【連続増配】横河電機(6841)配当分析|利回り1.35%・3年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

横河電機は制御システムや計測機器を手がける電気機器メーカー。プラント向けの生産制御を軸に、安定した収益基盤を持つ。

項目
銘柄コード 6841
業種 電気機器
配当利回り(株価ベース) 1.35%
1株配当(最新期・分割調整済) 78.00円
総合判定 中立
総合スコア 56.3
連続増配 3年
非減配 4年
配当性向 34.25%
PER / PBR 20.83 / 2.32
ROE 11.56%
DOE(株主資本配当率) 3.82%(業種中央値 2.74%)

配当利回り1.35%で、市場平均を下回る水準にある。ただ1株配当は34円から78円へと3期で倍以上に伸び、還元姿勢の変化が数字にはっきり出ている。利回りの低さは株価上昇の裏返しでもあり、増配の勢いと株価水準の両方を見ながら向き合いたい銘柄。

2. 配当の魅力

利回りの現在地と、配当そのものの推移を順に確認する。

期間 最大 平均 最小
5年 3.10% 1.68% 1.18%
3年 3.10% 1.67% 1.18%
1年 1.97% 1.59% 1.26%
現在 1.35%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 34.00円 42.64% 80円
2023年3月期 34.00円 23.32% 146円
2024年3月期 40.00円 17.03% 235円
2025年3月期 58.00円 28.94% 200円
2026年3月期 78.00円 34.25% 228円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.82%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

利回りは2025年4月に2.57%まで上がった後、株価上昇に押されて低下し、2026年7月時点で1.35%。増配より株価の伸びが勝った局面が読み取れる。

5年平均1.68%・最大3.1%・最小1.18%に対し、現在は1.35%。1年平均1.59%も下回り、レンジの下寄りにある。

1株配当は34円→34円→40円→58円→78円と、直近2期で増配ペースが加速。棒の伸びが右肩上がりに強まっている。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在利回り1.35%は5年平均1.68%を下回り、5年の最小1.18%に近い。過去5年のレンジは1.18%〜3.1%で、足元は下限寄りに位置する。一方で1株配当は2022年34円、2024年40円、2025年58円、2026年78円と直近2期で加速し、3年連続増配・4年非減配の記録を持つ。利回りが伸び悩むのは、増配を上回るペースで株価が上がったため。減配歴は確認されない。

3. 業績と財務の安定性

増配を支える収益力と財務の厚みを見る。

指標
ROE 11.56%
ROA 7.30%
DOE 3.82%
自己資本比率 66.60%
EPS / BPS 228 / 2042
収益性スコア 1.76
還元スコア 1.20
割安スコア 2.23

ROE11.6%で電気機器の中央値7.4%を上回る高収益。自己資本比率66.6%と財務は厚く、配当性向34.3%には増配の余地が残る。DOE3.8%で業種中央値2.7%を超え、全国目安2〜4%の上限に位置する還元の厚さがうかがえる。EPSは227.7円まで伸びており、利益の裏付けを伴った増配だとわかる。

4. 割安度

PER20.8倍PBR2.32倍で、業種中央値1.04倍を大きく上回る。現在利回り1.35%は自社の5年平均1.68%に対して0.8倍にとどまり、過去5年の利回りレンジでは下限寄り。利回りが5年平均1.68%に戻るには、株価が約4,643円(現在5,782円から約19.7%下)まで動く計算になる。5年最小1.18%に対応する株価は約6,610円、5年最大3.1%では約2,516円。割安度の区分は中立

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 5782円(利回り1.35%)
5年平均利回りに戻る株価 4643円(利回り1.68%)
5年最高利回り時の株価 2516円(利回り3.10%)
5年最低利回り時の株価 6610円(利回り1.18%)

いまの株価は4643円(5年平均利回り水準)と6610円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約19.7%下がる計算です。

現在株価は5,782円。利回りが5年平均1.68%に戻る株価は約4,643円、最小1.18%では約6,610円、最大3.1%では約2,516円。水準線と現在値の位置で利回りの高低を確認できる。売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 56.3)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合区分は中立。ROE11.6%・自己資本比率66.6%と収益力と財務は堅く、3年連続増配とDOE3.8%が示す還元姿勢も厚い。ただ現在利回り1.35%は5年平均を下回り、PER20.8倍・PBR2.32倍と株価評価は高め。増配の持続力と足元の株価水準をどう見るかは、事業環境や今後の利益成長と合わせて、読者自身で確認したい。

6. よくある質問

横河電機の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.35%で、過去5年平均の1.68%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約34%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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