【連続増配】オリンパス(7733)配当分析|利回り1.65%・7年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

オリンパス(7733)は精密機器セクターの企業です。医療機器に事業を絞った後の配当の姿を追います。

項目
銘柄コード 7733
業種 精密機器
配当利回り(株価ベース) 1.65%
1株配当(最新期・分割調整済) 30.00円
総合判定 割高寄り
総合スコア 49.4
連続増配 7年
非減配 10年
配当性向 48.92%
PER / PBR 24.27 / 2.02
ROE 8.72%
DOE(株主資本配当率) 4.07%(業種中央値 3.08%)

オリンパスは映像事業を切り離し、消化器内視鏡を中心とする医療機器の専業へ移った。世界の内視鏡市場で高いシェアを握る。ROEは8.7%で精密機器業種の中央値9.2%をわずかに下回り、営業利益率は9.6%。事業構造の転換が業績にどう表れるかが問われる局面にある。

2. 配当の魅力

利回りの現在地と増配の記録を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 2.33% 1.01% 0.53%
3年 2.33% 1.25% 0.72%
1年 2.33% 1.73% 1.45%
現在 1.65%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2016年3月期 4.25円 9.29% 46円
2017年3月期 7.00円 89.60% 8円
2018年3月期 7.00円 16.78% 42円
2019年3月期 7.50円 —% —円
2021年3月期 10.75円 119.40% 9円
2022年3月期 14.00円 15.52% 90円
2023年3月期 16.00円 14.13% 113円
2024年3月期 18.00円 9.00% 200円
2025年3月期 20.00円 19.42% 103円
2026年3月期 30.00円 48.92% 61円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは4.07%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.08%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

足元の利回りは1.65%で、5年平均1.01%を上回る。線が平均より上にあり、過去の自分と比べれば株価は安い側にある。ただし5年の最高でも2.33%と、利回り水準そのものは低めだ。

直近1年の平均利回り1.73%は5年平均1.01%を大きく上回る。この1年は株価調整で利回りが高めに出ていたことになる。

分割調整後の1株配当は2021年の約11円から2026年30円へ。2015年に減配した後は増配基調が続き、直近5年は毎年積み増している。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは1.65%。増配は7年続き、1株配当(分割調整後)は2021年の約11円から2026年は30円へ伸びた。配当性向は48.9%で、利益のほぼ半分を配当に回す。医療専業化の過程でも配当は積み増してきた。

3. 業績と財務の安定性

医療事業の収益力と財務を見ます。

指標
ROE 8.72%
ROA 4.43%
DOE 4.07%
自己資本比率 52.83%
EPS / BPS 61 / 737
収益性スコア 0.94
還元スコア 1.16
割安スコア 1.46

ROE8.7%、自己資本比率52.8%、フリーキャッシュフローは132億円のプラス。EPSは61円。PERは24.3倍と精密機器の中では高めで、成長期待が株価に織り込まれている。DOEは4.07%と業種平均3.08%を上回る。

4. 割安度

PBRは2.02倍で業種中央値1.39倍を上回る。自社利回り比は1.63。総合判定は割高寄りで、業種内でバリュエーションが高く、収益性が業種平均をやや下回る点が判定の背景にある。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 1820円(利回り1.65%)
5年平均利回りに戻る株価 2970円(利回り1.01%)
5年最高利回り時の株価 1288円(利回り2.33%)
5年最低利回り時の株価 5660円(利回り0.53%)

いまの株価は2970円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

年間配当30円、株価1820円。利回りが5年平均の1.01%まで下がるには、株価が約63%上がる計算になる。売買の推奨ではなく、過去の利回りレンジとの距離を示す目安だ。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 49.4)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ 5年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は割高寄り。5年連続増配と業種平均を超えるDOEは加点だが、PBR・PERとも業種内で高く、ROEは中央値を下回る。医療専業化による収益改善が数字で確認できるかが、割高感を埋める鍵になる。

6. よくある質問

オリンパスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.65%で、過去5年平均の1.01%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

7年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また10年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約49%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2015年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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