【14年連続増配】積水ハウス(1928)配当分析|利回り6.19%・14年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

積水ハウス(1928)は建設セクターの企業です。戸建・賃貸住宅の大手が、配当をどう扱ってきたかを整理します。

項目
銘柄コード 1928
業種 建設業
配当利回り(株価ベース) 6.19%
1株配当(最新期・分割調整済) 144.00円
総合判定 割安寄り
総合スコア 63.5
連続増配 14年
非減配 14年
配当性向 40.22%
PER / PBR 9.60 / 1.04
ROE 11.03%
DOE(株主資本配当率) 4.36%(業種中央値 3.75%)

積水ハウスは注文住宅・賃貸住宅・分譲を軸に、米国戸建事業も広げる住宅最大手だ。ROEは11.0%で建設業種の中央値10.2%をやや上回る。自己資本比率は43.7%と製造業ほど厚くはないが、住宅デベロッパーとしては安定した水準にある。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、長い増配の記録を見ます。

期間 最大 平均 最小
5年 6.07% 4.64% 3.56%
3年 5.11% 4.33% 3.56%
1年 4.70% 4.31% 3.84%
現在 6.19%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 64.00円 36.47% 175円
2018年3月期 77.00円 39.88% 193円
2019年3月期 79.00円 42.35% 187円
2020年3月期 81.00円 39.36% 206円
2021年3月期 82.00円 46.36% 177円
2022年3月期 90.00円 39.58% 227円
2023年3月期 110.00円 39.77% 277円
2024年3月期 123.00円 39.77% 309円
2025年3月期 135.00円 40.18% 336円
2026年3月期 144.00円 40.22% 358円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは4.36%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.75%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

足元の利回りは6.19%で、5年平均4.64%を上回る。線が平均より上にあるのは、過去の自分と比べて株価が安い局面を示す。この水準は過去5年の最高値も上回っている。

直近1年の平均利回り4.31%は5年平均4.64%とほぼ同水準。長期のレンジと比べても高めの利回りが続いている。

分割調整後の1株配当は2021年82円から2026年144円へ、14年連続で増配。減配は2012年が最後で、その後は一度も水準を下げていない。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは6.19%と高い。14年連続増配で、1株配当(分割調整後)は2021年の82円から2026年は144円まで伸びた。配当性向は40.2%。増配を続けつつ利益の6割は内部に残す配分を保っている。会社は配当を経営の柱に据える姿勢を明確にしてきた。

3. 業績と財務の安定性

住宅事業の収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 11.03%
ROA 4.64%
DOE 4.36%
自己資本比率 43.71%
EPS / BPS 358 / 3301
収益性スコア 1.05
還元スコア 1.08
割安スコア 0.91

ROE11.0%、営業利益率8.1%、フリーキャッシュフローは1432億円のプラス。EPSは358円と厚く、配当性向40%でも余裕がある。DOE(株主資本配当率)は4.36%で建設業種平均3.75%を上回り、資本に対する還元密度は高い。

4. 割安度

PBRは1.04倍で業種中央値1.15倍を下回る。自社利回り比は1.33と、過去5年平均を超える高い利回り水準にある。総合判定は割安寄り。収益性・業種内バリュエーション・自社平均を超える利回りがそろった区分だ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 3488円(利回り6.19%)
5年平均利回りに戻る株価 4655円(利回り4.64%)
5年最高利回り時の株価 3558円(利回り6.07%)
5年最低利回り時の株価 6067円(利回り3.56%)

いまの株価は4655円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

年間配当216円、株価3488円。利回りが5年平均の4.64%まで下がるには、株価が約33.5%上がる計算になる。売買の推奨ではなく、過去の利回りレンジとの位置を測る目安として見てほしい。

5. 総合判断

総合判定: 割安寄り(スコア 63.5)

収益性・株主還元・バリュエーションの総合スコアが高い水準です。利回りだけでなく財務・増配記録・個別銘柄のリスクも合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性◎×業種内割安×自社平均超の高利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年連続増配
+ 利回り4%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は割安寄り。ROE10%超、10年を超える連続増配、4%以上の利回り、業種平均を上回るDOEがすべて加点に働いた。足元の利回りは過去5年の最高値を超える水準にあり、株価の位置と配当の持続性が今後の見どころになる。

6. よくある質問

積水ハウスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは6.19%で、過去5年平均の4.64%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「割安寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

14年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また14年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約40%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2012年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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