【連続増配】東京精密(7729)配当分析|利回り1.46%・2年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

東京精密(7729)は精密機器セクターの企業です。配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 7729
業種 精密機器
配当利回り(株価ベース) 1.46%
1株配当(最新期・分割調整済) 262.00円
総合判定 中立
総合スコア 59.4
連続増配 2年
非減配 2年
配当性向 42.95%
PER / PBR 21.70 / 2.81
ROE 13.40%
DOE(株主資本配当率) 5.57%(業種中央値 3.08%)

東京精密(7729)は半導体製造装置(プローバ・ダイシングソー)と精密計測機器の二本柱を持つメーカーです。半導体市況を映して業績は上下し、EPSは2026年度610円と高水準ながら前年をわずかに下回りました。本レポートは配当利回り・還元姿勢・財務を表とグラフで整理したものです。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、増配・減配の記録を追います。

期間 最大 平均 最小
5年 6.30% 3.52% 1.25%
3年 4.20% 2.59% 1.25%
1年 3.35% 2.08% 1.25%
現在 1.46%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 72.00円 30.09% 239円
2018年3月期 92.00円 30.03% 306円
2019年3月期 125.00円 35.42% 353円
2020年3月期 76.00円 44.21% 172円
2021年3月期 104.00円 35.39% 294円
2022年3月期 185.00円 35.41% 522円
2023年3月期 235.00円 40.42% 581円
2024年3月期 192.00円 39.96% 480円
2025年3月期 253.00円 39.92% 634円
2026年3月期 262.00円 42.95% 610円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは5.57%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.08%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは1.46%で、5年平均の3.52%を大きく下回っています。5年間の最高は6.30%。株価が買われて利回りが薄まっている状態です。

直近1年の平均利回り(2.08%)は5年平均(3.52%)より低め。株高で利回りが縮んでいる局面です。

1株配当(分割調整済み)は2024年度に減配を挟みつつ、2026年度は262円まで戻しました。半導体市況を映したデコボコが見えます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは 1.46% で、5年平均の3.52%を大きく下回ります。株価が水準を切り上げた影響が大きい数字です。1株配当(分割調整済み)は2024年度に235円→192円の減配を挟み、その後253円→262円へ戻しました。配当性向は42.9%、DOEは5.57%(業種中央値3.08%)と、株主資本に対する還元は手厚い部類です。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 13.40%
ROA 9.87%
DOE 5.57%
自己資本比率 77.00%
EPS / BPS 610 / 4707
収益性スコア 1.83
還元スコア 1.41
割安スコア 2.03

ROE13.4%(業種中央値9.2%)、営業利益率20.2%(同8.8%)と収益性は高めです。PER21.7倍・PBR2.81倍と指標は割高側。自己資本比率は77.0%と非常に厚く、フリーキャッシュフローは約135億円のプラスです。財務の余力は大きい一方、株価評価は高くなっています。

4. 割安度

自社利回り比は0.41で、いまの利回りは自社の過去平均を大きく下回ります。PBR2.81倍は業種中央値1.39倍の2倍、割安スコアは2.03。総合判定は 中立 で、還元姿勢は評価できるものの割安感は乏しい、という位置づけです。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 17990円(利回り1.46%)
5年平均利回りに戻る株価 7443円(利回り3.52%)
5年最高利回り時の株価 4159円(利回り6.30%)
5年最低利回り時の株価 20960円(利回り1.25%)

いまの株価は7443円(5年平均利回り水準)と20960円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約58.6%下がる計算です。

株価は「利回りが5年平均に戻る水準」(約7,443円)を大きく上回っています。過去5年の利回りで見れば、株価は高い側にあります。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 59.4)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 直近3年内に減配

総合判定は 中立(スコア59.4)。ROEの高さとDOEの厚みが加点材料、直近3年内の減配が注意点です。利回りが5年平均の3.52%に戻るには、株価が約59%下がる計算です。これは売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

東京精密の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.46%で、過去5年平均の3.52%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また2年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約43%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2024年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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