【高配当】ニデック(6594)配当分析|利回り2.35%・3年連続増配

用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

モーターの会社として知られるニデックですが、株主還元の姿はどうでしょうか。配当利回りと増配の記録から確認します。

項目値
銘柄コード6594
業種電気機器
配当利回り(株価ベース)2.35%
1株配当(最新期・分割調整済)40.00円
総合判定中立
総合スコア59.4
連続増配3年
非減配3年
配当性向41.94%
PER / PBR17.40 / 1.66
ROE9.82%
DOE(株主資本配当率)2.72%(業種中央値 2.74%)

ニデック(旧・日本電産)は精密小型モーターで世界首位に立つ電機メーカーです。ハードディスク用モーターで築いた基盤を、車載駆動用モーター(E-Axle)や産業機械、データセンター向けへと広げてきました。積極的なM&Aで事業領域を拡大してきた歴史を持ちます。本レポートは、ニデック(6594/電気機器)の配当利回り・還元姿勢・財務指標を表とグラフで整理したものです。

2. 配当の魅力

配当利回りの水準と、増配・非減配の記録を確認します。下の表とグラフが手がかりです。

期間最大平均最小
5年2.13%1.19%0.49%
3年2.13%1.44%0.89%
1年2.12%1.66%1.22%
現在2.35%——
会計年度1株配当(分割調整済)配当性向EPS
2022年3月期32.50円27.74%117円
2023年3月期35.00円89.53%39円
2024年3月期37.50円34.44%109円
2025年3月期40.00円41.94%95円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは2.72%(業種中央値は2.74%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。

今の利回りは2.35%。過去5年の平均1.19%と比べると高めで、5年間の振れ幅は0.49%〜2.13%でした。今の水準はその上限も超えています。

直近1年の平均利回りは1.66%、5年平均は1.19%です。足元は利回りがやや厚めに出ています。

配当は3年連続で増えています。棒グラフが右肩上がりに伸びており、還元を続ける姿勢が読み取れます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の配当利回りは2.35%です。5年平均の1.19%を上回っています。株価がふるわない分、利回りは平均より厚い水準です。 連続増配は3年、非減配は3年(いずれも分割調整済み配当ベース)。分割調整後の1株配当は2022年の32.5円から2025年の40.0円へと積み上がってきました。

3. 業績と財務の安定性

配当を支える収益力と財務の健全性を見ます。

指標値
ROE9.82%
ROA4.96%
DOE2.72%
自己資本比率51.79%
EPS / BPS143 / 1498
収益性スコア1.28
還元スコア1.00
割安スコア—

ROEは9.82%で、業種中央値(7.37%)を上回ります。 自己資本比率は51.8%、配当性向は41.9%です。DOE(株主資本配当率)は2.72%で、業種中央値(2.74%)並みです。 1株利益は143円、1株純資産は1498円、PERは17.4倍、PBRは1.66倍です。

4. 割安度

5年平均利回り(1.19%)に対応する株価は約5,042円です。利回りがこの平均まで縮むには、現在値2,549円から株価が約98%上がる計算で、それだけ今は利回りが厚い局面にあります。 過去5年の利回りは0.49%から2.13%のレンジで動いてきました。今の2.35%はその上限を超えており、5年で最も高い水準です。自社の過去平均に比べて今の利回りは高め(自社利回り比1.97)ですが、総合区分は中立です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価2549円(利回り2.35%)
5年平均利回りに戻る株価5042円(利回り1.19%)
5年最高利回り時の株価2817円(利回り2.13%)
5年最低利回り時の株価12245円(利回り0.49%)

いまの株価は5042円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価2,549円は、5年平均利回りに対応する約5,042円と、5年で最も利回りが低かった局面に対応する約2,817円を目安線とした帯のなかにあります。利回りの過去レンジから位置を確認する図です。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 59.4)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
条件一部のみ該当
+ 3年連続増配

総合区分は中立です。評価を押し上げた要素は、3年以上の連続増配です。この区分は割安・割高の目安を示すもので、売買を推奨するものではありません。

6. よくある質問

ニデックの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.35%で、過去5年平均の1.19%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また3年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約42%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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