【連続増配】りそなホールディングス(8308)配当分析|利回り1.29%・3年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

りそなホールディングス(8308)は銀行業に属する、時価総額およそ4.0兆円の銀行グループです。まず配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 8308
業種 銀行業
配当利回り(株価ベース) 1.29%
1株配当(最新期・分割調整済) 29.00円
総合判定 中立
総合スコア 49.4
連続増配 3年
非減配 20年
配当性向 25.48%
PER / PBR 15.13 / 1.34
ROE 9.11%
DOE(株主資本配当率) 2.27%(業種中央値 1.76%)

りそなのROEは9.1%。銀行業の中央値5.9%を3ポイント以上上回ります。銀行のなかでは、資本を効率よく利益へ変えているグループです。

PBRは1.34倍。業種中央値の0.73倍より高い評価を市場から受けています。銀行株の多くが1倍を割り込むなかで、この差は収益力への期待を映しています。

時価総額はおよそ4.0兆円。国内の主要な銀行グループの一角です。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・減配の記録を見ます。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 5.89% 3.09% 1.21%
3年 3.32% 2.28% 1.21%
1年 2.21% 1.69% 1.21%
現在 1.29%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 19.00円 28.40% 67円
2018年3月期 20.00円 19.90% 100円
2019年3月期 21.00円 27.77% 76円
2020年3月期 21.00円 31.69% 66円
2021年3月期 21.00円 38.75% 54円
2022年3月期 21.00円 46.24% 45円
2023年3月期 21.00円 31.12% 67円
2024年3月期 22.00円 32.46% 68円
2025年3月期 25.00円 27.06% 92円
2026年3月期 29.00円 25.48% 114円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.27%(業種中央値は1.76%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

いまの利回りは1.29%で、5年平均の3.09%を下回っています。株価が買われて利回りが薄まっている局面です。5年間では最高5.89%まで開いた時期もありました。

直近1年の平均利回りは1.69%。5年平均の3.09%より低めです。ここ1年は株高で利回りが縮んでいます。

3年続けて増配中です。棒グラフが右肩上がりに伸びています。減配のない期間は20年におよび、記録の安定感が目を引きます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは1.29%です。過去5年の平均は3.09%。現在の利回りは、自分自身の過去平均を大きく下回っています。株価が買われて、利回りが薄まった状態です。

配当の記録は堅いです。1株配当は2023年度の21円から2024年度22円、2025年度25円、2026年度予想29円へと3年続けて増えました。減配のない期間は20年に及びます。

配当性向は25.5%。利益の4分の1ほどを配当に回しており、増配を重ねても余裕を残す水準です。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力を確認します。

指標
ROE 9.11%
ROA 0.34%
DOE 2.27%
自己資本比率 3.84%
EPS / BPS 114 / 1290
収益性スコア 1.35
還元スコア 1.07
割安スコア 1.82

ROEは9.1%で、銀行業の中央値5.9%を上回ります。銀行は自己資本比率ROAの数字を製造業と単純には比べられません。同業のなかで見るのが正確です。

PBRは1.34倍。業種中央値0.73倍を上回り、市場はりそなの収益力を平均以上に評価しています。

配当性向25.5%は控えめで、利益の伸びが続けば増配の余地を残します。

4. 割安度

割安度の区分は中立です。

自社利回り比(sy)は0.42。現在の利回りが過去平均の半分以下、という意味です。過去5年のレンジで見れば、いまの株価は高い側にあります。

数字で言い換えます。利回りが5年平均の3.09%に戻るには、株価が今よりおよそ58%下がる計算です(現在株価2245円に対し、5年平均利回り相当はおよそ939円)。予測ではなく、過去の利回りからの逆算です。

配当の連続性は魅力です。ただ株価の位置は、過去平均より上にあります。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 2246円(利回り1.29%)
5年平均利回りに戻る株価 938円(利回り3.09%)
5年最高利回り時の株価 492円(利回り5.89%)
5年最低利回り時の株価 2397円(利回り1.21%)

いまの株価は938円(5年平均利回り水準)と2397円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約58.2%下がる計算です。

株価はおよそ939円(5年平均利回りに戻る水準)と、およそ2397円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。過去5年の利回りレンジの内側です。売買を推奨するものではなく、過去の利回りからの逆算です。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 49.4)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は中立です(スコア49.4)。

評価できる点。3年連続の増配と、20年におよぶ非減配。加えてDOE(純資産配当率)2%以上で業種平均を上回る還元姿勢。配当を続ける姿勢は、銀行のなかでも堅実な部類です。

注意したい点。株価の割安感が乏しく、自社の過去平均より利回りが低いこと。

配当の実績と、株価の位置。判定はこの両面をまとめた結果です。

6. よくある質問

りそなホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.29%で、過去5年平均の3.09%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また20年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約25%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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