【連続増配】フジクラ(5803)配当分析|利回り0.97%・5年連続増配

5803 フジクラ

中立
配当利回り
0.97%
配当性向
30%
DOE
11.10%
総合スコア
42.4pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード5803
業種非鉄金属
配当利回り(株価ベース)0.97%
1株配当(最新期・分割調整済)37.50円
総合判定中立
総合スコア42.4
連続増配5年
非減配5年
配当性向30.27%
PER / PBR43.08 / 12.08
ROE30.56%
DOE(株主資本配当率)11.10%(業種中央値 3.22%)

フジクラ(5803)は非鉄金属に分類される企業で、決算は3月です。時価総額は約7.26兆円まで膨らみました。

収益力は数字に出ています。ROEは30.56%、営業利益率は15.96%で、直近の売上高成長率は20.7%、EPS成長率は72.4%です。配当を受け取る側のあなたにとっては、増配の原資が育っているかどうかが最初の確認点になります。

自己資本比率は61.19%。成長しながら財務の土台も厚い、というのがこの銘柄の出発点です。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年6.73%2.95%0.52%
3年6.36%2.37%0.52%
1年1.42%0.95%0.52%
現在0.97%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
16/031.33円21.63%6円
17/031.67円22.42%7円
18/032.33円21.75%11円
19/032.00円—%—円
20/030.83円—%—円
22/031.67円7.05%24円
23/035.00円20.23%25円
24/039.17円29.74%31円
25/0316.67円30.27%55円
26/0337.50円—%—円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは11.10%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.22%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年最大 6.73 5年平均 2.95 5年最小 0.52 21/10 22/10 23/10 24/10 25/10 26/10 0.97

折れ線は月ごとの配当利回りで、水平線は5年の最大・平均・最小を示します。フジクラの利回りは2023年4月の6.39%付近から下がり続け、2026年10月は0.97%でした。5年平均の2.95%を大きく下回る位置にいます。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年 最大: 6.73 6.73 5年 平均: 2.95 2.95 5年 最小: 0.52 0.52 5年 3年 最大: 6.36 6.36 3年 平均: 2.37 2.37 3年 最小: 0.52 0.52 3年 1年 最大: 1.42 1.42 1年 平均: 0.95 0.95 1年 最小: 0.52 0.52 1年 現在 0.97 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小利回りを並べた棒グラフです。期間が短いほど棒は低くなり、1年の最大は1.42%、平均は0.95%でした。5年の最大6.73%との差が、利回りの縮小幅をそのまま表しています。

0.00 10.00 20.00 30.00 40.00 50.00 2016 2016年 1.33円 2017 2017年 1.67円 2018 2018年 2.33円 2019 2019年 2.00円 2020 2020年 0.83円 2022 2022年 1.67円 2023 2023年 5.00円 2024 2024年 9.17円 2025 2025年 16.67円 2026 2026年 37.50円

年度ごとの1株配当を、株式分割を調整して並べたグラフです。2020年の0.83円を底に、2023年は5.0円、2024年は9.17円、2025年は16.67円、2026年は37.5円と伸びています。棒の高さが急に変わる右端が、5年連続増配の中身です。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは0.97%です。5年平均は2.95%、5年間の最高は6.73%、最低は0.52%でした。株価の上昇に配当の伸びが追いついておらず、利回りは過去の平均を下回っています。

増配の勢いは強く、調整後1株配当は2025年の16.67円から2026年は37.5円へ増えました。連続増配は5年、最後に減配したのは2020年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

DOE(株主資本配当率。純資産に対してどれだけ配当を出しているかを示す、減配しにくさの指標)は11.10%で、業種中央値の3.22%、全国目安の2〜4%を大きく上回ります。配当性向は30.27%です。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE30.56%
ROA16.21%
DOE11.10%
自己資本比率61.19%
EPS / BPS95 / 338
収益性スコア3.31
還元スコア2.22
割安スコア6.34

ROEは30.56%で、業種中央値9.01%の3倍を超えます。ROAは16.21%(中央値3.97%)、営業利益率は15.96%(中央値6.50%)と、3指標とも業種の水準を上回っています。

自己資本比率は61.19%、フリーキャッシュフローは約967億円です。売上高成長率20.7%に対しEPS成長率は72.4%で、利益の伸びが売上の伸びを上回りました。

配当性向は30.27%にとどまるため、利益の約7割は社内に残っています。減配リスクを測るうえで、この余裕はあなたが見ておきたい数字です。

4. 割安度

株価指標は高い水準にあります。PERは43.08倍で業種中央値14.38倍の約3倍、PBRは12.08倍で中央値1.25倍の約10倍です。

利回りで見ても同じ方向です。現在の0.97%は5年平均2.95%の約3分の1で、スコア上の自社利回り比は0.33でした。割安スコアは6.344と低く、判定根拠にも「割安感が乏しい」と記録されています。

配当を目的に買う私たちから見ると、いまの価格は過去の平均的な利回りが得られる水準から離れています。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価4192円(利回り0.97%)
5年平均利回りに戻る株価1378円(利回り2.95%)
5年最高利回り時の株価604円(利回り6.73%)
5年最低利回り時の株価7820円(利回り0.52%)

いまの株価は1378円(5年平均利回り水準)と7820円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約67.1%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 5年最低利回り水準 7,820 5年平均利回り水準 1,378 5年最高利回り水準 604 21/10 22/10 23/10 24/10 25/10 26/10 4,192

5年平均の利回りに戻る株価と、5年最低の利回り水準に当たる株価を、現在の株価と並べた折れ線です。前者は1,378.5円、後者は7,820.5円で、現在の4,192円はその間にあります。前者までは約67.1%の開きがあり、利回りの面で価格が先行していることが分かります。売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 中立(スコア 42.4)

総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。

判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 5年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは42.4点、判定は中立です。内訳は収益性スコア3.31、還元スコア2.222、割安スコア6.344でした。

加点は3つあります。ROE10%以上の高収益、5年連続増配、そしてDOE2%以上かつ業種平均以上という還元姿勢です。一方で利回りは自社平均より低く、割安感は乏しいと判定されました。注意項目はなく、異常値も検出されていません。

増配を重ねる事業の力と、薄くなった利回りが同居しています。配当の持続性はデータが支えており、価格の面は支えが薄いというのが数字の読み方です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

6. よくある質問

フジクラの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは0.97%で、過去5年平均の2.95%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また5年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約30%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2020年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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