5938 LIXIL
- 配当利回り
- 5.27%
- 配当性向
- 162%
- DOE
- 3.91%
- 総合スコア
- 6.7pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 5938 |
| 業種 | 金属製品 |
| 配当利回り(株価ベース) | 5.27% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 90.00円 |
| 総合判定 | 対象外 |
| 総合スコア | 6.7 |
| 連続増配 | 0年 |
| 非減配 | 25年 |
| 配当性向 | 162.05% |
| PER / PBR | 57.20 / 0.70 |
| ROE | 1.27% |
| DOE(株主資本配当率) | 3.91%(業種中央値 1.78%) |
LIXILは、東証で金属製品に分類される3月決算の企業です。時価総額は約4,661億円で、PBRは0.70倍。純資産に対して株価が下回る水準にあり、業種中央値の0.57倍と比べると少し高めです。
自己資本比率は35.29%、フリーキャッシュフローは約591億円のプラスです。一方で収益性は細く、ROEは1.27%、営業利益率は1.88%にとどまります。業種中央値はROE 5.35%、営業利益率 5.29%なので、差は小さくありません。
あなたが配当を受け取る立場なら、まずこの利益水準と配当の大きさのずれに目を向けてください。次章以降で順に見ていきます。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 6.52% | 5.32% | 3.41% |
| 3年 | 6.52% | 5.60% | 4.79% |
| 1年 | 5.82% | 5.30% | 4.79% |
| 現在 | 5.27% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 60.00円 | 40.54% | 148円 |
| 18/03 | 65.00円 | 34.37% | 189円 |
| 19/03 | 70.00円 | —% | —円 |
| 20/03 | 70.00円 | 162.22% | 43円 |
| 21/03 | 70.00円 | 65.84% | 106円 |
| 22/03 | 85.00円 | 50.83% | 167円 |
| 23/03 | 90.00円 | 162.05% | 56円 |
| 24/03 | 90.00円 | —% | —円 |
| 25/03 | 90.00円 | —% | —円 |
| 26/03 | 90.00円 | —% | —円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは3.91%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は1.78%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月ごとの配当利回りの動きを、5年の最高・平均・最低の水準線と重ねたグラフです。線が水準線の上にあれば利回りが高く、下にあれば低い時期になります。LIXILは2023年10月に6.34%を付けた後、直近は5%台前半で推移し、現在の5.27%は5年平均の5.32%とほぼ同じ位置です。
5年・3年・1年のそれぞれで、利回りの最大・平均・最小を並べた棒グラフです。期間が短いほど最近の姿を映します。5年平均は5.32%、3年平均は5.60%、1年平均は5.30%で、近い期間ほど平均がわずかに下がっています。
年度ごとの1株当たり配当金を、株式分割を調整して並べたグラフです。棒が右肩上がりなら増配、横ばいなら据え置きを示します。LIXILは2017年の60円から2023年に90円へ上がり、その後は2026年まで90円で横ばいです。減配の年はありません。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは5.27%です。5年平均は5.32%、5年の最高は6.52%、最低は3.41%。直近1年に絞ると4.79%から5.82%の範囲で動いており、現在値は5年平均とほぼ同じ位置にあります。
配当の年額は2023年以降90円で横ばいが続いています。増配の連続年数は0年ですが、減配のない期間は25年で、直近の減配年はありません。2004年に40円まで引き上げた後は長く据え置き、2014年以降に段階的に積み上げてきた形です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率。純資産に対してどれだけ配当を払っているかを示し、利益が振れても減配しにくい目安になる指標)は3.91%です。業種中央値の1.78%を上回り、全国目安の2〜4%でも上限に近い水準にあります。純資産を土台に配当を出す姿勢が数字に出ています。
ただし異常値が検出されています。配当性向は162.05%と100%を超え、前年比で111.2ポイント急変しました。稼いだ利益を超えて配当を払っている状態で、この水準が続くかどうかは利益の回復に左右されます。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 1.27% |
| ROA | 0.43% |
| DOE | 3.91% |
| 自己資本比率 | 35.29% |
| EPS / BPS | 28 / 2313 |
| 収益性スコア | 0.24 |
| 還元スコア | 1.10 |
| 割安スコア | 3.21 |
利益の面は厳しい数字が並びます。EPSは28.33円、ROEは1.27%、ROAは0.43%で、業種中央値(ROE 5.35%、ROA 3.45%)を下回ります。営業利益率も1.88%と、中央値の5.29%に届いていません。売上高成長率は0.40%と、ほぼ横ばいです。
過去の推移を見ると、EPSは2018年の189.12円から2020年に43.15円へ落ち、2022年に167.22円まで戻したあと、2023年は55.54円でした。振れ幅が大きい分、配当性向も2018年の34.37%から2020年の162.22%、2023年の162.05%まで上下しています。90円の配当は、利益が出る年にはゆとりがあり、出ない年には余力を削る構造です。
財務の土台は悪くありません。自己資本比率は35.29%、フリーキャッシュフローは約591億円のプラスで、BPSは2,312.94円です。配当の原資を利益だけでなく、こうした資産と現金創出力が支えています。
4. 割安度
PERは57.2倍で、業種中央値の11.0倍を大きく上回ります。EPSが28.33円まで縮んでいるため、株価に対して利益が小さく見えている形です。PBRは0.70倍で、中央値の0.57倍よりやや高い位置にあります。
配当利回りの面では、現在の5.27%は5年平均5.32%と近い水準です。現在の株価1,707.5円に対し、5年平均利回りに戻る株価は1,691.7円で、差は約0.9%です。5年最高利回りに戻る株価は1,380.4円、5年最低利回りに戻る株価は2,639.3円でした。
この章の数字から読み取れるのは、PERが示す利益面の割高さと、PBRや利回りが示す資産・配当面の落ち着いた位置が、同じ株価の中で食い違っていることです。内部スコアでは割安スコアが3.211と、他の項目より高く出ています。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1708円(利回り5.27%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1692円(利回り5.32%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1380円(利回り6.52%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2639円(利回り3.41%) |
いまの株価は1692円(5年平均利回り水準)と2639円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約0.9%下がる計算です。
株価の推移に、年間配当90円から逆算した水準線を重ねたグラフです。各線は、その利回りになる株価を示します。現在の株価は1,707.5円で、5年平均利回りに戻る株価の1,691.7円に近く、5年最低利回りに戻る2,639.3円と、5年最高利回りに戻る1,380.4円のあいだにあります。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 対象外(スコア 6.7)
配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。
判定根拠:
配当性向80%超
+ 10年以上非減配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
内部スコアの判定は「対象外」です。総合スコアは6.7、収益性スコアは0.239、還元スコアは1.101、割安スコアは3.211。判定を分けた理由は、配当性向が80%を超えている点です。162.05%という数字が、他の評価を押し下げています。
一方で、加点要素も二つあります。10年以上の非減配と、DOE 2%以上かつ業種平均以上という還元姿勢です。25年の間、減配がないという事実は、この会社が配当を軽く扱ってこなかったことを示します。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
見方が分かれるのは、配当の源泉です。利回り5.27%、DOE 3.91%という還元の厚さは、利益の裏付けが弱いまま続いています。EPSが28.33円のままなら、年90円の配当は利益で賄えません。私なら、次の決算でEPSがどこまで戻るかを確認します。配当性向の異常値が解消に向かうかどうかが、配当の持続性を見る最大の材料です。本記事は情報の整理であり、売買を推奨するものではありません。
6. よくある質問
LIXILの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは5.27%で、過去5年平均の5.32%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約162%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

