3405 クラレ
中立- 配当利回り
- 3.30%
- 配当性向
- 56%
- DOE
- 2.28%
- 総合スコア
- 43.8pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 3405 |
| 業種 | 化学 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.30% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 54.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 43.8 |
| 連続増配 | 3年 |
| 非減配 | 4年 |
| 配当性向 | 56.06% |
| PER / PBR | 67.20 / 0.66 |
| ROE | 0.97% |
| DOE(株主資本配当率) | 2.28%(業種中央値 2.48%) |
クラレは化学業種に属し、決算期は3月です。時価総額は約4,888億円、PBRは0.66倍で、業種中央値の0.80倍を下回っています。
自己資本比率は57.9%と厚めで、財務の土台はしっかりしています。一方で最新期のEPSは23.62円まで落ち込み、PERは67.2倍に膨らみました。利益が薄くなった分、株価に対する倍率が跳ね上がった形です。
営業利益率は7.28%で、業種中央値の6.83%を少し上回ります。本業の稼ぐ力は保たれているのに、ROEが0.97%にとどまる点が、この銘柄の読みどころです。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 5.12% | 3.73% | 2.41% |
| 3年 | 4.05% | 3.20% | 2.41% |
| 1年 | 3.69% | 3.27% | 2.76% |
| 現在 | 3.30% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 16/03 | 40.00円 | 35.66% | 112円 |
| 17/03 | 41.00円 | 27.12% | 151円 |
| 18/03 | 42.00円 | 43.73% | 96円 |
| 19/03 | 42.00円 | —% | —円 |
| 20/03 | 42.00円 | —% | —円 |
| 21/03 | 40.00円 | 36.93% | 108円 |
| 22/03 | 40.00円 | 27.31% | 146円 |
| 23/03 | 44.00円 | 39.43% | 112円 |
| 24/03 | 50.00円 | 56.06% | 89円 |
| 25/03 | 54.00円 | —% | —円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは2.28%(業種中央値は2.48%)。日本企業の目安2〜4%にきれいに収まります。配当方針は安定寄りです。
月ごとの配当利回りを折れ線で描き、5年の最高・平均・最低を水準線で重ねたグラフです。線が平均より上なら利回りが高め、下なら低めの時期です。クラレは2021年から2022年に4%台後半が続き、2024年末には2.49%まで下がりました。いまの3.30%は5年平均3.73%より低く、最高5.12%と最低2.41%の中間にあります。
5年・3年・1年それぞれの最高、平均、最低の利回りを棒で並べた比較です。期間が短いほど棒の幅が狭ければ、利回りが安定していると読めます。クラレの平均は5年3.73%、3年3.20%、1年3.27%で、直近2期間はほぼ同じです。現在値の3.30%は、3年平均と1年平均のどちらにも近い位置です。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整した値で並べた棒グラフです。右肩上がりなら増配の積み上げ、途中で低くなる年は減配を表します。クラレは2021年に42円から40円へ下がり、その後2023年44円、2024年50円、2025年54円と3年連続で増えました。2016年は40円だったので、2025年の54円はそこから14円の上積みです。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.30%です。5年平均の3.73%には届かず、5年間の最高5.12%、最低2.41%のちょうど中ほどに位置します。直近1年に絞ると平均3.27%で、現在値はほぼ重なっています。
1株配当(分割調整後)は2021年に42円から40円へ下がりました。ここが直近の減配です。その後は2023年に44円、2024年に50円、2025年に54円と積み上げ、3年連続で増配しています。非減配の年数は4年です。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率。純資産に対して配当をどれだけ払うかを示す、減配しにくさの目安)は2.28%です。業種中央値の2.48%をやや下回り、全国的な目安の2〜4%でも下限に近い水準です。純資産に対する配当の負担は重くありません。
配当性向は56.06%です。利益の半分強を配当に回している計算で、EPSが細れば余裕は薄くなります。あなたが配当の継続性を見るなら、この数字は押さえておきたいところです。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 0.97% |
| ROA | 0.57% |
| DOE | 2.28% |
| 自己資本比率 | 57.93% |
| EPS / BPS | 24 / 2419 |
| 収益性スコア | 0.45 |
| 還元スコア | 0.90 |
| 割安スコア | 0.82 |
収益性の指標は業種の中央値を下回るものが目立ちます。ROEは0.97%で中央値6.49%に遠く及ばず、ROAも0.57%で中央値3.94%を大きく下回ります。営業利益率だけは7.28%で、中央値6.83%を超えています。
EPSは最新期に23.62円となり、2022年の146.47円から大きく後退しました。BPSは2,418.65円で、利益水準に対して純資産は厚いままです。
財務の安全性は悪くありません。自己資本比率は57.9%で、借入に頼らず事業を回せる体力があります。フリーキャッシュフローは4.62億円のプラスですが、金額は小さく、配当の原資としては余裕が大きいとは言えません。
利益が細るなか、配当は54円まで引き上げられました。配当性向が56.06%に上がったのはその裏返しです。
4. 割安度
PBRは0.66倍で、業種中央値の0.80倍より低い水準です。BPS(1株あたり純資産)は2,418.65円で、純資産を下回る株価で取引されていることになります。
PERは67.2倍と高く見えます。分母のEPSが23.62円まで縮んだためで、利益ベースの倍率は割高寄りに振れています。PBRとPERが逆を向いているのが、いまのクラレの特徴です。
利回りで測ると、現在の3.30%は5年平均3.73%より低い位置にあります。株価がその分だけ上がり、利回りが薄まっていることを示します。3年平均3.20%、1年平均3.27%と比べれば、ほぼ同じ水準です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1789円(利回り3.30%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1582円(利回り3.73%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1152円(利回り5.12%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2448円(利回り2.41%) |
いまの株価は1582円(5年平均利回り水準)と2448円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約11.6%下がる計算です。
株価と、利回り水準から逆算した株価ラインを折れ線で重ねたグラフです。ラインは年間配当59円を5年の平均利回り3.73%、最高利回り5.12%、最低利回り2.41%で割り戻した株価で、1,581.8円、1,152.3円、2,448.1円にあたります。現在の株価1,789円は、平均利回り水準の1,581.8円と最低利回り水準の2,448.1円のあいだです。売買を推奨するものではなく、過去の利回りレンジのどこにいるかを見るための目安です。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 43.8)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
収益性が業種平均未満/自社平均より低利回り
+ 3年連続増配
+ 利回り3%以上
総合スコアは43.8点で、判定は「中立」です。内訳を見ると、還元スコアが0.899、割安スコアが0.82と高く、収益性スコアは0.454にとどまります。配当と株価の面は評価され、稼ぐ力の面が足を引っ張る構図です。
加点は2つあります。3年連続増配と、利回り3%以上です。減点側の注意事項はありません。一方で、収益性が業種平均に届かない点と、利回りが自社の平均よりやや低い点が、判定を中立にとどめました。自社利回り比は0.88です。
配当は2021年の40円を底に54円まで戻り、DOEは2.28%と負担も軽めです。ただしEPSの落ち込みで配当性向は56.06%に上がっており、今後の利益の戻り方が配当の余力を左右します。 ※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
このレポートは過去データの整理であり、売買を推奨するものではありません。次の決算で、EPSと配当性向がどう動くかを確認してみてください。
6. よくある質問
クラレの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.30%で、過去5年平均の3.73%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
3年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また4年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約56%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2021年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

