【連続増配】川崎重工業(7012)配当分析|利回り1.24%・5年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

川崎重工業(7012)は輸送用機器の企業です。まず配当の全体像を数字で確認します。

項目
銘柄コード 7012
業種 輸送用機器
配当利回り(株価ベース) 1.24%
1株配当(最新期・分割調整済) 34.20円
総合判定 対象外
総合スコア 17.5
連続増配 5年
非減配 5年
配当性向 132.14%
PER / PBR 22.40 / 2.76
ROE 13.68%
DOE(株主資本配当率) 3.55%(業種中央値 2.15%)

鉄道車両・航空宇宙・防衛・エネルギー機器を手がける総合重工メーカーです。防衛予算の拡大と水素関連の投資が事業の追い風になっています。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を見ていきます。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 4.03% 1.85% 0.94%
3年 4.03% 1.86% 0.94%
1年 1.99% 1.37% 0.94%
現在 1.24%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2016年3月期 24.00円 43.54% 55円
2017年3月期 12.00円 38.27% 31円
2018年3月期 12.00円 19.07% 63円
2019年3月期 14.00円 42.59% 33円
2020年3月期 7.00円 31.33% 22円
2022年3月期 8.00円 —% —円
2023年3月期 9.00円 28.42% 32円
2024年3月期 10.00円 33.00% 30円
2025年3月期 30.00円 28.55% 105円
2026年3月期 34.20円 132.14% 26円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.55%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.15%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは1.24%で、5年平均の1.85%を下回っています。株価が買われて利回りが薄まっている局面です。5年間の最高は4.03%でした。

直近1年の平均利回り1.37%は、5年平均1.85%より低めです。株価が上がって利回りが縮んでいます。

5年連続で増配中です。棒グラフが右肩上がりに伸びているのが分かります。配当株としては素直に評価できる積み上げです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは 1.24% です。連続増配 5年、非減配 5年(分割調整済み配当ベース)。増配は5期続いていますが、直近期の1株配当34.2円は利益の伸びを超えるペースで引き上げられました。配当性向132%は利益を配当が上回る水準で、還元姿勢の強さと同時に持続性の確認が要る局面です。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 13.68%
ROA 3.25%
DOE 3.55%
自己資本比率 26.41%
EPS / BPS 129 / 1051
収益性スコア 1.47
還元スコア 0.83
割安スコア 4.15

ROE 13.68%、自己資本比率 26.41%、EPS 129円、配当性向 132.14%。ROE13.7%は業種中央値6.1%を大きく上回り、収益性は高い部類です。一方で自己資本比率26.4%と財務レバレッジは重め。EPSは前期105円から26円へ落ち、これが配当性向の急上昇の主因です。

4. 割安度

PBR2.76倍は業種中央値0.67倍を上回り、株価は資産価値に対して高めに評価されています。配当利回りで見ても自社の過去平均を下回る位置です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 2763円(利回り1.24%)
5年平均利回りに戻る株価 1849円(利回り1.85%)
5年最高利回り時の株価 849円(利回り4.03%)
5年最低利回り時の株価 3638円(利回り0.94%)

いまの株価は1849円(5年平均利回り水準)と3638円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約33.1%下がる計算です。

利回りが5年平均の1.85%まで戻るには、株価が約33%下がる計算です(現値2763円 → 1849円)。いまの株価は過去5年の利回りで見て高い側にあります。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 17.5)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
配当性向80%超
+ ROE10%以上の高収益
+ 5年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

本システムの総合区分は 対象外 です。配当性向が80%を超えたため、本システムの基準では対象外に区分されます。高いROEと増配記録は評価材料ですが、利益に対して配当が重い点が判定を分けました。

6. よくある質問

川崎重工業の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.24%で、過去5年平均の1.85%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また5年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約132%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2020年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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