【高配当】デンソー(6902)配当分析|利回り3.39%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

デンソー(6902)は自動車部品を世界規模で供給する輸送用機器メーカーです。配当の全体像を数字で確認します。

項目
銘柄コード 6902
業種 輸送用機器
配当利回り(株価ベース) 3.39%
1株配当(最新期・分割調整済) 67.00円
総合判定 中立
総合スコア 74.2
連続増配 4年
非減配 4年
配当性向 41.11%
PER / PBR 11.95 / 0.95
ROE 8.48%
DOE(株主資本配当率) 3.43%(業種中央値 2.15%)

デンソー(6902)は輸送用機器に属します。自動車部品を世界規模で供給する輸送用機器メーカーです。直近会計年度のROEは8.5%、EPSは163円です。本レポートでは配当利回り・増配記録・財務指標を表とグラフで整理します。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を順に見ていきます。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 4.23% 2.86% 1.73%
3年 4.23% 3.05% 2.01%
1年 3.66% 3.31% 2.95%
現在 3.39%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 38.75円 48.14% 80円
2023年3月期 46.25円 44.47% 104円
2024年3月期 55.00円 123.84% 44円
2025年3月期 64.00円 44.13% 145円
2026年3月期 67.00円 41.11% 163円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.43%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.15%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

現在の利回り3.39%は、5年平均の2.86%を上回ります。5年間のレンジは1.73%〜4.23%でした。

直近1年の平均利回りは3.31%で、5年平均の2.86%より高い水準です。この1年は株価の調整が利回りを押し上げました。

分割調整後の配当は4年連続で増えています。2022年度の38.8円から2026年度の67円へと、棒グラフは右肩上がりに伸びています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

分割調整後の1株配当は、2022年度の38.8円から2026年度の67円へ、4年間で約1.7倍に増えました。連続増配は4年、非減配は4年です。配当性向は41%です。現在の利回りは3.39%で、5年平均の2.86%を上回ります。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 8.48%
ROA 5.08%
DOE 3.43%
自己資本比率 62.91%
EPS / BPS 163 / 2040
収益性スコア 1.43
還元スコア 1.30
割安スコア

ROEは8.5%で業種の中では標準的な水準です。EPSは163円。自己資本比率は62.9%と高く、財務の余裕は大きめです。配当性向は41%、PERは11.9倍、PBRは0.95倍です。

4. 割安度

自社の過去の利回り水準と比べると、現在値は平均の1.19倍で、これまでより利回りの高い位置にあります。総合スコアからの区分は中立です。PER・PBRの業種中央値が揃わないため、割安スコアは算出していません。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 1977円(利回り3.39%)
5年平均利回りに戻る株価 2343円(利回り2.86%)
5年最高利回り時の株価 1584円(利回り4.23%)
5年最低利回り時の株価 3873円(利回り1.73%)

いまの株価は2343円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

現在値は1,977円です。利回りが5年平均の2.86%まで戻るには、株価はおよそ2,343円まで、約18%上がる計算になります。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 74.2)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
条件一部のみ該当
+ 3年連続増配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは74.2、区分は中立です。加点材料は3年連続増配;利回り3%以上;DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)。注意材料は記録されていません。利回りが5年平均の2.86%に戻るには、株価は現在の1,977円から約18%高い2,343円まで上がる計算です。

6. よくある質問

デンソーの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.39%で、過去5年平均の2.86%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約41%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



タイトルとURLをコピーしました