【連続増配】テルモ(4543)配当分析|利回り1.39%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

医療機器で世界と戦うテルモの配当を、利回り・増配・財務の三つの角度から整理します。

項目
銘柄コード 4543
業種 精密機器
配当利回り(株価ベース) 1.39%
1株配当(最新期・分割調整済) 30.00円
総合判定 対象外
総合スコア 58.2
連続増配 4年
非減配 4年
配当性向 32.56%
PER / PBR 22.88 / 1.96
ROE 9.21%
DOE(株主資本配当率) 2.79%(業種中央値 3.08%)

テルモは血管カテーテルや輸血・細胞治療関連を主力とする医療機器メーカーです。海外売上比率が高く、カテーテル治療領域で世界的な存在感を持ちます。開発と設備への投資が継続的に発生する事業構造です。本レポートは、テルモ(4543/精密機器)の配当利回り・還元姿勢・財務指標を表とグラフで整理したものです。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を確認します。下の表とグラフが手がかりです。

期間 最大 平均 最小
5年 1.58% 1.05% 0.65%
3年 1.58% 1.10% 0.76%
1年 1.58% 1.32% 1.09%
現在 1.39%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 17.00円 28.95% 59円
2023年3月期 20.00円 33.61% 60円
2024年3月期 22.00円 61.54% 36円
2025年3月期 26.00円 32.91% 79円
2026年3月期 30.00円 32.56% 92円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.79%(業種中央値は3.08%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

今の利回りは1.39%。過去5年の平均1.05%と比べると高めで、5年間の振れ幅は0.65%〜1.58%でした。

直近1年の平均利回りは1.32%、5年平均は1.05%です。足元は利回りがやや厚めに出ています。

配当は4年連続で増えています。棒グラフが右肩上がりに伸びており、還元を続ける姿勢が読み取れます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは1.39%です。5年平均の1.05%を上回っています。株価がふるわない分、利回りは平均より厚い水準です。 連続増配4年、非減配は4年(いずれも分割調整済み配当ベース)。分割調整後の1株配当は2022年の17.0円から2026年の30.0円へと積み上がってきました。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を見ます。

指標
ROE 9.21%
ROA 5.88%
DOE 2.79%
自己資本比率 68.53%
EPS / BPS 92 / 1074
収益性スコア 1.27
還元スコア 0.95
割安スコア

ROEは9.21%で、業種中央値(9.21%)を上回ります。 自己資本比率は68.5%、配当性向は32.6%です。DOE(株主資本配当率)は2.79%で、業種中央値(3.08%)並みです。 1株利益は92円、1株純資産は1074円、PERは22.9倍、PBRは1.96倍です。

4. 割安度

5年平均利回り(1.05%)に対応する株価は約2,857円です。利回りがこの平均まで縮むには、現在値2,164円から株価が約32%上がる計算で、それだけ今は利回りが厚い局面にあります。 過去5年の利回りは0.65%から1.58%のレンジで動いてきました。直近の集計ではフリーキャッシュフローがマイナスで、スクリーニングでは対象外に区分されます。投資や運転資金の先行が背景にあります。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 2164円(利回り1.39%)
5年平均利回りに戻る株価 2857円(利回り1.05%)
5年最高利回り時の株価 1899円(利回り1.58%)
5年最低利回り時の株価 4615円(利回り0.65%)

いまの株価は2857円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価2,164円は、5年平均利回りに対応する約2,857円と、5年で最も利回りが低かった局面に対応する約1,899円を目安線とした帯のなかにあります。利回りの過去レンジから位置を確認する図です。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 58.2)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ 3年連続増配

総合区分は対象外です。評価を押し上げた要素は、3年以上の連続増配です。この区分は割安・割高の目安を示すもので、売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

テルモの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.39%で、過去5年平均の1.05%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約33%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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