【高配当】任天堂(7974)利回り3.08%・連続増配株は今買い?配当分析

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。50%前後が一般的。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。自己資本に対する還元の厚さ。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1未満は株価上昇で利回りが相対的に低下。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。

1. 企業概要

世界中に「遊び」を届ける任天堂。ゲーム機とキャラクターで独自の地位を築くこの会社の配当を、全体像から見ていきます。

項目
銘柄コード 7974
業種 その他製品
配当利回り(株価ベース) 3.08%
1株配当(最新期・分割調整済) 219.00円
総合判定 中立
総合スコア 99.6
連続増配 1年
非減配 1年
配当性向 60.08%
PER / PBR 24.07 / 3.42
ROE 14.93%

任天堂は、家庭用ゲーム機とソフト、そしてマリオ・ゼルダ・ポケモンといった世界的IPを持つエンターテインメント企業です。Switchで世界的な成功を収め、いまや映画・テーマパークへとIPの活躍の場を広げています。ヒットの波はあるものの、一度築いたキャラクター資産は色褪せない——そして自己資本比率77.7%・実質無借金という、堅牢すぎるほどの財務がその挑戦を支えます。

2. 配当の魅力

利回りと配当の推移を、表とグラフで確認します。利益連動ならではの振れ方と、現在の利回り水準に注目してください。

期間 最大 平均 最小
5年 4.72% 2.83% 1.05%
3年 3.70% 2.17% 1.05%
1年 3.32% 2.22% 1.53%
現在 3.08%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 43.00円 50.36% 85円
2018年3月期 59.00円 50.76% 116円
2019年3月期 81.00円 50.14% 162円
2020年3月期 109.00円 50.20% 217円
2021年3月期 222.00円 55.05% 403円
2022年3月期 203.00円 50.16% 405円
2023年3月期 186.00円 —% —円
2024年3月期 211.00円 50.07% 421円
2025年3月期 120.00円 50.11% 239円
2026年3月期 219.00円 60.08% 365円

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

任天堂の配当は、連結配当性向50%を基準とする明確な利益連動型です。そのため1株配当は年ごとに上下します——ヒット作の有無で利益が振れれば、配当も素直に振れる。派手な連続増配記録にはなりにくい設計です。それでも現在の利回りは3.08%と本レポートでも高い部類で、しかも自社利回り比は0.94。株価が調整し、利回りが自社の過去平均並みまで戻ってきた、比較的入りやすい水準にあることを示しています。

3. 業績と財務の安定性

その配当の余力を生む、稼ぐ力と鉄壁の財務を見ていきます。

指標
ROE 14.93%
ROA 11.14%
自己資本比率 77.66%
EPS / BPS 365 / 2562
収益性スコア 3.06
還元スコア 2.55
割安スコア 1.99

ROE14.9%、ROA11.1%と収益性は良好で、自己資本比率は77.7%。手元資金も潤沢で、実質無借金の超健全体質です。EPSは365円。ヒットの波で利益は変動しますが、この分厚い財務クッションがあるからこそ、不振の年でも配当を大きく崩さずに済む——変動業種における、何よりの安全弁です。

4. 割安度(買い時か)

PERは24.1倍、PBRは3.42倍。世界的IPと高い収益性を織り込んだ、相応の評価です。自社利回り比0.94は、現在の利回りが自社の過去水準にほぼ並ぶことを意味し、割高でも割安でもない中庸圏。過熱感は薄れ、落ち着いて検討できる水準まで戻ってきたと捉えられます。

過去5年の配当利回りのレンジから、株価の買い時・売り時の目安を機械的に示したものです(配当が今の水準を保つ前提の簡易ガイドで、業績変化は織り込みません)。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 7120円(利回り3.08%)
買い目安(5年平均利回り) 7738円(利回り2.83%)
強い買い目安(5年最高利回り) 4640円(利回り4.72%)
売り目安(5年最低利回り) 20857円(利回り1.05%)

現在株価は買い目安(7738円)を下回っており、利回りは自社の5年平均を上回る割安圏にあります。過去の水準に照らせば、インカム狙いで検討しやすい株価です。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 99.6)

明確な買いシグナルも売りシグナルも弱く、現状維持・様子見が妥当な水準です。利回りだけでなく財務・増配記録を総合して判断してください。

判定根拠: 割安感が乏しい

総合スコア99.6と総合力は高く、利回り3.08%・鉄壁財務・自社利回り比0.94と、条件は悪くありません。判定は「中立」ですが、利回りが自社平均並みまで戻った今は、これまでより検討しやすい局面といえます。留意点は、配当が利益連動である以上、次世代機の成否で利益とともに配当も振れること。世界的IPの長期価値を信じ、その変動を受け止められる投資家にとっては、目を配る価値のある一社です。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。


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