です。

利回りは2021年に約3%だったが、株価上昇にともない2026年にかけて低下し、直近は0.47%前後で推移している。配当が減ったのではなく株価が上がった結果である点に注意。

現在0.47%は1年平均0.86%、3年平均1.70%、5年平均2.22%のいずれも下回る。期間を長く取るほど平均との差が開き、足元の利回りが歴史的に低い側にあることが読み取れる。

1株配当は2022年から2025年まで65円で横ばい。増配も減配もなく、配当額そのものは安定している。利回りの低下はこの一定額に対して株価が上がったことによる。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在利回り0.47%は、過去5年平均2.22%を大きく下回り、5年の最低0.33%に近い側にある。1株配当は65円で2022年から2025年まで4年横ばい、この間の増配はない。過去4年で減配もなく65円を維持してきたが、利回りが薄いのは配当が細ったからではなく株価が伸びたためだ。インカム収入を狙う水準とは言いにくい。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を、業種の目安と並べて見る。

指標
ROE 4.26%
ROA 1.38%
DOE 1.76%
自己資本比率 33.17%
EPS / BPS 160 / 3861
収益性スコア 0.51
還元スコア 0.85
割安スコア 2.11

ROEは4.26%で、化学業種の中央値6.49%を下回る。自己資本比率は33.2%とやや薄めで、財務に厚い余裕がある状態ではない。配当性向は40.5%と無理のない範囲に収まり、EPS160.49円に対して65円の配当は利益で十分カバーできている。DOEは1.76%で業種中央値2.48%や全国的な目安2〜4%を下回り、純資産に対する還元は控えめだ。配当を出す体力はあるが、収益性そのものは業種平均に届いていない。

4. 割安度

PERは40.7倍、PBRは1.69倍で、化学業種のPBR中央値0.80倍と比べると株価は高い側にある。自社利回り比は0.21で、現在利回りが過去5年平均の2割程度しかないことを示す。過去5年の自社利回りレンジで見ると、株価は利回りが最も低かった側に位置する。利回りが5年平均2.22%に戻るには株価が約2,928円まで下がる計算で、現在値13,725円からは約79%の下落幅にあたる。総合区分は割高寄りとする。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 13725円(利回り0.47%)
5年平均利回りに戻る株価 2928円(利回り2.22%)
5年最高利回り時の株価 1667円(利回り3.90%)
5年最低利回り時の株価 19697円(利回り0.33%)

いまの株価は2928円(5年平均利回り水準)と19697円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約78.7%下がる計算です。

現在値13,725円に対し、利回りが5年平均2.22%に対応する株価は約2,928円、5年最高利回り3.9%なら約1,667円、5年最低利回り0.33%なら約19,697円。株価は自社の過去利回りレンジで低利回り側にある。売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 21.2)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満

総合区分は割高寄り。配当は65円で4年維持され性向にも余裕があるが、現在利回り0.47%は5年平均を大きく下回り、PER・PBRとも業種の目安より高い。ROEが業種平均未満である点も合わせて確認したい。インカム狙いか、業績回復を織り込んだ株価水準をどう捉えるかで見え方は変わる。判断は読者に委ねる。

6. よくある質問

レゾナック・ホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは0.47%で、過去5年平均の2.22%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約41%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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