4307 野村総合研究所
割高寄り- 配当利回り
- 1.70%
- 配当性向
- 39%
- DOE
- 10.29%
- 総合スコア
- 0.0pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4307 |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 1.70% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 77.00円 |
| 総合判定 | 割高寄り |
| 総合スコア | 0.0 |
| 連続増配 | 7年 |
| 非減配 | 24年 |
| 配当性向 | 38.52% |
| PER / PBR | 162.70 / 5.73 |
| ROE | 3.52% |
| DOE(株主資本配当率) | 10.29%(業種中央値 4.34%) |
野村総合研究所は情報・通信業に属し、決算期は3月です。時価総額は約2兆5174億円。フリーキャッシュフローは約506億円で、自己資本比率は45.2%あります。
直近の売上高成長率は6.5%でした。一方で営業利益率は7.15%、ROEは3.52%と、業種中央値(営業利益率8.50%、ROE11.13%)を下回ります。EPSは26.62円、EPS成長率はマイナス83.7%で、PERは162.7倍まで膨らんでいます。利益の水準が一時的に落ちている点を、私は数字の読み解きで最初に押さえます。
配当は25年分のデータで一度も減っていません。配当性向は38.5%で、利益の4割弱を株主に回している計算です。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 2.20% | 1.40% | 0.84% |
| 3年 | 2.20% | 1.47% | 1.20% |
| 1年 | 2.20% | 1.63% | 1.23% |
| 現在 | 1.70% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 25.45円 | 44.01% | 58円 |
| 18/03 | 30.00円 | 39.44% | 76円 |
| 19/03 | 30.00円 | 41.60% | 72円 |
| 20/03 | 32.00円 | 34.84% | 92円 |
| 21/03 | 34.00円 | 40.75% | 83円 |
| 22/03 | 40.00円 | 33.18% | 121円 |
| 23/03 | 45.00円 | 34.91% | 129円 |
| 24/03 | 53.00円 | 38.71% | 137円 |
| 25/03 | 63.00円 | 38.52% | 164円 |
| 26/03 | 77.00円 | —% | —円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは10.29%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は4.34%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は月ごとの配当利回りで、線が高いほど株価が配当に対して低い月です。現在の1.70%は5年平均1.40%より上にあり、2026年4月の2.05%が直近の山でした。5年の最高は2.20%、最低は0.84%です。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を並べた棒です。平均は5年で1.40%、3年で1.47%、1年で1.63%と、期間が短いほど高くなっています。現在の1.70%は1年平均を少し上回ります。
年度ごとの配当額を、株式分割を調整して並べた棒です。2019年の30円から2026年の77円へ、7年連続で伸びています。2020年以降は毎年前の年を上回っています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは1.70%です。5年平均は1.40%、5年最高は2.20%、最低は0.84%でした。直近1年に絞ると平均1.63%で、現在値はその少し上にいます。
増配は7年続いています。年度別の調整後配当は2019年の30円から2026年の77円まで伸びました。25年のうち減配は一度もなく、非減配の年数は24年です。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率、純資産に対して配当をどれだけ出しているかを示す指標)は10.29%です。業種中央値の4.34%を大きく上回り、全国目安の2〜4%よりも高い水準にあります。純資産に比べて配当の出し方が手厚く、配当の下支えは厚いと読めます。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 3.52% |
| ROA | 1.59% |
| DOE | 10.29% |
| 自己資本比率 | 45.21% |
| EPS / BPS | 27 / 755 |
| 収益性スコア | 0.47 |
| 還元スコア | 1.69 |
| 割安スコア | 6.65 |
収益性は業種中央値に届いていません。ROEは3.52%(中央値11.13%)、ROAは1.59%(同6.68%)、営業利益率は7.15%(同8.50%)です。売上は6.5%伸びていますが、EPSは26.62円で、前年比マイナス83.7%と大きく縮みました。
財務の土台は固めです。自己資本比率は45.2%、フリーキャッシュフローは約506億円あります。
配当性向は直近で38.5%。過去14年の推移は30.88%から44.01%の間に収まっています。EPSの落ち込みが続いた場合に配当性向がどう動くかは、あなたが次の決算で確かめたい点です。
4. 割安度
PERは162.7倍で、業種中央値の15.9倍を大きく超えます。PBRは5.73倍で、中央値1.87倍の3倍あまりです。EPSが26.62円まで下がったことがPERを押し上げており、利益ベースの指標は割高寄りに出ています。
配当利回りで見ると別の姿が見えます。現在の1.70%は5年平均の1.40%を上回り、5年のレンジ(0.84〜2.20%)では中ほどから上の位置です。
このため、利益指標では割高寄り、利回りでは過去平均より高めと、見る物差しで方向が分かれます。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 4952円(利回り1.70%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 6000円(利回り1.40%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 3818円(利回り2.20%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 10000円(利回り0.84%) |
いまの株価は6000円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
株価の折れ線に、利回りが5年平均に戻る株価の水準線を重ねています。年間配当84円を基準にすると、その水準は6000円です。現在の株価は4952円で、水準線との差は21.2%です。なお、売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 割高寄り(スコア 0.0)
株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ 5年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
スコアの内訳は、収益性0.465、還元1.687、割安6.652、自社利回り比1.21です。判定は割高寄りの区分で、理由は業種内で割安スコアが1.2を超え、収益性も業種平均に届かないことにあります。
加点は2点あります。5年以上の連続増配(実績は7年)と、DOEが2%以上かつ業種平均以上である点です。減配は25年で一度もなく、異常値の検出もありません。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当の継続性は厚く、利益水準と株価指標は厳しい。この二つが同居しています。私なら次の決算でEPSが戻るかどうかを、配当方針と並べて確認します。
6. よくある質問
野村総合研究所の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは1.70%で、過去5年平均の1.40%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
7年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また24年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約39%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

