【高配当】双日(2768)配当分析|利回り2.91%・4年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

双日(2768)は総合商社の一角で、航空・自動車・化学・食料など幅広い分野を扱います。配当を数字で見ます。

項目
銘柄コード 2768
業種 卸売業
配当利回り(株価ベース) 2.91%
1株配当(最新期・分割調整済) 165.00円
総合判定 対象外
総合スコア 54.5
連続増配 4年
非減配 4年
配当性向 33.34%
PER / PBR 12.40 / 1.17
ROE 10.06%
DOE(株主資本配当率) 3.36%(業種中央値 2.66%)

双日(2768・卸売業)は、日商岩井とニチメンを源流とする総合商社です。航空機、自動車販売、金属・資源、化学品、食料・アグリなどに事業を広げます。時価総額は約1.3兆円。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録、支払いの余力を見ていきます。

期間 最大 平均 最小
5年 8.31% 5.07% 2.36%
3年 6.15% 4.20% 2.36%
1年 4.59% 3.35% 2.36%
現在 2.91%
会計年度 1株配当(分割調整済) 配当性向 EPS
2022年3月期 96.00円 30.06% 319円
2023年3月期 130.00円 26.97% 482円
2024年3月期 135.00円 29.94% 451円
2025年3月期 150.00円 29.20% 514円
2026年3月期 165.00円 33.34% 495円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.36%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.66%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

利回りは2.91%で、5年平均5.07%を下回ります。線が下にあるほど、過去の自分と比べて株価は高い評価です。5年間の最高は8.31%でした。

直近1年の平均3.35%も5年平均5.07%より低く、株価が水準を切り上げた1年だったことが分かります。

4年連続の増配で、棒は着実に伸びています。配当性向33%と利益に余裕がある点も表で確認できます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは 2.91% です。分割調整済みの1株配当は96円(2022年度)から165円(2026年度)へ4年連続で増えました。DOEは3.36%で卸売業中央値2.66%を上回ります。配当性向は33.3%と利益に対して余裕があり、累進的な還元方針が数字に表れています。

3. 業績と財務の安定性

商社特有の資産回転と、還元の姿勢を確認します。

指標
ROE 10.06%
ROA 2.84%
DOE 3.36%
自己資本比率 29.89%
EPS / BPS 495 / 5241
収益性スコア 1.04
還元スコア 1.13
割安スコア 1.32

ROE10.1%(卸売業中央値7.8%)、自己資本比率は29.9%と商社らしく低めです。EPSは495円、BPS5241円。総資産を多く抱えるためROAは2.8%にとどまります。直近のフリーキャッシュフローはマイナスで、投資フェーズにあります。

4. 割安度

PBRは1.17倍で卸売業中央値0.89倍より高く、株価は資源高と商社再評価の流れで水準を上げました。自社利回り比は0.57と、過去平均に比べ利回りは低い位置です。いまの利回り2.91%が5年平均5.07%まで戻るには、株価が約43%下がる計算です。過去5年の利回りで見れば、株価は高い側にあります。割安度は割高寄りと整理できます。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分 株価水準(対応利回り)
現在株価 5668円(利回り2.91%)
5年平均利回りに戻る株価 3254円(利回り5.07%)
5年最高利回り時の株価 1986円(利回り8.31%)
5年最低利回り時の株価 6992円(利回り2.36%)

いまの株価は3254円(5年平均利回り水準)と6992円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約42.6%下がる計算です。

株価は3254円(利回りが5年平均に戻る水準)より大きく上にあります。過去5年の利回りで見れば、株価は高い側です。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 54.5)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ ROE10%以上の高収益
+ 3年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合的な区分は 対象外 です。ROEと増配実績は評価できますが、株価上昇で利回りが過去平均を大きく下回り、フリーキャッシュフローもマイナスでした。過去の利回り水準と比べた株価の高さが区分に効いています。

6. よくある質問

双日の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.91%で、過去5年平均の5.07%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

4年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約33%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。



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