【高配当】アズビル(6845)配当分析|利回り2.04%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

アズビル(6845)はビルや工場の自動制御を手がける電気機器メーカーです。配当の姿から確かめます。

項目値
銘柄コード6845
業種電気機器
配当利回り(株価ベース)2.04%
1株配当(最新期・分割調整済)32.00円
総合判定中立
総合スコア70.5
連続増配4年
非減配4年
配当性向42.24%
PER / PBR17.87 / 2.72
ROE15.53%
DOE(株主資本配当率)6.56%(業種中央値 2.74%)

アズビルはビルディングオートメーションと工場向け制御機器を主力とする企業で、時価総額は約7300億円。ROEは15.5%と電気機器の中央値7.4%を大きく上回り、自己資本比率も77%と厚い財務を持ちます。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、増配・非減配の記録を見ていきます。

期間最大平均最小
5年3.17%1.97%1.19%
3年3.17%2.13%1.58%
1年2.59%2.19%1.84%
現在2.04%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期15.00円39.79%38円
2023年3月期16.50円39.22%42円
2024年3月期19.00円33.28%57円
2025年3月期24.00円73.11%33円
2026年3月期32.00円42.24%76円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは6.56%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

現在の利回りは2.04%で、5年平均1.97%とほぼ同じ位置です。5年間の最高は3.17%、最低は1.19%でした。線がこの範囲のなかほどにあることが読み取れます。

直近1年の平均利回り2.19%は、5年平均1.97%をやや上回ります。ここ1年は利回りが平均より高い時間帯でした。

配当は4年連続で増えています。分割調整後で15円から32円へ、棒グラフが着実に伸びています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは2.04%。分割調整後の配当は2022年の15円から2026年の32円へ、4年連続で増えました。配当性向は42.2%です。なお2025年は一時的に利益が落ち込み配当性向が73%まで上振れましたが、翌年は利益の回復に伴い42%へ戻っています。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務を確かめます。

指標値
ROE15.53%
ROA11.61%
DOE6.56%
自己資本比率77.05%
EPS / BPS76 / 498
収益性スコア2.39
還元スコア1.70
割安スコア2.61

ROE15.5%は業種中央値7.4%の倍を超え、自己資本比率77%と合わせて、収益性と安全性を両立しています。フリーキャッシュフローは316億円のプラス。DOEは6.6%で業種中央値2.7%を大きく上回り、還元姿勢は厚めです。EPSは76円、PERは17.9倍、PBRは2.72倍です。

4. 割安度

自社利回り比(sy)は1.04で、現在の利回りは過去5年平均の1.97%をわずかに上回ります。株価は自社の過去レンジのなかほどにあります。割安度の区分は中立です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価1565円(利回り2.04%)
5年平均利回りに戻る株価1624円(利回り1.97%)
5年最高利回り時の株価1010円(利回り3.17%)
5年最低利回り時の株価2689円(利回り1.19%)

いまの株価は1624円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

現在株価1565円は、利回りが5年平均に戻る水準1624円を下回ります。5年平均の利回りに戻るには、株価が約4%上がる計算です。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 70.5)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは70.5。ROE10%超の高い収益性、4年連続の増配、業種平均を上回るDOEが評価点です。利回りは5年平均並みで、株価水準に大きな割安・割高の偏りは見られません。財務の厚さと還元姿勢が特徴の銘柄です。

6. よくある質問

アズビルの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.04%で、過去5年平均の1.97%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約42%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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