【高配当】西日本旅客鉄道(9021)配当分析|利回り3.10%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

西日本旅客鉄道(9021)は陸運業の企業です。まず配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 9021
業種 陸運業
配当利回り(株価ベース) 3.10%
1株配当(最新期・分割調整済) 97.50円
総合判定 中立
総合スコア 67.1
連続増配 4年
非減配 4年
配当性向 35.11%
PER / PBR 11.30 / 1.18
ROE 9.74%
DOE(株主資本配当率) 3.68%(業種中央値 1.75%)

JR西日本として鉄道を中核に事業を営み、時価総額は約1.4兆円。分割調整済みの1株配当は2022年度の25円から2026年度の97.5円まで、コロナ禍からの業績回復に合わせて大きく戻してきた。

2. 配当の魅力

配当の水準と、増配・非減配の記録をたどります。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 3.95% 2.29% 0.92%
3年 3.95% 2.91% 1.86%
1年 3.95% 3.21% 2.82%
現在 3.10%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 25.00円 —% —円
2023年3月期 31.25円 68.82% 45円
2024年3月期 56.62円 70.08% 81円
2025年3月期 84.50円 35.20% 240円
2026年3月期 97.50円 35.11% 278円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.68%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は1.75%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは3.10%で、5年平均2.29%を上回る。線が平均より上にあるのは、過去の自分と比べて株価が控えめな位置ということだ。5年間の最高は3.95%だった。

直近3年の平均利回りは2.91%で、5年平均2.29%より高い。業績回復に伴って配当が戻り、利回りの水準が一段切り上がったことが読み取れる。

1株配当は25円から97.5円へ、4年連続の右肩上がり。棒グラフの段差が毎年伸びており、減配からの回復と積み増しがはっきり見える。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは3.10%で、自社の5年平均2.29%を上回る。5年平均はコロナ禍で配当と株価が沈んだ時期を含むため低めに出ている。1株配当は25円→31.25円→56.62円→84.5円→97.5円と4年連続で増え、非減配も4年続く。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 9.74%
ROA 3.20%
DOE 3.68%
自己資本比率 33.54%
EPS / BPS 278 / 2654
収益性スコア 1.34
還元スコア 1.55
割安スコア 1.23

ROEは9.7%、自己資本比率は33.5%。EPSは277.73円、配当性向は35.1%。DOEは3.7%で、鉄道事業として還元姿勢は業種平均を上回る水準にある。

4. 割安度

自社利回り比は1.35で、いまの利回りは自社の過去平均を上回る。業種内の割安スコアは中立圏で、区分としては中立だ。株価は約3,141円で、利回りが5年平均に戻る水準は約4,258円になる。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 3141円(利回り3.10%)
5年平均利回りに戻る株価 4258円(利回り2.29%)
5年最高利回り時の株価 2468円(利回り3.95%)
5年最低利回り時の株価 10598円(利回り0.92%)

いまの株価は4258円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価(約3,141円)は、利回りが5年平均に戻る水準(約4,258円)より下にある。過去5年の利回りで見れば、株価は低い側だ。この線は売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 67.1)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい
+ 3年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定の区分は中立。3年連続増配、利回り3%超、業種平均を上回るDOEが加点材料。コロナ禍からの回復局面で配当を積み戻してきた点が、記録として表れている。

6. よくある質問

西日本旅客鉄道の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.10%で、過去5年平均の2.29%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約35%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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