【配当分析】日本発條(5991)配当分析|利回り1.86%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

日本発條(ニッパツ・5991)はばねと精密部品のメーカーです。減配をはさんだ配当を数字で確認します。

項目
銘柄コード 5991
業種 金属製品
配当利回り(株価ベース) 1.86%
1株配当(最新期・分割調整済) 66.00円
総合判定 中立
総合スコア 42.4
連続増配 0年
非減配 0年
配当性向 48.01%
PER / PBR 17.60 / 1.12
ROE 6.36%
DOE(株主資本配当率) 3.07%(業種中央値 1.78%)

日本発條(5991・金属製品)は、自動車用の懸架ばねやシートに加え、HDD用サスペンションなどの精密部品を手がけます。自動車生産の動向と、精密部品の需給が業績に効きます。時価総額は約5600億円。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録、支払いの余力を見ていきます。

期間 最大 平均 最小
5年 6.10% 3.75% 1.56%
3年 6.10% 3.58% 1.56%
1年 3.87% 2.47% 1.56%
現在 1.86%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 27.00円 19.24% 140円
2023年3月期 32.00円 33.86% 95円
2024年3月期 42.00円 24.24% 173円
2025年3月期 69.00円 30.70% 225円
2026年3月期 66.00円 48.01% 137円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.07%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は1.78%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

利回りは1.86%で、5年平均3.75%を大きく下回ります。線が下にあるほど、過去の自分と比べて株価は高い評価です。5年間の最高は6.10%でした。

直近1年の平均2.47%も5年平均3.75%より低く、株価が水準を切り上げた1年でした。

棒は2025年度まで伸びた後、最新期は減配となりました。連続増配は途切れている点を表で確認してください。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは 1.86% です。分割調整済みの1株配当は27円(2022年度)から69円(2025年度)まで伸びた後、2026年度は66円へ減りました。最新期の減配は押さえておきたい点です。DOEは3.07%と金属製品中央値1.78%を上回り、配当性向は48.0%です。

3. 業績と財務の安定性

自動車部品の比重が高い収益と、財務の体力を見ます。

指標
ROE 6.36%
ROA 3.77%
DOE 3.07%
自己資本比率 61.35%
EPS / BPS 137 / 2160
収益性スコア 1.11
還元スコア 1.36
割安スコア 1.95

ROEは6.4%(金属製品中央値5.4%)、自己資本比率61.4% と厚めです。EPSは137円、フリーキャッシュフローはプラス358億円。財務の安定感は高い一方、直近の1株利益は前年から減っています。

4. 割安度

PBRは1.12倍で金属製品中央値0.57倍より高く、株価はこの5年で大きく水準を上げました。自社利回り比は0.50と、過去平均に比べ利回りは低い位置です。いまの利回り1.86%が5年平均3.75%まで戻るには、株価が約50%下がる計算です。過去5年の利回りで見れば、株価は高い側です。割安度は割高寄りと整理できます。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 3553円(利回り1.86%)
5年平均利回りに戻る株価 1760円(利回り3.75%)
5年最高利回り時の株価 1082円(利回り6.10%)
5年最低利回り時の株価 4231円(利回り1.56%)

いまの株価は1760円(5年平均利回り水準)と4231円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約50.5%下がる計算です。

株価は1760円(利回りが5年平均に戻る水準)を大きく上回ります。過去5年の利回りで見れば、株価は高い側です。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 42.4)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 直近3年内に減配

総合的な区分は 中立 です。厚い自己資本とDOEに表れる還元姿勢は安定材料ですが、最新期は減配となり、株価上昇で利回りは過去平均を大きく下回りました。過去の利回り水準に対する株価の高さが目立ちます。

6. よくある質問

日本発條の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.86%で、過去5年平均の3.75%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約48%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2026年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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