1808 長谷工コーポレーション
中立- 配当利回り
- 3.31%
- 配当性向
- 46%
- DOE
- 4.56%
- 総合スコア
- 55.8pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 1808 |
| 業種 | 建設業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.31% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 95.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 55.8 |
| 連続増配 | 1年 |
| 非減配 | 6年 |
| 配当性向 | 46.45% |
| PER / PBR | 14.11 / 1.36 |
| ROE | 10.01% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.56%(業種中央値 3.74%) |
企業概要
長谷工コーポレーションは、建設業に軸足を置く企業です。時価総額は約8441億円まで積み上がっています。
私がまず目を引かれたのはROEです。10.01%という水準は、建設業界の中央値10.08%とほぼ並んでいます。稼ぐ力そのものは、業界の標準的なラインにとどまっている、という見方ができます。一方でROAは3.87%。業界中央値5.08%には届いておらず、総資産全体で見たときの効率には差が出ています。
営業利益率は7.76%です。業界中央値7.08%を上回っていて、本業の稼ぎ方には手応えがあります。自己資本比率は39.74%。薄すぎもせず、過剰に厚くもない、といったところでしょう。
2026年3月期のEPSは204.54円。前期比で62.08%伸びました。BPSは2126.38円まで積み上がっています。数字を並べただけでも、収益の伸びと財務の土台づくりを同時に進めてきた一年だった、と分かります。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 7.25% | 5.11% | 2.76% |
| 3年 | 5.79% | 4.37% | 2.76% |
| 1年 | 4.06% | 3.41% | 2.76% |
| 現在 | 3.31% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 25.00円 | 15.35% | 163円 |
| 18/03 | 50.00円 | 20.66% | 242円 |
| 19/03 | 80.00円 | 27.22% | 294円 |
| 20/03 | 70.00円 | 34.76% | 201円 |
| 21/03 | 70.00円 | 41.51% | 169円 |
| 22/03 | 80.00円 | 40.34% | 198円 |
| 23/03 | 80.00円 | 37.02% | 216円 |
| 24/03 | 85.00円 | 41.37% | 205円 |
| 25/03 | 85.00円 | 67.35% | 126円 |
| 26/03 | 95.00円 | 46.45% | 205円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは4.56%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
いまの利回りは3.31%。5年平均の5.11%を下回っています。株価が上昇した局面で、利回りが薄まった形です。ちなみに5年間の最高値は7.25%でした。
棒グラフは5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小をまとめたものです。直近1年の平均は3.41%で、5年平均5.11%より低い位置にあります。期間が短くなるほど、利回りのレンジが低い側へ動いているのが読み取れます。
年度ごとの配当額を、分割調整したうえで並べたグラフです。2020年に一度減配していますが、そこから6年間は下げずに来ています。金額の伸び方は緩やかでも、下げにくさを重視した配当運営だと分かります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当の魅力(利回り推移・連続増配/非減配)
いまの利回りは3.31%です。5年間の平均は5.11%でしたから、平均より低い水準に落ち着いています。株価が上がったぶん、利回りが薄まった形ですね。
配当の動きを見ると、2020年に一度減配を経験しています。ただそこから6年、配当を下げていません。派手な増配ラッシュがあったわけではありませんが、下げない配当を続けてきた実績があります。直近で連続して増配した年数は1年です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率)は4.56%。業種中央値の3.74%を上回り、全国的な目安とされる2〜4%のレンジも超えています。利益が年によってぶれても、株主資本に対して一定の還元を続けようという姿勢が、この数字には表れています。配当性向は46.45%。稼いだ利益のうち半分弱を配当に回している計算で、まだ余力を残した配当運営だと読めます。
過去5年の利回りレンジは、最高7.25%から最低2.76%まで、かなりの振れ幅がありました。直近1年に絞ると平均3.41%、最高4.06%、最低2.76%。レンジ自体が年々狭まってきているのが分かります。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 10.01% |
| ROA | 3.87% |
| DOE | 4.56% |
| 自己資本比率 | 39.74% |
| EPS / BPS | 205 / 2126 |
| 収益性スコア | 0.95 |
| 還元スコア | 1.11 |
| 割安スコア | 1.13 |
業績と財務の安定性
売上の伸びは8.14%。利益の指標であるEPSは62.08%伸びました。トップラインの伸び以上に、利益が積み上がった一年だったことが分かります。
収益性を見ていきます。ROEは10.01%で、業界中央値10.08%とほぼ同じ水準です。突出しているわけではありません。ROAは3.87%、業界中央値5.08%には届いていない状態です。総資産全体で見ると、効率面にはまだ伸びしろが残っています。営業利益率は7.76%で、業界中央値7.08%を上回りました。本業で稼ぐ力そのものは、業界内でも悪くない位置につけています。
財務基盤では、自己資本比率が39.74%。極端に薄いわけでも、過剰に厚いわけでもない水準に収まっています。フリーキャッシュフローは約1,041億円。事業から生み出す現金には厚みがあります。
株価指標も確認しておきます。PERは14.11倍で、業界中央値13.15倍をわずかに上回ります。PBRは1.36倍。こちらも業界中央値1.15倍より高めです。利益や純資産に対して、株価はやや高めの評価を受けている、という数字が並んでいます。
4. 割安度
割安度
株価指標から確認します。PERは14.11倍。業界中央値の13.15倍より高く、利益に対する株価はやや高めの水準です。PBRも1.36倍で、業界中央値1.15倍を上回っています。純資産の面から見ても、割安感は薄い状態です。
利回りの面でも同じ傾向が出ています。いまの利回り3.31%は、5年平均5.11%を大きく下回る水準です。過去5年の利回りレンジ(最高7.25%〜最低2.76%)の中では、平均よりも低い側に位置しています。自分自身の過去の水準と比べても、株価は高めに買われている状態です。
一方でDOE(株主資本配当率)は4.56%。業種中央値3.74%を上回り、還元姿勢そのものは崩れていません。株価の評価が高めであることと、還元姿勢の良さが同居している。この銘柄の割安度を判断するときに、押さえておきたい点です。
数字を総合すると、株価は過去の自社水準や業界平均と比べて高めの位置にあります。PER・PBR・利回りのいずれも、中央値や自社の平均からは離れた側に来ていることが確認できます。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2867円(利回り3.31%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1859円(利回り5.11%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1310円(利回り7.25%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 3442円(利回り2.76%) |
いまの株価は1859円(5年平均利回り水準)と3442円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約35.2%下がる計算です。
折れ線は株価の推移、水平線は利回り水準から逆算した価格の目安です。現在の株価2867円は、1859円(5年平均利回り水準)と3442円(5年最低利回り水準)のあいだに位置しています。過去5年の利回りレンジの内側にとどまっている状態です。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 55.8)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
収益性が業種平均未満/割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合判断
総合スコアは55.8点、判定は中立です。極端に良いわけでも悪いわけでもない、中間的な立ち位置に着地しました。
内訳を見ると、還元スコアは1.11、割安スコアは1.128と、まずまずの水準です。収益性スコアは0.95で、ここが全体をやや押し下げる形になっています。加点材料としては、ROE10%以上という高い収益性、利回り3%を超える水準、そしてDOEが2%以上かつ業種平均を上回っている還元姿勢の良さ、この3点が挙がりました。
気になる材料もあります。収益性は業界平均に届いていない面があり、割安感も乏しい状態です。自社の過去の利回り水準と比べても、いまの利回りは低めにとどまっています。良い材料と気になる材料が、ちょうど打ち消し合っている構図です。
配当の実績を振り返ると、過去14年間で減配は2020年の一度だけ。そこから6年、配当を下げずに来ています。異常値も検出されていません。派手さはないものの、崩れにくい配当運営を続けてきた銘柄です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
長谷工コーポレーションの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.31%で、過去5年平均の5.11%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
1年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また6年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約46%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2020年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

