【連続増配】TOTO(5332)配当分析|利回り1.69%・1年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

TOTO(5332)はガラス・土石製品セクターの企業です。配当の全体像を数字で押さえます。

項目
銘柄コード 5332
業種 ガラス・土石製品
配当利回り(株価ベース) 1.69%
1株配当(最新期・分割調整済) 110.00円
総合判定 割高寄り
総合スコア 42.5
連続増配 1年
非減配 5年
配当性向 45.27%
PER / PBR 20.90 / 1.58
ROE 7.56%
DOE(株主資本配当率) 3.42%(業種中央値 2.40%)

TOTO(5332)は衛生陶器とウォシュレットで知られる住宅設備の最大手です。2025年度はEPSが71.7円まで落ち込みましたが、2026年度は243.0円へ戻りました。この一過性の振れが配当性向にも表れています。本レポートは配当利回り・還元姿勢・財務を表とグラフで整理したものです。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、増配・減配の記録を追います。

期間 最大 平均 最小
5年 3.40% 2.40% 1.18%
3年 3.40% 2.52% 1.18%
1年 2.99% 2.20% 1.18%
現在 1.69%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 68.00円 34.90% 195円
2018年3月期 72.00円 33.10% 218円
2019年3月期 90.00円 47.06% 191円
2020年3月期 90.00円 64.63% 139円
2021年3月期 70.00円 43.96% 159円
2022年3月期 90.00円 40.13% 224円
2023年3月期 100.00円 43.54% 230円
2024年3月期 100.00円 45.60% 219円
2025年3月期 100.00円 139.41% 72円
2026年3月期 110.00円 45.27% 243円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.42%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.40%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

いまの利回りは1.69%で、5年平均の2.40%を下回っています。5年間の最高は3.40%。株価が水準を切り上げ、利回りは薄めです。

直近1年の平均利回り(2.20%)は5年平均(2.40%)よりやや低め。利回りの水準はここ数年で切り下がっています。

1株配当は2021年に減配を挟みつつ、2026年度は110円まで戻しました。棒グラフのへこみと回復をあわせて確認してください。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは 1.69% で、5年平均の2.40%を下回ります。1株配当は2026年度110円で、2021年度に90円→70円の減配を挟んだ後は増加基調です。注目は配当性向で、2025年度は利益の落ち込みで139.4%まで跳ね、翌2026年度は利益回復で45.3%へ戻りました。1年だけを切り取ると誤読しやすい数字です。DOEは3.42%(業種中央値2.40%)と手厚さがあります。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を確認します。

指標
ROE 7.56%
ROA 4.86%
DOE 3.42%
自己資本比率 64.52%
EPS / BPS 243 / 3212
収益性スコア 0.96
還元スコア 1.21
割安スコア 1.79

ROE7.6% で業種中央値と同水準、営業利益率7.3%は業種中央値8.3%をやや下回ります。PER20.9倍・PBR1.58倍(業種中央値0.88倍)と指標は高めです。自己資本比率は64.5%と厚く、フリーキャッシュフローは約494億円のプラス。財務の余力はある一方、株価評価は割高側にあります。

4. 割安度

自社利回り比は0.70で、いまの利回りは自社の過去平均を下回ります。PBR1.58倍は業種中央値の1.8倍近く、割安スコアは1.79。総合判定は 割高寄り — 業種内で割高かつ収益性が業種平均未満、という評価です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 6528円(利回り1.69%)
5年平均利回りに戻る株価 4583円(利回り2.40%)
5年最高利回り時の株価 3235円(利回り3.40%)
5年最低利回り時の株価 9322円(利回り1.18%)

いまの株価は4583円(5年平均利回り水準)と9322円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約29.8%下がる計算です。

株価は「利回りが5年平均に戻る水準」(約4,583円)を上回り、「5年最低利回り水準」(約9,322円)との間にあります。過去5年のレンジの内側です。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 42.5)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は 割高寄り(スコア42.5)。DOEの手厚さは加点材料ですが、業種内での割高さと収益性が評価を抑えています。利回りが5年平均の2.40%に戻るには、株価が約30%下がる計算です。これは売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

TOTOの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.69%で、過去5年平均の2.40%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

1年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また5年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約45%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2021年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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