【高配当】ANA(9202)配当分析|利回り2.08%・2年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

ANAホールディングス(9202)は空運業の企業です。配当と収益力から見ていきます。

項目値
銘柄コード9202
業種空運業
配当利回り(株価ベース)2.08%
1株配当(最新期・分割調整済)65.00円
総合判定中立
総合スコア80.5
連続増配2年
非減配2年
配当性向18.14%
PER / PBR7.80 / 0.98
ROE12.80%
DOE(株主資本配当率)2.15%(業種中央値 2.15%)

ANAホールディングス(9202)は国内最大の航空グループだ。時価総額はおよそ1.5兆円。旅客需要の回復に加え、国際貨物やマイル経済圏が利益を支える。コロナ禍の無配を経て、配当を再開した局面にある。本レポートは配当と財務を表とグラフで整理する。

2. 配当の魅力

利回りの水準と、復配後の増配の記録を確認します。

期間最大平均最小
5年2.60%2.04%1.52%
3年2.60%2.10%1.55%
1年2.50%2.23%1.95%
現在2.08%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2024年3月期50.00円14.92%335円
2025年3月期60.00円18.43%326円
2026年3月期65.00円18.14%358円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.15%(業種中央値は2.15%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

利回りは2.08%で、5年平均2.04%とほぼ同じ。株価も利回りも過去平均どおりの位置だ。5年間の最高は2.60%だった。

直近1年の平均利回りは2.23%で、5年平均2.04%よりやや高い。この1年は利回りが過去平均をわずかに上回った。

復配後の1株配当は50円→60円→65円と2年連続の増配。棒グラフはまだ本数が少なく、記録は積み上げの途中だ。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当利回りは2.08%。取得できたデータでは1株配当は50円→60円→65円と2年連続で増配している。配当性向は18.1%と低く、EPSが335円から358円で推移するなか、還元にはまだ大きな余力がある。復配からの日が浅く、連続記録そのものは短い点は押さえておきたい。

3. 業績と財務の安定性

収益力と財務、還元とのバランスを見ます。

指標値
ROE12.80%
ROA4.27%
DOE2.15%
自己資本比率37.99%
EPS / BPS358 / 2854
収益性スコア2.52
還元スコア0.80
割安スコア1.00

ROEは12.8%で業種中央値7.5%を大きく上回る。営業利益率8.6%、自己資本比率38.0%と、需要回復を映して収益・財務とも改善している。EPSは350円台で安定し、業績はコロナ前の水準を取り戻している。

4. 割安度

PERは7.8倍と低く、PBRは0.98倍で業種中央値0.98倍と同じ。利回り2.08%は自社5年平均2.04%をわずかに上回り、自社利回り比は1.02。株価水準は過去平均どおりで、区分は中立だ。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価3129円(利回り2.08%)
5年平均利回りに戻る株価3186円(利回り2.04%)
5年最高利回り時の株価2500円(利回り2.60%)
5年最低利回り時の株価4276円(利回り1.52%)

いまの株価は3186円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

利回りが5年平均2.04%に戻る株価はおよそ3186円。現在値はこれとほぼ同じで、過去5年の利回りで見ても平均的な位置だ。売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 80.5)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい
+ ROE10%以上の高収益

総合判定は中立(スコア80.5)。高いROEが加点材料で、スコア自体は今回の対象では最も高い。利回りの絶対水準は控えめだが、低い配当性向は増配余地の裏返しでもある。航空需要は外部環境に左右されやすい点は前提に置きたい。

6. よくある質問

ANAホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.08%で、過去5年平均の2.04%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また2年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約18%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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