【連続増配】野村総合研究所(4307)配当分析|利回り1.38%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

野村総合研究所(4307)は情報・通信業の企業です。まず配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 4307
業種 情報・通信業
配当利回り(株価ベース) 1.38%
1株配当(最新期・分割調整済) 77.00円
総合判定 割高寄り
総合スコア 21.6
連続増配 4年
非減配 4年
配当性向 38.52%
PER / PBR 162.70 / 5.73
ROE 3.52%
DOE(株主資本配当率) 10.29%(業種中央値 4.34%)

システム開発とコンサルティングを手がける大手で、時価総額は約2.5兆円。分割調整済みの1株配当は2022年度の40円から2026年度の77円まで、5年で着実に段を重ねてきた。

2. 配当の魅力

配当の水準と、増配・非減配の記録をたどります。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 2.18% 1.36% 0.83%
3年 2.18% 1.42% 1.19%
1年 2.18% 1.51% 1.22%
現在 1.38%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 40.00円 33.18% 121円
2023年3月期 45.00円 34.91% 129円
2024年3月期 53.00円 38.71% 137円
2025年3月期 63.00円 38.52% 164円
2026年3月期 77.00円 —% —円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは10.29%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は4.34%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは1.38%で、5年平均1.36%とほぼ重なる。過去5年の最高は2.18%、最低は0.83%で、現在はレンジのちょうど真ん中あたりだ。

直近1年の平均利回り1.42%は、5年平均1.36%をわずかに上回る。利回りの水準は大きく崩れず安定している。

1株配当は40円から77円へ、4年連続の右肩上がり。棒グラフの段差が毎年伸びており、還元を積み増してきた跡が読み取れる。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは1.38%で、自社の5年平均1.36%とほぼ同じ水準にある。1株配当は40円→45円→53円→63円→77円と4年連続で増え、非減配も4年続く。増配のピッチは速い。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 3.52%
ROA 1.59%
DOE 10.29%
自己資本比率 45.21%
EPS / BPS 27 / 755
収益性スコア 0.47
還元スコア 1.69
割安スコア 3.10

自己資本比率は45.2%。EDINET集計ベースのROEは3.5%、配当性向は38.5%で、利益に対する配当の負担は重すぎない。DOE(株主資本配当率)は10.3%と高く、株主資本に対する配当の手厚さが目立つ。

4. 割安度

自社利回り比は1.01で、いまの利回りは自社平均並み。一方でPBRは高く、業種内の割安スコアは大きい。区分としては割高寄りに入る。株価は約5,576円で、利回りが5年平均に戻る水準(約5,662円)とほぼ肩を並べている。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 5576円(利回り1.38%)
5年平均利回りに戻る株価 5662円(利回り1.36%)
5年最高利回り時の株価 3532円(利回り2.18%)
5年最低利回り時の株価 9277円(利回り0.83%)

いまの株価は5662円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価(約5,576円)は、利回りが5年平均に戻る水準(約5,662円)のすぐ下にある。過去5年の利回りレンジの内側で、平均近辺の位置だ。この線は売買の目安ではない。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 21.6)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定の区分は割高寄り。4年連続増配とDOEの高さは還元姿勢の強さを示す加点材料だが、株価評価の高さが区分を押し上げている。増配の継続と株価水準の両にらみで見ておきたい。

6. よくある質問

野村総合研究所の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.38%で、過去5年平均の1.36%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約39%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



タイトルとURLをコピーしました