JFE(5411)配当分析|利回り4.46%・減配後の現状を確認

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

JFEホールディングス(5411)は鉄鋼業の企業です。配当と業績の現状を数字で確認します。

項目
銘柄コード 5411
業種 鉄鋼
配当利回り(株価ベース) 4.46%
1株配当(最新期・分割調整済) 80.00円
総合判定 対象外
総合スコア 34.8
連続増配 0年
非減配 0年
配当性向 72.53%
PER / PBR 16.50 / 0.44
ROE 2.73%
DOE(株主資本配当率) 1.99%(業種中央値 2.31%)

JFEホールディングス(5411)は国内2位の高炉メーカーを中核とする鉄鋼グループです。時価総額は約1.2兆円。鋼材市況と原料価格に業績が左右され、配当も年ごとに動きます。

2. 配当の魅力

利回りと配当の推移、減配の有無を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 13.82% 6.15% 3.46%
3年 6.43% 4.97% 3.46%
1年 5.17% 4.44% 3.46%
現在 4.46%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 140.00円 27.98% 500円
2023年3月期 80.00円 28.50% 281円
2024年3月期 100.00円 30.93% 323円
2025年3月期 100.00円 69.24% 144円
2026年3月期 80.00円 72.53% 110円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは1.99%と控えめです(業種中央値は2.31%)。還元の厚みはまだ薄い。これから増やす余地と見るか、還元に消極的と見るかは、業績の伸び次第です。

現在の利回りは4.46%で、5年平均の6.15%を下回っています。5年間の最高は13.82%と、振れ幅の大きさが際立ちます。

直近1年の平均利回りは4.44%で、5年平均の6.15%より低めです。

1株配当(分割調整済み)の推移です。市況連動のため上下が大きく、2026年は減配見込みです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

1株配当は2025年の100円から2026年予想は80円へ下がる見込みで、直近で減配となります。市況連動のため、増配・非減配の記録は続いていません。現在の利回りは4.46%で、5年平均の6.15%を下回ります。5年レンジは3.46%〜13.82%と、鉄鋼らしく振れ幅が大きいのが特徴です。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の状態を確認します。

指標
ROE 2.73%
ROA 1.19%
DOE 1.99%
自己資本比率 44.43%
EPS / BPS 110 / 4118
収益性スコア 0.55
還元スコア 0.71
割安スコア 0.79

ROEは2.7%で業種中央値(4.6%)を下回り、フリーキャッシュフローは737億円のマイナスです。配当性向は73%と高めで、利益に対する配当の負担が増しています。自己資本比率は44%。市況の反転が利益とキャッシュフローを大きく動かす業態です。

4. 割安度

PBRは0.44倍で業種中央値(0.56倍)を下回り、解散価値を大きく割り込む水準です。自社の過去利回り比(sy)は0.73で、5年平均より低い利回り水準にあります。割安度の区分は対象外で、これはフリーキャッシュフローのマイナスと直近の減配を反映した機械判定です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 1795円(利回り4.46%)
5年平均利回りに戻る株価 1301円(利回り6.15%)
5年最高利回り時の株価 579円(利回り13.82%)
5年最低利回り時の株価 2312円(利回り3.46%)

いまの株価は1301円(5年平均利回り水準)と2312円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約27.5%下がる計算です。

現在の株価では、配当は2026年予想の80円で利回り4.46%です。市況次第で利益と配当が動きやすく、直近は減配見込みです。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 34.8)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
△ 配当性向70%超
△ 直近3年内に減配

総合判定は対象外です。PBRは1倍を大きく下回り資産面では割安に見えますが、フリーキャッシュフローのマイナス、73%の配当性向、2026年の減配見込みが重なり、配当の持続性を確認しづらい状況です。鋼材市況と構造改革の進み方が今後を左右します。

6. よくある質問

JFEホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは4.46%で、過去5年平均の6.15%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約73%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2026年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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