【高配当】ゆうちょ銀行(7182)配当分析|利回り2.27%・3年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

ゆうちょ銀行(7182)は銀行業の企業です。配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 7182
業種 銀行業
配当利回り(株価ベース) 2.27%
1株配当(最新期・分割調整済) 74.00円
総合判定 割高寄り
総合スコア 50.9
連続増配 3年
非減配 4年
配当性向 50.31%
PER / PBR 17.11 / 0.97
ROE 5.73%
DOE(株主資本配当率) 2.86%(業種中央値 1.76%)

ゆうちょ銀行(7182)は全国の郵便局網を通じて個人向け預金を集める国内最大級の銀行です。時価総額は約9.0兆円。日本郵政グループの一角で、株主還元の強化を進めています。

2. 配当の魅力

利回りと増配・非減配の記録を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 7.02% 4.63% 2.15%
3年 6.26% 3.95% 2.15%
1年 4.58% 3.29% 2.15%
現在 2.27%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 50.00円 52.79% 95円
2023年3月期 50.00円 57.58% 87円
2024年3月期 51.00円 51.81% 98円
2025年3月期 58.00円 50.61% 115円
2026年3月期 74.00円 50.31% 147円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.86%(業種中央値は1.76%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

現在の利回りは2.27%で、5年平均の4.63%を大きく下回っています。株価上昇で利回りが薄まった状態です。5年間の最高は7.02%でした。

直近1年の平均利回りは3.29%で、5年平均の4.63%より低めです。

1株配当(分割調整済み)の推移です。50円台から74円予想まで、増配が続いています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当は2022年の50円から2026年予想の74円へ引き上げられ、増配3年・非減配4年です。現在の利回りは2.27%で、5年平均の4.63%を大きく下回ります。株価が大きく上昇し、利回りが圧縮された局面です。5年レンジは2.15%〜7.02%でした。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の状態を確認します。

指標
ROE 5.73%
ROA 0.23%
DOE 2.86%
自己資本比率 4.09%
EPS / BPS 147 / 2587
収益性スコア 0.89
還元スコア 1.31
割安スコア 1.32

ROEは5.7%で業種中央値(5.9%)並みです。銀行業は自己資本比率(4.1%)やフリーキャッシュフローが事業構造上、他業種と同じ基準では読めません。配当性向は50%、DOEは2.9%で業種中央値(1.8%)を上回り、還元姿勢は積極的です。金利環境の変化が収益に効く業態です。

4. 割安度

PBRは0.97倍で業種中央値(0.73倍)を上回ります。自社の過去利回り比(sy)は0.49で、過去平均の半分程度まで利回りが下がっています。割安度の区分は割高寄りです。増配は続く一方、株価の上昇が利回り妙味を打ち消しています。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 3256円(利回り2.27%)
5年平均利回りに戻る株価 1598円(利回り4.63%)
5年最高利回り時の株価 1054円(利回り7.02%)
5年最低利回り時の株価 3442円(利回り2.15%)

いまの株価は1598円(5年平均利回り水準)と3442円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約50.9%下がる計算です。

現在の利回り2.27%が5年平均の4.63%に戻るには、配当74円のまま株価が約5割下がる計算です。株価は過去5年の利回りレンジの上限側にあります。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 50.9)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定を割安度の区分に置き換えると割高寄りです。増配と高めのDOEは還元面の強みですが、現在の利回りは5年平均を大きく下回り、株価は過去のレンジ上限側にあります。金利上昇が収益を後押しする一方、利回り水準の割高さが評価を抑えています。

6. よくある質問

ゆうちょ銀行の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.27%で、過去5年平均の4.63%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約50%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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