3659 ネクソン
中立- 配当利回り
- 1.93%
- 配当性向
- 39%
- DOE
- 3.41%
- 総合スコア
- 47.4pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 3659 |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 1.93% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 45.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 47.4 |
| 連続増配 | 2年 |
| 非減配 | 7年 |
| 配当性向 | 39.31% |
| PER / PBR | 33.40 / 2.86 |
| ROE | 8.87% |
| DOE(株主資本配当率) | 3.41%(業種中央値 4.34%) |
企業概要
ネクソンはゲーム事業を主軸に据える情報・通信業の企業です。時価総額はおよそ3兆円。国内のゲーム関連銘柄のなかでも規模の大きい部類に入ります。
収益力を見ると、ROEは8.87%、ROAは6.53%。どちらも資産をどれだけ効率よく利益に変えているかを示す指標です。一方で営業利益率は26.10%と高い水準にあります。売上の4分の1を超える部分が営業段階の利益として残る計算で、ゲーム事業特有の粗利構造の高さを映しています。
自己資本比率は74.99%。借入への依存が薄く、財務基盤は厚いといえる数字です。あなたが配当の継続性を気にするなら、この自己資本の厚みはひとつの安心材料になります。
直近期のEPSは114.48円、BPSは1336.28円。ただしEPSの前年比成長率はマイナス29.24%で、直近1年で利益は目減りしました。売上高成長率はプラス6.47%を保っており、トップラインは伸びる一方で利益は縮む、というねじれが起きています。この差の背景は、この記事のデータだけでは特定できません。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 2.44% | 0.91% | 0.31% |
| 3年 | 2.44% | 1.27% | 0.32% |
| 1年 | 2.16% | 1.55% | 1.03% |
| 現在 | 1.93% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 14/12 | 5.00円 | 29.66% | 17円 |
| 15/12 | 5.00円 | 7.82% | 64円 |
| 16/12 | 2.50円 | 10.81% | 23円 |
| 19/12 | 2.50円 | 1.93% | 130円 |
| 20/12 | 5.00円 | 7.87% | 64円 |
| 21/12 | 7.50円 | 5.82% | 129円 |
| 22/12 | 10.00円 | 8.72% | 115円 |
| 23/12 | 10.00円 | 12.06% | 83円 |
| 24/12 | 22.50円 | 13.91% | 162円 |
| 25/12 | 45.00円 | 39.31% | 114円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは3.41%(業種中央値は4.34%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。
この折れ線は配当利回りの月ごとの推移を示しています。線が上にあるときは株価に対して配当が相対的に高い状態、下にあるときはその逆です。ネクソンの現在の利回り1.93%は5年平均0.91%を上回る位置にあり、過去5年で見ると利回りが高めの時期にいます。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小の利回りを棒で比べたグラフです。期間を短く区切るほど平均値は上がっていて、1年平均は1.55%、5年平均は0.91%。直近になるほど利回りの水準が切り上がってきたことが読み取れます。
年ごとの配当金額を並べた棒グラフです。分割の影響を調整した後の実質的な金額なので、株式分割があった年でも配当の増減を正しく比べられます。2016年を最後に金額が下がった年はなく、2024年から2025年にかけて配当額は大きく伸びています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
配当の魅力(利回り推移・連続増配/非減配)
現在の配当利回りは1.93%です。過去5年平均は0.91%。今の利回り水準は、自分自身の過去と比べてかなり高い位置にいます。直近1年で見ると平均利回りは1.55%、最大2.16%、最小1.03%。ここ1年は利回りの面で相対的に有利な時期が続いていたことになります。
連続増配は2年、非減配の継続年数は7年です。2016年を最後に減配は起きていません。増配そのものの歴史はまだ浅いものの、配当を切り下げない姿勢は続いています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率)は3.41%。業種中央値の4.34%と比べるとやや低めです。DOEは自己資本に対してどれだけ配当を払っているかを示す指標で、全国的な目安は2〜4%、中央値はおおむね3%前後とされます。この物差しで見る限り、ネクソンの配当水準は業種内でやや控えめ、全国目安のレンジには収まっています。減配しにくさという観点では、自己資本の厚みと合わせて読むと評価しやすい数字です。
配当性向は39.31%。利益のうち4割弱を配当に回している計算で、残りは内部留保や事業投資に向かっています。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 8.87% |
| ROA | 6.53% |
| DOE | 3.41% |
| 自己資本比率 | 74.99% |
| EPS / BPS | 114 / 1336 |
| 収益性スコア | 1.61 |
| 還元スコア | 0.89 |
| 割安スコア | 1.88 |
業績と財務の安定性
ROEは8.87%。業種中央値の11.13%を下回ります。資本効率という点では、同業他社と比べてやや見劣りする位置にいます。ROAは6.53%で、こちらは業種中央値6.68%とほぼ並びます。
対照的なのが営業利益率です。26.10%は業種中央値8.50%を大きく上回ります。3倍近い差です。売上に対してどれだけ利益を残せるかという指標で見ると、ネクソンの収益構造は業種内で際立っています。この高い利益率とROEの中央値割れが同居している理由は、自己資本比率の高さにあります。74.99%という厚い自己資本は、借入を使ったレバレッジを抑える分、ROEを押し下げる方向に働きます。
直近期のEPS成長率はマイナス29.24%。利益は前年から大きく縮みました。売上高成長率はプラス6.47%を保っており、トップラインは伸びています。利益と売上の方向がねじれている点は、財務指標だけでは理由を特定できません。決算資料で確認できる領域です。
財務の安全性という軸では、自己資本比率74.99%は高水準です。外部環境が悪化した局面でも、借入返済に追われて配当を削る、という展開にはなりにくい体質だといえます。
4. 割安度
割安度
PERは33.4倍。業種中央値の14.96倍と比べると2倍以上の水準です。PBRも2.86倍で、業種中央値1.87倍を上回ります。株価収益率・株価純資産倍率のどちらで見ても、業種内では割高寄りの評価を市場から受けていることになります。
一方で配当利回りは違う顔を見せます。今の利回り1.93%は、5年平均0.91%より高い位置にあります。3年平均は1.27%、1年平均は1.55%。どの期間で切っても、今の利回りはその期間の平均を上回っています。株価指標が示す評価が高いのに利回りは自分の過去水準より高い、というねじれが起きているわけです。ここ数年の増配ペースが株価の上昇より速かったことを映しています。
割安度を一つの物差しだけで測ると見誤ります。PER・PBRは業種内での相対評価、利回りは自分自身の過去との比較です。両者が逆方向を指しているいまの状況は、どちらの物差しを重視するかで見え方が変わる局面です。株価そのものの適正水準についての判断は、この記事では行いません。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 3114円(利回り1.93%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 6593円(利回り0.91%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 2459円(利回り2.44%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 19355円(利回り0.31%) |
いまの株価は6593円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。
株価の推移と、配当利回りが過去の水準に戻るときの株価目安を重ねた折れ線グラフです。目安となる6593.4円に対して、直近の株価3114.0円はその水準を下回っています。あくまで過去の利回り水準から機械的に計算した目安であり、将来の株価を保証するものではありません。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 47.4)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい
総合判断
総合スコアは47.4点、判定は「中立」です。判定の根拠として示されているのは「割安感が乏しい」という一言。割安スコアは1.883、収益性スコアは1.614、還元スコアは0.894、自社利回り比は2.12倍、基礎スコアは0.949でした。
自社利回り比2.12倍という数字が目を引きます。今の利回りが自分自身の過去水準の2倍を超えているという意味で、これは還元の面では悪くないシグナルです。それでも割安感が乏しいという判定根拠が示す通り、PERやPBRといった株価指標の水準は業種内で高く、総合スコアを押し上げる方向には働きませんでした。
異常値の検知はありません。連続増配は2年、非減配は7年続いており、2016年以降は減配していません。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
「中立」という判定は、明確な割安・割高のどちらにも寄っていない状態を意味します。収益性・還元・割安度の3つのスコアがそれぞれ異なる方向を向いており、どれか一つが突出して全体を引っ張る形にはなっていません。この記事で示す評価はスコアリングモデルに基づく機械的な算出結果であり、売買の判断そのものを示すものではありません。
6. よくある質問
ネクソンの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは1.93%で、過去5年平均の0.91%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また7年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約39%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2016年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

