【高配当】デンカ(4061)配当分析|利回り2.92%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

デンカは電子材料・機能性樹脂・特殊混和材などを手がける総合化学メーカー。素材市況と設備投資の波を受けやすい事業構造を持つ。

項目
銘柄コード 4061
業種 化学
配当利回り(株価ベース) 2.92%
1株配当(最新期・分割調整済) 100.00円
総合判定 対象外
総合スコア 44.4
連続増配 0年
非減配 3年
配当性向 54.91%
PER / PBR 19.40 / 0.98
ROE 4.85%
DOE(株主資本配当率) 2.78%(業種中央値 2.48%)

配当利回りは2.92%で、5年平均の4.22%を1割以上下回る。ここ数年は株価が大きく水準を変えており、利回りは需給しだいで振れてきた。還元姿勢そのものはDOE2.78%と業種中央値(2.48%)を上回るが、過去に減配歴がある点は最初に押さえておきたい事実だ。

2. 配当の魅力

利回りの現在地と、配当そのものの歩みを分けて見る。

期間 最大 平均 最小
5年 6.31% 4.22% 2.21%
3年 6.31% 4.31% 2.21%
1年 4.92% 3.44% 2.21%
現在 2.92%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 145.00円 48.07% 302円
2023年3月期 100.00円 67.53% 148円
2024年3月期 100.00円 72.14% 139円
2025年3月期 100.00円 —% —円
2026年3月期 100.00円 54.91% 182円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.78%(業種中央値は2.48%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

2021年から2025年半ばまでは概ね4〜5%台で推移し、一時は5%を超えた。株価が急伸した2026年に入って利回りは2%台前半まで低下し、直近は2.92%。配当ではなく株価の変動が利回りを動かしてきたことが読み取れる。

現在2.92%は5年平均4.22%・3年平均4.31%のいずれも下回り、5年最小2.21%に近い。過去のレンジに照らすと、利回りは今が低め圏にある。

分割調整ベースで2022年3月期145円→2023年3月期100円へ減配し、以降は100円で横ばい。増配による利回り押し上げは今のところ働いていない。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在利回り2.92%は、5年平均4.22%どころか5年最小の2.21%に近い位置にある。1株配当は分割調整ベースで2022年3月期の145円から2023年3月期に100円へ減配され、その後2026年3月期まで100円で横ばいが続く。連続増配の記録はなく、非減配は直近3年にとどまる。利回りが低く見えるのは配当が細ったからではなく、株価が上がったことによる面が大きい。

3. 業績と財務の安定性

この配当を支える収益力と財務の余裕を確認する。

指標
ROE 4.85%
ROA 2.30%
DOE 2.78%
自己資本比率 49.75%
EPS / BPS 182 / 3605
収益性スコア 0.78
還元スコア 1.01
割安スコア 1.23

ROEは4.9%で業種中央値6.49%を下回り、稼ぐ力は控えめといえる。配当性向は54.9%で、利益の半分強を配当に充てている計算だ。自己資本比率49.8%と財務基盤は保たれ、EPSは182.1円まで戻した。一方でフリーキャッシュフローはマイナス(約-89億円)で、稼いだ現金だけでは投資と配当を賄えていない期がある点が、後述の区分判定にも効いている。

4. 割安度

PER19.4倍・PBR0.98倍。自社の過去5年の利回りレンジで見ると、現在の2.92%は平均4.22%より低く、割安さは乏しい位置にある。総合区分は対象外。これは本システムのスクリーニングの足切り(今回はフリーキャッシュフローのマイナス)に該当したことを示す参考区分で、銘柄の良し悪しを断定するものではない。仮に利回りが5年平均の4.22%まで戻るには、配当100円を前提に株価が約2370円へ、現在の3430円から3割ほど下がる計算になる。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 3430円(利回り2.92%)
5年平均利回りに戻る株価 2370円(利回り4.22%)
5年最高利回り時の株価 1585円(利回り6.31%)
5年最低利回り時の株価 4525円(利回り2.21%)

いまの株価は2370円(5年平均利回り水準)と4525円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約30.9%下がる計算です。

株価は3430円。配当100円のまま利回りが5年平均4.22%へ戻るには約2370円(現値比-30.9%)、5年最小2.21%相当は約4525円という水準線が目安になる。これは事実の計算であり、売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 44.4)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

区分は対象外。フリーキャッシュフローのマイナスという足切り条件に触れたための参考表示であり、投資判断を代替するものではない。DOEでみる還元姿勢は業種平均を上回る一方、ROEは控えめで、2023年3月期の減配歴も残る。利回りが5年平均を下回る今の水準をどう受け止めるかは、収益力の回復と現金創出力の推移を各自で確かめたうえで判断してほしい。

6. よくある質問

デンカの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.92%で、過去5年平均の4.22%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約55%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2023年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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