【配当分析】ルネサスエレクトロニクス(6723)配当分析|利回り0.88%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

ルネサスエレクトロニクス(6723)は電気機器の企業です。まず配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 6723
業種 電気機器
配当利回り(株価ベース) 0.88%
1株配当(最新期・分割調整済) 28.00円
総合判定 割高寄り
総合スコア 32.0
連続増配 0年
非減配 1年
配当性向 22.86%
PER / PBR 24.40 / 1.45
ROE -2.08%
DOE(株主資本配当率) 2.08%(業種中央値 2.74%)

車載半導体を主力とする大手半導体メーカーで、時価総額は約3.8兆円。配当を始めたのは新しく、分割調整済みで見ると2024年度・2025年度がともに28円で並ぶ。配当の歴史が浅いぶん、連続増配や非減配の実績はまだ積み上がっていない。

2. 配当の魅力

配当の水準と、増配・非減配の記録をたどります。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 2.69% 1.55% 0.55%
3年 2.06% 1.24% 0.55%
1年 1.71% 1.16% 0.55%
現在 0.88%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2024年3月期 28.00円 22.86% 122円
2025年3月期 28.00円 —% —円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.08%(業種中央値は2.74%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

いまの利回りは0.88%。5年平均の1.55%を下回り、線は過去の自分より低い位置にある。株価が高く評価され、利回りが縮んでいる状態だ。5年間の最高は2.69%だった。

直近1年の平均利回り1.16%は、5年平均1.55%を下回る。ここ数年で利回りの水準が切り下がってきたことが読み取れる。

1株配当(分割調整済み)は28円で2年並ぶ。棒グラフはまだ横一線で、増配の階段は始まっていない。配当の歴史が短い銘柄として見ておきたい。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは0.88%。自社の5年平均1.55%を下回り、過去5年でつけた最高2.69%からも距離がある。株価が買われて利回りが薄まっている局面だ。1株配当は2年連続で28円の横ばいで、増配の記録はまだ生まれていない。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE -2.08%
ROA -1.24%
DOE 2.08%
自己資本比率 58.49%
EPS / BPS -29 / 1347
収益性スコア 0.57
還元スコア 0.76
割安スコア 1.39

自己資本比率は58.5%と厚い。ただし直近の最終損益は赤字で、EPSはマイナス28.65円、ROEもマイナス圏に沈む。営業利益率は15.2%を確保しており、本業と最終損益の差が大きいことがうかがえる。配当性向は集計ベースで22.9%にとどまる。

4. 割安度

自社利回り比は0.57で、いまの利回りは自社の過去平均よりかなり低い。業種内の割安スコアも高く、区分としては割高寄りに位置する。利回りが5年平均に戻るには、株価が現在の約3,196円から1,807円付近まで、43.5%ほど下がる計算になる。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 3196円(利回り0.88%)
5年平均利回りに戻る株価 1806円(利回り1.55%)
5年最高利回り時の株価 1041円(利回り2.69%)
5年最低利回り時の株価 5091円(利回り0.55%)

いまの株価は1806円(5年平均利回り水準)と5091円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約43.5%下がる計算です。

株価は、利回りが5年平均に戻る水準(約1,807円)より上にある。過去5年の利回りで見れば、株価は高い側だ。この線は売買を推奨するものではなく、過去の利回りからの逆算にすぎない。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 32.0)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満

総合判定の区分は割高寄り。最終赤字による収益性の弱さと、自社平均を下回る利回りが背景にある。配当の歴史が浅く、増配の継続性はこれからの実績待ちという段階だ。

6. よくある質問

ルネサスエレクトロニクスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは0.88%で、過去5年平均の1.55%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約23%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



タイトルとURLをコピーしました