【高配当】太平洋セメント(5233)配当分析|利回り2.38%・2年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

太平洋セメント(5233)は国内最大手のセメントメーカーです。配当を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 5233
業種 ガラス・土石製品
配当利回り(株価ベース) 2.38%
1株配当(最新期・分割調整済) 100.00円
総合判定 中立
総合スコア 45.1
連続増配 2年
非減配 4年
配当性向 43.89%
PER / PBR 15.36 / 0.57
ROE 3.66%
DOE(株主資本配当率) 1.64%(業種中央値 2.40%)

太平洋セメント(5233・ガラス・土石製品)は、国内首位のセメントメーカーで、資源・環境事業や海外展開も持ちます。建設需要と、石炭など燃料コストが利益を左右します。時価総額は約4100億円。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録、支払いの余力を見ていきます。

期間 最大 平均 最小
5年 4.21% 2.88% 1.96%
3年 3.04% 2.50% 1.96%
1年 3.04% 2.54% 2.10%
現在 2.38%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 70.00円 28.48% 246円
2023年3月期 70.00円 —% —円
2024年3月期 70.00円 18.86% 371円
2025年3月期 80.00円 15.92% 503円
2026年3月期 100.00円 43.89% 228円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは1.64%と控えめです(業種中央値は2.40%)。還元の厚みはまだ薄い。これから増やす余地と見るか、還元に消極的と見るかは、業績の伸び次第です。

利回りは2.38%で、5年平均2.88%を下回ります。線が下にあるほど、過去の自分と比べて株価は高い評価です。5年間の最高は4.21%でした。

直近1年の平均2.54%も5年平均2.88%よりやや低く、株価が持ち直した1年でした。

横ばいの後、直近2年で増配しました。直近5年は非減配で、棒の底堅さが見えます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは 2.38% です。分割調整済みの1株配当は70円(2022〜2024年度)で横ばいの後、80円、100円へと2年連続で増えました。直近5年は非減配です。配当性向は43.9%、DOEは1.64%で中央値2.40%をやや下回ります。

3. 業績と財務の安定性

市況と燃料コストの影響を受ける収益を確認します。

指標
ROE 3.66%
ROA 1.72%
DOE 1.64%
自己資本比率 48.15%
EPS / BPS 228 / 6098
収益性スコア 0.61
還元スコア 0.84
割安スコア 0.65

ROEは3.7%(中央値7.6%)と低めで、営業利益率8.31%は中央値並みです。自己資本比率は48.2%と厚く、フリーキャッシュフローはプラス156億円。EPSは年ごとの振れが大きく、燃料コストと市況の影響が出やすい収益構造です。

4. 割安度

PBRは0.57倍で中央値0.88倍を下回り、純資産に対して控えめな評価です。PERは15.4倍。自社利回り比は0.83で、過去平均より利回りは低い位置です。いまの利回り2.38%が5年平均2.88%まで戻るには、株価が約18%下がる計算です。割安度は中立です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 4210円(利回り2.38%)
5年平均利回りに戻る株価 3472円(利回り2.88%)
5年最高利回り時の株価 2375円(利回り4.21%)
5年最低利回り時の株価 5102円(利回り1.96%)

いまの株価は3472円(5年平均利回り水準)と5102円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約17.5%下がる計算です。

株価は3472円(利回りが5年平均に戻る水準)より上にあります。過去5年の利回りで見れば、株価は高い側です。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 45.1)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/自社平均より低利回り

総合的な区分は 中立 です。厚い自己資本と非減配の実績、PBRの低さは下支え材料ですが、ROEが業種平均を下回り、利益の振れも大きい点は配当の安定を見るうえで意識したいところです。

6. よくある質問

太平洋セメントの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.38%で、過去5年平均の2.88%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約44%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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