【高配当】旭化成(3407)配当分析|利回り2.31%・2年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

旭化成(3407)は化学の総合企業です。配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 3407
業種 化学
配当利回り(株価ベース) 2.31%
1株配当(最新期・分割調整済) 42.00円
総合判定 中立
総合スコア 51.0
連続増配 2年
非減配 4年
配当性向 35.91%
PER / PBR 12.90 / 0.98
ROE 7.78%
DOE(株主資本配当率) 2.73%(業種中央値 2.47%)

旭化成(3407)はマテリアル・住宅・ヘルスケアの3領域を持つ総合化学メーカーです。時価総額は約2.1兆円。事業の幅が業績の振れをならし、配当は増配基調が続いています。

2. 配当の魅力

利回りと増配・非減配の記録を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 4.79% 3.73% 2.21%
3年 4.79% 3.61% 2.21%
1年 4.19% 2.96% 2.21%
現在 2.31%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 34.00円 29.14% 117円
2023年3月期 36.00円 —% —円
2024年3月期 36.00円 113.92% 32円
2025年3月期 38.00円 38.80% 98円
2026年3月期 42.00円 35.91% 117円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.73%(業種中央値は2.47%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

現在の利回りは2.31%で、5年平均の3.73%を下回っています。株価の戻りで利回りが薄まった状態です。5年間の最高は4.79%でした。

直近1年の平均利回りは2.96%で、5年平均の3.73%より低めです。ここ1年は平均を下回る利回りが続きました。

1株配当(分割調整済み)の推移です。34円前後で安定したのち、直近は42円予想まで増配しています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当は2022年の34円から2026年予想の42円へ増え、増配2年・非減配4年です。現在の利回りは2.31%で、5年平均の3.73%を下回ります。株価の戻りで利回りが薄まっています。5年レンジは2.21%〜4.79%でした。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の状態を確認します。

指標
ROE 7.78%
ROA 3.84%
DOE 2.73%
自己資本比率 52.34%
EPS / BPS 117 / 1540
収益性スコア 1.08
還元スコア 1.05
割安スコア 1.23

ROEは7.8%で業種中央値(6.6%)を上回り、営業利益率も7.5%と中央値(6.9%)より高い水準です。自己資本比率は52%と厚く、フリーキャッシュフローは1962億円のプラス。配当性向は36%で無理がありません。DOEは2.7%で業種中央値(2.5%)を上回ります。2024年に一時的な減益で配当性向が跳ねた年がありますが、直近は落ち着いています。

4. 割安度

自社の過去利回り比(sy)は0.62で、5年平均より低い利回り水準です。PBRは0.98倍とほぼ解散価値並み。割安度の区分は中立です。収益性は業種平均を上回る一方、利回りの水準は過去平均に届いていません。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 1817円(利回り2.31%)
5年平均利回りに戻る株価 1126円(利回り3.73%)
5年最高利回り時の株価 877円(利回り4.79%)
5年最低利回り時の株価 1900円(利回り2.21%)

いまの株価は1126円(5年平均利回り水準)と1900円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約38.0%下がる計算です。

現在の利回り2.31%が5年平均の3.73%に戻るには、配当42円のまま株価が約4割下がる計算です。株価は過去5年の利回りレンジの上限寄りにあります。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 51.0)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は中立です。業種平均を上回る収益性と厚い自己資本、無理のない配当性向は財務の安定を示します。現在の利回りが5年平均を下回る点が、割安度を中立にとどめています。

6. よくある質問

旭化成の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.31%で、過去5年平均の3.73%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約36%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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