【高配当】東ソー(4042)配当分析|利回り3.69%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

東ソーはクロル・アルカリから石油化学、機能商品までを手がける総合化学メーカーで、市況の影響を受けやすい事業構成を持つ。

項目
銘柄コード 4042
業種 化学
配当利回り(株価ベース) 3.69%
1株配当(最新期・分割調整済) 100.00円
総合判定 中立
総合スコア 47.8
連続増配 0年
非減配 4年
配当性向 75.53%
PER / PBR 17.50 / 0.86
ROE 4.57%
DOE(株主資本配当率) 3.75%(業種中央値 2.48%)

現在の配当利回りは3.69%で、市場全体から見れば高めの水準にある。1株配当は過去5年で80円から100円へ引き上げられ、還元姿勢そのものは前向きだ。ただし配当性向は75.5%と高く、利益の大半を配当に振り向けている構図になっている。増配の実績と収益の振れやすさの両面を見ながら判断したい銘柄だ。

2. 配当の魅力

利回りの現在地と配当の推移を、過去の水準と並べて確認する。

期間 最大 平均 最小
5年 6.62% 5.10% 3.28%
3年 6.62% 4.84% 3.28%
1年 4.71% 4.15% 3.28%
現在 3.69%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 80.00円 23.58% 339円
2023年3月期 80.00円 50.59% 158円
2024年3月期 85.00円 47.20% 180円
2025年3月期 100.00円 54.91% 182円
2026年3月期 100.00円 75.53% 132円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.75%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

利回りは2021年の5%前後から低下し、直近は3.69%。2026年に入ってからも4%前後から3%台へ下げているが、これは株価が2,700円台へ上昇したことによるもので、配当減額によるものではない。

現在の3.69%は5年平均5.1%・3年平均4.84%・1年平均4.15%のいずれも下回り、5年最小3.28%に近い。過去5年で見て利回りは低い側にある。

1株配当は80→80→85→100→100円。5年で25円積み増したが、直近2年は100円で横ばいとなっており、増配の勢いは一服している。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在利回り3.69%は、自社の5年平均5.1%を下回り、5年最小3.28%に近い位置にある。3年平均4.84%、1年平均4.15%と比べても低く、利回りが縮んだのは配当ではなく株価上昇が主因だ。1株配当は80→80→85→100→100円と推移し、直近2年は100円で横ばい。連続増配年数は0年だが、過去5年に減配はなく、非減配は4年続いている。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を指標で見ていく。

指標
ROE 4.57%
ROA 2.95%
DOE 3.75%
自己資本比率 65.24%
EPS / BPS 132 / 2701
収益性スコア 0.94
還元スコア 1.00
割安スコア 1.07

ROEは4.6%で、業種中央値6.5%を下回る控えめな水準にとどまる。EPSは2022年度の339円から直近132円まで縮小しており、利益の目減りが配当性向75.5%を押し上げている。一方でDOEは3.75%と業種中央値2.48%を上回り、全国的な目安2〜4%の上限に近い。自己資本比率は65.2%と厚く、財務基盤そのものは安定している。営業利益率9.4%は業種中央値6.8%を上回るが、収益の変動幅は市況次第という点は押さえておきたい。

4. 割安度

PERは17.5倍、PBRは0.86倍で1倍を割っている。業種中央値PBR0.80倍とほぼ同水準だ。自社利回り比は0.72で、現在利回りが5年平均の7割強にとどまることを示す。過去5年の自社利回りレンジの中では低利回り側、つまり株価が相対的に高い側に位置しており、割安度の区分は中立となる。利回りが5年平均5.1%に戻るには株価が現在の2,710円から約1,961円へ、およそ28%下がる計算になる。5年最小3.28%に対応する株価は約3,049円、5年最大6.62%では約1,511円だ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 2710円(利回り3.69%)
5年平均利回りに戻る株価 1961円(利回り5.10%)
5年最高利回り時の株価 1511円(利回り6.62%)
5年最低利回り時の株価 3049円(利回り3.28%)

いまの株価は1961円(5年平均利回り水準)と3049円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約27.7%下がる計算です。

現在株価は約2,710円。利回りが5年平均5.1%に戻る株価は約1,961円(現在比マイナス28%)、5年最小3.28%では約3,049円、5年最大6.62%では約1,511円。いずれも売買を推奨するものではなく、利回り水準を株価に換算した目安だ。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 47.8)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
収益性が業種平均未満/割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 配当性向70%超

総合区分は中立。1株配当の引き上げとDOEの高さ、1倍割れのPBRは還元・株価水準の面で下支えとなる材料だ。一方でROE4.6%と縮むEPS、配当性向75.5%の高さは、収益が弱含んだ局面での配当持続性に注意を促す。現在利回りは自社の過去平均を下回っており、水準の割安感は乏しい。増配記録と市況依存の収益、この両面を合わせて確認したうえで、投資判断は読者ご自身で行っていただきたい。

6. よくある質問

東ソーの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.69%で、過去5年平均の5.10%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約76%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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