【高配当】マネックスグループ(8698)配当分析|利回り4.48%

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

マネックスグループ(8698)は証券,商品先物取引業の企業だ。まずは配当の全体像を数字で押さえていく。

項目値
銘柄コード8698
業種証券,商品先物取引業
配当利回り(株価ベース)4.48%
1株配当(最新期・分割調整済)30.70円
総合判定割高寄り
総合スコア38.8
連続増配0年
非減配0年
配当性向70.72%
PER / PBR15.40 / 1.33
ROE8.72%
DOE(株主資本配当率)6.28%(業種中央値 5.32%)

マネックスグループ(8698)はネット証券のマネックス証券を中核に、暗号資産やアジア事業を手がける証券・商品先物取引業の企業だ。米国子会社や暗号資産交換業も抱える。本レポートは配当利回りの位置、還元の記録、収益と財務を整理する。

2. 配当の魅力

配当利回りの位置と、増配・非減配の記録を確認する。下の表とグラフが手がかりになる。

期間最大平均最小
5年7.95%4.32%1.74%
3年7.95%4.71%2.73%
1年5.02%4.34%3.65%
現在4.48%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期15.30円30.60%50円
2023年3月期15.70円122.18%13円
2024年3月期23.00円18.90%122円
2025年3月期40.30円—%—円
2026年3月期30.70円70.72%43円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは6.28%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は5.32%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

利回りの折れ線はいま4.48%で、5年平均4.32%とほぼ同じ。過去5年は1.74%から7.95%まで大きく振れた。値動きの荒い銘柄だ。

直近1年の平均利回りは4.34%で、5年平均4.32%とほぼ同水準。足元は過去平均に近い利回りで推移している。

棒グラフは1株配当が2025年度をピークに2026年度予想で下がる動きを示す。直近は減配の並びだ。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは4.48%で、5年平均の4.32%をわずかに上回る。過去5年は1.74%から7.95%と振れ幅が非常に大きい。1株あたり配当(分割調整済み)は2025年度の40.3円から2026年度予想30.7円へ下げており、足元は減配となる。連続増配・非減配ともに記録は途切れている。配当は業績と方針に応じて上下しやすい。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を見ていく。

指標値
ROE8.72%
ROA1.46%
DOE6.28%
自己資本比率16.93%
EPS / BPS43 / 503
収益性スコア0.95
還元スコア0.88
割安スコア1.36

ROEは8.7%で業種中央値9.2%とほぼ同水準。配当性向は70.7%と高く、DOEは6.28%で業種中央値5.32%を上回る。証券業のため自己資本比率16.9%は業態上の特性だ。EPSは前年から大きく変動しており、利益のブレが配当性向を70%超へ押し上げている。配当性向の高さと直近の減配は、還元の耐久性を見るうえでの注意点になる。

4. 割安度

自社利回り比は1.04で、いまの利回りは自社平均とほぼ同じ。PERは15.4倍、PBRは1.33倍で、PBRは業種中央値0.98倍を上回る。割安度の区分は「割高寄り」。利回りが5年平均の4.32%に戻るには、株価が約3.6%上がる計算で、いまはほぼ平均的な利回り水準にある。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価686円(利回り4.48%)
5年平均利回りに戻る株価711円(利回り4.32%)
5年最高利回り時の株価386円(利回り7.95%)
5年最低利回り時の株価1764円(利回り1.74%)

いまの株価は711円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

現在株価686円は、利回りが5年平均に戻る目安の株価710.6円に近い。過去5年の利回りで見れば、株価はほぼ平均的な水準にある。ここに示す価格は売買を推奨するものではない。

5. 総合判断

総合判定: 割高寄り(スコア 38.8)

株価が自社の過去水準より高く、バリュエーション面のスコアが低い水準です。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
業種内で割高(割安スコア>1.2)かつ収益性が業種平均未満
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 配当性向70%超
△ 直近3年内に減配

総合スコアの区分は「割高寄り」。DOEの高さはあるものの、配当性向70%超と足元の減配、業績変動の大きさが評価を抑えている。区分の根拠は総合判断欄の解説を参照してほしい。

6. よくある質問

マネックスグループの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは4.48%で、過去5年平均の4.32%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「割高寄り」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約71%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2026年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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