4521 科研製薬
- 配当利回り
- 4.94%
- 配当性向
- 52%
- DOE
- 4.90%
- 総合スコア
- 30.9pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4521 |
| 業種 | 医薬品 |
| 配当利回り(株価ベース) | 4.94% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 190.00円 |
| 総合判定 | 対象外 |
| 総合スコア | 30.9 |
| 連続増配 | 0年 |
| 非減配 | 25年 |
| 配当性向 | 51.99% |
| PER / PBR | 73.20 / 1.06 |
| ROE | 1.43% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.90%(業種中央値 2.88%) |
科研製薬は医薬品業種に属し、決算は3月です。時価総額は約1,828億円、PBRは1.06倍で、業種中央値の1.11倍とほぼ同じ水準にあります。
収益面は薄くなっています。ROEは1.43%、営業利益率は-1.17%で、業種中央値のROE3.00%、営業利益率2.83%を下回りました。1株利益(EPS)も2025年度の365.45円から56.57円へ縮んでいます。
一方で自己資本比率は82.83%と厚みがあります。利益が細っても、財務の土台はまだ頑丈です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 6.32% | 4.96% | 4.06% |
| 3年 | 6.32% | 5.13% | 4.30% |
| 1年 | 5.56% | 4.97% | 4.49% |
| 現在 | 4.94% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 150.00円 | 27.95% | 537円 |
| 18/03 | 150.00円 | 31.88% | 471円 |
| 19/03 | 150.00円 | 33.65% | 446円 |
| 20/03 | 150.00円 | 30.31% | 495円 |
| 21/03 | 150.00円 | 43.18% | 347円 |
| 22/03 | 150.00円 | 59.66% | 251円 |
| 23/03 | 150.00円 | 103.59% | 145円 |
| 24/03 | 150.00円 | 70.53% | 213円 |
| 25/03 | 190.00円 | 51.99% | 365円 |
| 26/03 | 190.00円 | —% | —円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは4.90%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.88%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月ごとの配当利回りを線で結び、5年の最高・平均・最低を水準線で重ねたグラフです。線が上にあるほど、株価に対する配当の割合が高い時期を指します。科研製薬の利回りは4.94%で、5年平均4.96%の線にほぼ重なっています。2024年4月には6.24%まで上がりました。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小の利回りを棒で並べたグラフです。期間を変えて比べると、いまの位置が見えます。1年平均は4.97%、3年平均は5.13%、5年平均は4.96%で、現在の4.94%はどの平均ともほぼ同じです。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整した金額で並べた棒グラフです。右へ向かって棒が高くなれば増配、低くなれば減配です。科研製薬は2017年度から2024年度まで150円で横ばいでしたが、2025年度に190円へ上がりました。減配のない年数は25年です。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは4.94%です。5年平均の4.96%とほぼ並び、5年の最低4.06%から最高6.32%のレンジの中ほどにいます。直近1年に絞ると、最低4.49%、平均4.97%、最高5.56%でした。
減配は一度もありません。26年分のデータで非減配は25年続き、2025年度には1株配当が150円から190円へ上がりました。ただし連続増配の年数は0年です。2017年度から2024年度まで150円で据え置かれた期間が長く、増配のペースは緩やかです。
DOE(株主資本配当率)は4.90%で、業種中央値2.88%を上回ります。DOEは純資産に対する配当の比率で、利益が振れても配当を維持しやすいかを測る目安です。全国的な目安は2〜4%なので、そのレンジも超えています。
配当性向は2025年度で51.99%でした。2023年度の103.59%から落ち着きましたが、2012年度から2016年度の20%台とは水準が違います。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 1.43% |
| ROA | 1.20% |
| DOE | 4.90% |
| 自己資本比率 | 82.83% |
| EPS / BPS | 57 / 3898 |
| 収益性スコア | 0.27 |
| 還元スコア | 1.33 |
| 割安スコア | 2.13 |
利益の落ち込みが目立ちます。EPSは2016年度の665.45円をピークに下がり、2023年度に144.80円、2025年度に365.45円と戻したものの、最新値は56.57円です。ROEは1.43%、ROAは1.20%で、業種中央値(ROE3.00%、ROA1.58%)に届いていません。
営業利益率は-1.17%とマイナスです。フリーキャッシュフローも約-107.6億円で、本業と投資を合わせた現金の動きは流出が続いています。
守りは固い構成です。自己資本比率は82.83%、BPSは3,898.24円。借入に頼らず配当を出せる余地は残ります。
あなたが見るべき点は、EPS56.57円が1株配当190円を下回っていることです。配当は純資産と過去の蓄えが支えている形で、利益が戻らなければ配当性向は高止まりします。
4. 割安度
PERは73.2倍で、業種中央値22.15倍を大きく上回ります。EPSが56.57円まで縮んだため、分母の小ささが数字を押し上げています。PERだけで株価水準は測れません。
PBRは1.06倍で、業種中央値1.11倍とほぼ同水準です。純資産に対しては、業種並みの値段がついています。
配当利回りで見ると、現在の4.94%は5年平均4.96%とほぼ同じです。5年平均の利回りに戻る株価は3,831円、現在の株価は3,850円で、差は小さくなっています。利回りの面でも、過去5年の平均的な位置にいます。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 3850円(利回り4.94%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 3831円(利回り4.96%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 3006円(利回り6.32%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 4680円(利回り4.06%) |
いまの株価は3831円(5年平均利回り水準)と4680円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約0.5%下がる計算です。
株価の推移に、利回りを基準にした株価の水準線を重ねたグラフです。1株配当190円を前提に、5年平均の利回り4.96%に戻る株価は3,831円、5年最低の利回り4.06%の株価は4,680円、5年最高の利回り6.32%の株価は3,006円です。現在の株価3,850円は、平均水準の線の近くにあります。売買を推奨するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 対象外(スコア 30.9)
配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。
判定根拠:
FCFマイナス
+ 10年以上非減配
+ 利回り4%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは30.9点で、判定は対象外です。加点は3つありました。10年以上の非減配、利回り4%以上、DOE2%以上かつ業種平均以上です。判定を押し下げたのはフリーキャッシュフローのマイナスでした。
数字が示す姿は二面あります。配当の側では、25年間減配がなく、利回りは4.94%、DOEは4.90%と、還元姿勢は厚い。利益の側では、営業利益率-1.17%、EPS56.57円と、配当を支える稼ぐ力が細っています。
私なら、次の決算でEPSが190円の配当に近づくか、フリーキャッシュフローがプラスに戻るかを確かめます。この2点が動かない間は、配当の維持を純資産が支える構図が続きます。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
科研製薬の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは4.94%で、過去5年平均の4.96%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約52%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

