【高配当】ENEOS(5020)配当分析|利回り2.62%・2年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

ENEOSホールディングス(5020)は国内石油元売り最大手です。事業構造の転換を進めつつ、配当の実像を数字で確認します。

項目
銘柄コード 5020
業種 石油・石炭製品
配当利回り(株価ベース) 2.62%
1株配当(最新期・分割調整済) 34.00円
総合判定 割高寄り
総合スコア 44.9
連続増配 2年
非減配 4年
配当性向 35.35%
PER / PBR 14.67 / 1.13
ROE 8.00%
DOE(株主資本配当率) 3.08%(業種中央値 2.86%)

ENEOSホールディングス(5020)は石油精製・販売で国内最大手、金属や再生可能エネルギーにも事業を広げるエネルギー企業です。時価総額は約3.8兆円。市況の影響を受けやすい業態ですが、配当は下限を定めた方針のもとで積み増しが続いています。

2. 配当の魅力

利回りの水準と増配・非減配の記録を見ます。

期間 最大 平均 最小
5年 6.38% 4.33% 2.23%
3年 5.71% 3.64% 2.23%
1年 4.52% 3.06% 2.23%
現在 2.62%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 22.00円 13.15% 167円
2023年3月期 22.00円 47.24% 47円
2024年3月期 22.00円 23.00% 96円
2025年3月期 26.00円 32.52% 80円
2026年3月期 34.00円 35.35% 96円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.08%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.86%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

現在の利回りは2.62%で、5年平均の4.33%をはっきり下回っています。株価上昇で利回りが薄まった状態です。5年間の最高は6.38%でした。

直近1年の平均利回りは3.06%で、5年平均の4.33%より低めです。ここ1年は平均を下回る利回りが続きました。

1株配当(分割調整済み)の推移です。22円で横ばいだった時期から、直近2年は増配に転じています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当は2024年の22円から2026年予想の34円へ引き上げられ、増配2年・非減配4年です。現在の利回りは2.62%で、5年平均の4.33%を大きく下回ります。株価上昇で利回りが圧縮された局面です。5年レンジは2.23%〜6.38%と振れ幅が大きいのが特徴です。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の状態を確認します。

指標
ROE 8.00%
ROA 2.84%
DOE 3.08%
自己資本比率 37.05%
EPS / BPS 96 / 1253
収益性スコア 0.86
還元スコア 1.04
割安スコア 1.32

ROEは8.0%で業種中央値(8.0%)並み、フリーキャッシュフローは3680億円のプラスです。自己資本比率は37%、配当性向は35%と支払いに余裕があります。DOEは3.1%で業種中央値(2.9%)を上回り、還元姿勢は厚めです。ただし利益は原油市況に左右され、年ごとの1株利益の振れが大きい点は資源関連らしさです。

4. 割安度

自社の過去利回り比(sy)は0.61で、5年平均よりかなり低い利回り水準にあります。PBRは1.13倍で業種中央値(0.85倍)を上回ります。割安度の区分は割高寄りです。株価の上昇が先行し、利回り妙味は薄れています。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 1296円(利回り2.62%)
5年平均利回りに戻る株価 785円(利回り4.33%)
5年最高利回り時の株価 533円(利回り6.38%)
5年最低利回り時の株価 1525円(利回り2.23%)

いまの株価は785円(5年平均利回り水準)と1525円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約39.4%下がる計算です。

現在の利回り2.62%が5年平均の4.33%に戻るには、配当34円のまま株価が約4割下がる計算です。株価は過去5年の利回りレンジの上限寄りにあります。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 44.9)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定を割安度の区分に置き換えると割高寄りです。増配とDOEの高さは還元面の強みですが、現在の利回りは5年平均を大きく下回り、株価は過去のレンジ上限側にあります。市況の反転で利益と株価が動きやすい業態である点も、利回りの見え方に効いています。

6. よくある質問

ENEOSホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.62%で、過去5年平均の4.33%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約35%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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