【高配当】ポーラ・オルビスホールディングス(4927)配当分析|利回り3.82%

4927 ポーラ・オルビスホールディングス

対象外
配当利回り
3.82%
配当性向
121%
DOE
7.07%
総合スコア
42.2pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード4927
業種化学
配当利回り(株価ベース)3.82%
1株配当(最新期・分割調整済)52.00円
総合判定対象外
総合スコア42.2
連続増配0年
非減配3年
配当性向121.47%
PER / PBR30.40 / 1.77
ROE5.78%
DOE(株主資本配当率)7.07%(業種中央値 2.48%)

ポーラ・オルビスホールディングスは、化学セクターに分類される3月決算の企業です。時価総額は約2,982億円。自己資本比率は82.41%と高く、財務の土台は厚い部類に入ります。

収益性は業種中央値と並べると見え方が変わります。営業利益率は9.22%で、業種中央値の6.83%を上回りました。ROAも4.79%と中央値3.94%より高い水準です。一方でROEは5.78%にとどまり、中央値6.49%には届いていません。利益率は高いのに自己資本の厚みがROEを押し下げている形です。

株価指標は業種と大きく離れています。PERは30.4倍、PBRは1.77倍で、業種中央値(PER12.9倍、PBR0.80倍)の2倍前後です。市場がこの会社に付けている評価は、化学セクターの平均とは別の物差しで測られています。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年4.62%3.72%2.34%
3年4.62%3.99%3.29%
1年4.27%3.99%3.64%
現在3.82%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
16/0337.50円63.38%59円
17/0350.00円57.05%88円
18/0370.00円—%—円
19/0380.00円130.28%61円
20/0380.00円—%—円
21/0380.00円96.15%83円
22/0351.00円100.50%51円
23/0352.00円119.02%44円
24/0352.00円123.90%42円
25/0352.00円121.47%43円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは7.07%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 2.00 3.00 4.00 5.00 5年最大 4.62 5年平均 3.72 5年最小 2.34 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 3.82

月ごとの配当利回りを折れ線で描き、5年の最高・平均・最低を水準線で添えたグラフです。線が上にあるほど、その月は株価に対して配当が厚かった時期を指します。この銘柄は2021年9月の2.34%から2025年2月の4.6%へ切り上がり、現在は3.82%で5年平均3.72%の少し上にいます。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 5年 最大: 4.62 4.62 5年 平均: 3.72 3.72 5年 最小: 2.34 2.34 5年 3年 最大: 4.62 4.62 3年 平均: 3.99 3.99 3年 最小: 3.29 3.29 3年 1年 最大: 4.27 4.27 1年 平均: 3.99 3.99 1年 最小: 3.64 3.64 1年 現在 3.82 最大 平均 最小

5年・3年・1年の各期間で、利回りの最大・平均・最小を並べた棒グラフです。期間ごとの幅を比べると、いまの水準の位置がわかります。1年平均は3.99%、5年平均は3.72%で、直近のほうが平均は高めです。5年の最高4.62%と最低2.34%の幅は2.28ポイントあります。

0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 100.00 2016 2016年 37.50円 2017 2017年 50.00円 2018 2018年 70.00円 2019 2019年 80.00円 2020 2020年 80.00円 2021 2021年 80.00円 2022 2022年 51.00円 2023 2023年 52.00円 2024 2024年 52.00円 2025 2025年 52.00円

年度ごとの1株あたり配当を、株式分割を調整して並べた棒グラフです。棒が右へ向かって高くなれば増配、低くなれば減配を意味します。2019年から2021年は80円でしたが、2022年に51円へ下がり、2023年以降は52円で横ばいです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

いまの配当利回りは3.82%です。5年平均の3.72%をわずかに上回り、5年間の最高4.62%、最低2.34%のあいだでは中ほどから上寄りに位置します。直近1年は3.64%から4.27%、平均3.99%で推移しました。

年間配当は52円で、2023年から2025年まで3年続けて同額です。連続増配は0年、非減配は3年。2022年には80円から51円へ減配しています。2018年からの80円前後の水準は、いまの52円より3割以上高いものでした。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

ここで目を向けたいのが配当性向です。2025年は121.47%で、EPS42.81円に対して52円を払っています。稼ぎを超えて配っているわけです。配当性向は2023年に119.02%、2024年に123.9%と、3年連続で100%を超えました。

DOE(株主資本配当率、純資産に対する配当の割合)は7.07%で、業種中央値2.48%を大きく上回ります。全国的な目安である2〜4%と比べても高めです。純資産の厚みを背景に配当を維持している姿が、この数字に出ています。ただし利益で賄えない差額は、純資産から出ていきます。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE5.78%
ROA4.79%
DOE7.07%
自己資本比率82.41%
EPS / BPS43 / 736
収益性スコア1.15
還元スコア1.43
割安スコア2.28

利益率と資産効率は業種の中央値を上回っています。営業利益率9.22%(中央値6.83%)、ROA4.79%(中央値3.94%)。ROEは5.78%で、中央値6.49%をやや下回ります。

財務の安全性は際立っています。自己資本比率は82.41%。フリーキャッシュフローは約264億円で、配当を払う原資になっています。売上は前期とほぼ横ばいで、EPSは42.81円です。

EPSの推移を見ると、2021年の83.2円から2022年に50.75円、2023年に43.69円、2024年に41.97円と下がり、2025年は42.81円でした。下げ止まりの兆しはありますが、2021年の半分の水準です。1株あたり配当は52円のまま動かず、EPSとの差が配当性向121.47%という数字になっています。

あなたが配当の持続性を見るなら、利益の回復と配当性向の低下が同時に進むかどうかが焦点です。自己資本比率の高さが時間を稼いでくれますが、永続的な支えにはなりません。

4. 割安度

PERは30.4倍で、業種中央値12.9倍の2倍を超えます。PBRも1.77倍で、中央値0.80倍を大きく上回りました。指標だけを見れば、化学セクターのなかでは割高寄りの側にいます。

配当利回りで見ると位置づけが変わります。現在の3.82%は5年平均3.72%より0.10ポイント高く、3年平均3.99%よりは低い水準です。5年間で最も低かったのは2021年9月の2.34%、最も高かったのは4.62%でした。

利回りが5年平均に戻る株価は約1,398円で、現在の1,362円より2.6%上にあります。利回り面では過去5年の平均並みで、PER・PBR面では業種平均を大きく上回る。2つの物差しは別の方向を向いています。配当性向が121.47%にある点も、利回りの数字を読むときに外せません。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価1362円(利回り3.82%)
5年平均利回りに戻る株価1398円(利回り3.72%)
5年最高利回り時の株価1126円(利回り4.62%)
5年最低利回り時の株価2222円(利回り2.34%)

いまの株価は1398円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 1,000 1,500 2,000 2,500 5年最低利回り水準 2,222 5年平均利回り水準 1,398 5年最高利回り水準 1,126 21/09 22/09 23/09 24/09 25/09 26/09 1,362

株価の月次推移に、配当利回りから逆算した水準線を重ねたグラフです。水準線は、利回りが5年平均に戻る株価を示す事実ベースの目安で、売買を推奨するものではありません。現在の株価は1,362円で、その水準である約1,398円より2.6%下にあります。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 42.2)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
配当性向80%超
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合スコアは42.2点、判定は「対象外」です。判定を分けたのは配当性向でした。2025年は121.47%で、EPS42.81円に対して52円を払っています。100%超えは2023年の119.02%、2024年の123.9%から3年続いています。

この銘柄では、プラスのシグナルとマイナスのシグナルが同じ数字の裏表になっています。DOEは7.07%で業種中央値2.48%を大きく上回り、スコアでも「還元姿勢良好」の加点が付きました。ただ、ROEは5.78%です。DOEがROEを上回るのは、その年に積み上がる利益より多くを株主に戻し、純資産を少しずつ削っている状態を指します。私はこの加点を、配当の強さより取り崩しの速さとして読んでいます。

持続性を支えているのは財務の厚みです。自己資本比率82.41%、フリーキャッシュフロー約264億円。すぐに配当が途切れる体力ではありません。見逃せないのは過去の経緯で、2019年の配当性向は130.28%、2021年は96.15%、そのあと2022年に80円から51円へ減配しました。利益を超える配当が続いた末に水準を切り下げた前例を、この会社はすでに一度持っています。連続増配は0年、非減配は3年です。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

バリュートラップ(利回りや指標が魅力的に見えても、業績の縮小で価値が戻らない状態)の観点では、少し変わった形をしています。PERは30.4倍、PBRは1.77倍で、業種中央値の12.9倍・0.80倍を大きく上回ります。指標の上で安く放置された株ではありません。利回り3.82%も5年平均3.72%と同水準です。気をつけたいのは利回りの分子のほう。3.82%は52円が続く前提の数字で、EPSは2021年の83.2円から2025年は42.81円、売上も前期とほぼ横ばいにとどまっています。

あなたが次の決算で確かめる数字は2つです。EPSが52円に近づくか。配当性向が100%を割るか。この記事は売買を推奨するものではありません。判断の材料としてお使いください。

6. よくある質問

ポーラ・オルビスホールディングスの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.82%で、過去5年平均の3.72%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約121%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2022年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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