【配当分析】キッコーマン(2801)配当分析|利回り1.52%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

キッコーマン(2801)は食料品セクターの企業です。しょうゆを軸にした配当の記録を数字で追います。

項目
銘柄コード 2801
業種 食料品
配当利回り(株価ベース) 1.52%
1株配当(最新期・分割調整済) 25.00円
総合判定 中立
総合スコア 69.3
連続増配 0年
非減配 16年
配当性向 37.88%
PER / PBR 21.70 / 2.37
ROE 11.52%
DOE(株主資本配当率) 4.21%(業種中央値 2.35%)

キッコーマンはしょうゆで世界首位級、米国を中心に海外売上が過半を占める食品メーカーだ。ROEは11.5%で食料品業種の中央値6.7%を上回り、営業利益率も10.2%と高い。ブランドと海外事業が採算を押し上げている。

2. 配当の魅力

利回りの水準と非減配の記録を確認します。

期間 最大 平均 最小
5年 2.08% 1.36% 0.65%
3年 2.08% 1.58% 1.07%
1年 2.08% 1.78% 1.43%
現在 1.52%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2017年3月期 6.80円 27.58% 25円
2018年3月期 7.80円 31.53% 25円
2019年3月期 8.20円 30.28% 27円
2020年3月期 8.40円 150.27% 6円
2021年3月期 9.00円 27.72% 32円
2022年3月期 12.20円 30.06% 41円
2023年3月期 15.60円 34.16% 46円
2024年3月期 20.80円 175.71% 12円
2025年3月期 25.00円 38.47% 65円
2026年3月期 25.00円 37.88% 66円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは4.21%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.35%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

足元の利回りは1.52%で、5年平均1.36%をやや上回る。線は平均近辺にあり、極端に割高でも割安でもない位置にある。

直近1年の平均利回り1.78%は5年平均1.36%を上回る。この1年は株価調整で利回りが高めに出ていた。

分割調整後の1株配当は2021年9円から2025年25円へ増え、2026年は25円で横ばい。2010年以降は減配がなく、16年の非減配につながっている。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは1.52%。連続増配の記録は途切れているものの、非減配は16年続く。1株配当(分割調整後)は2021年9円から2025年25円へ伸び、2026年は25円で横ばいとなった。配当性向は37.9%で払い出しには余裕がある。

3. 業績と財務の安定性

調味料・食品事業の収益力を見ます。

指標
ROE 11.52%
ROA 8.20%
DOE 4.21%
自己資本比率 74.62%
EPS / BPS 66 / 605
収益性スコア 2.16
還元スコア 1.40
割安スコア 2.09

ROE11.5%、自己資本比率74.6%、フリーキャッシュフローは473億円のプラス。財務は厚く、DOEは4.21%と業種平均2.35%を上回る。資本に対する還元密度は高い水準にある。

4. 割安度

PBRは2.37倍で業種中央値1.13倍を上回る。PERは21.7倍。自社利回り比は1.12。総合判定は中立で、高収益・高還元と、株価水準からくる割安感の乏しさが釣り合う区分だ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 1648円(利回り1.52%)
5年平均利回りに戻る株価 1838円(利回り1.36%)
5年最高利回り時の株価 1202円(利回り2.08%)
5年最低利回り時の株価 3846円(利回り0.65%)

いまの株価は1838円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

年間配当25円、株価1647円。利回りが5年平均の1.36%まで下がるには、株価が約12%上がる計算になる。売買の推奨ではなく、過去の利回りレンジとの位置を測る目安だ。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 69.3)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年以上非減配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判定は中立。ROE10%超、10年を超える非減配、業種平均を上回るDOEが評価点になる。一方でPBR・PERは業種内で高く、利回りの絶対水準は低め。海外事業の伸びをどう価格が織り込むかが見どころだ。

6. よくある質問

キッコーマンの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.52%で、過去5年平均の1.36%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約38%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



タイトルとURLをコピーしました