1861 熊谷組
中立- 配当利回り
- 3.62%
- 配当性向
- 40%
- DOE
- 4.30%
- 総合スコア
- 55.9pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 1861 |
| 業種 | 建設業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.62% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 47.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 55.9 |
| 連続増配 | 1年 |
| 非減配 | 13年 |
| 配当性向 | 40.19% |
| PER / PBR | 13.10 / 1.39 |
| ROE | 10.86% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.30%(業種中央値 3.74%) |
熊谷組は建設業に属する総合建設会社(ゼネコン)です。時価総額はおよそ2,652億円で、2026年3月期の自己資本比率は41.85%、ROEは10.85%と業種中央値の10.08%をやや上回ります。売上高は前期比マイナス2.18%と小幅に減りましたが、EPSは前期の54.43円から116.94円へ急回復しました。配当は分割調整ベースで2007年の3.75円から2026年には47.0円まで積み上がり、13年間減配していません。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 6.16% | 4.35% | 2.34% |
| 3年 | 5.26% | 3.71% | 2.34% |
| 1年 | 4.14% | 3.22% | 2.34% |
| 現在 | 3.62% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 17.50円 | 15.91% | 110円 |
| 18/03 | 22.50円 | 23.10% | 97円 |
| 19/03 | 25.00円 | 35.03% | 71円 |
| 20/03 | 30.00円 | 28.75% | 104円 |
| 21/03 | 30.00円 | 31.19% | 96円 |
| 22/03 | 30.00円 | 35.07% | 86円 |
| 23/03 | 32.50円 | 72.37% | 45円 |
| 24/03 | 32.50円 | 67.59% | 48円 |
| 25/03 | 32.50円 | 59.71% | 54円 |
| 26/03 | 47.00円 | 40.19% | 117円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは4.30%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
折れ線は月ごとの配当利回り、横線は過去5年の最大6.16%・平均4.35%・最小2.34%を示します。いまの3.62%は平均4.35%より下にあり、株価が上がって利回りが薄くなった状態です。2022年前後は5%台後半で推移していた時期もありました。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小を棒で並べています。期間が短くなるほど平均が下がり(5年4.35%→3年3.71%→1年3.22%)、直近ほど利回りが低い位置にあることが読み取れます。最小はどの期間も2.34%で共通です。
分割調整後の1株あたり配当を年度ごとに並べた棒グラフです。2017年の17.5円から2026年の47.0円まで段階的に増え、13年間減配していません。2023〜2025年は32.5円で横ばい、2026年に47.0円へ増えています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.62%です。過去5年の平均は4.35%なので、現在値はそれより下にあります。5年間のレンジは2.34%から6.16%、直近1年の平均は3.22%まで下がっており、株価が買われて利回りが縮んできた形です。減配しにくさの目安となるDOE(株主資本配当率)は4.30%で、建設業の中央値3.74%と全国のおおよその目安である2〜4%(中央値は3%前後)をどちらも上回ります。配当性向は40.19%で、利益に対する配当の重さは中庸です。連続増配は1年、非減配は13年と算出されています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 10.86% |
| ROA | 4.47% |
| DOE | 4.30% |
| 自己資本比率 | 41.85% |
| EPS / BPS | 117 / 1106 |
| 収益性スコア | 0.91 |
| 還元スコア | 1.07 |
| 割安スコア | 1.13 |
収益性は指標ごとに評価が割れます。ROEは10.85%で業種中央値10.08%を上回る一方、ROAは4.47%(中央値5.08%)、営業利益率は5.56%(中央値7.08%)と平均を下回ります。自己資本比率は41.85%、フリーキャッシュフローは約185.6億円のプラスを確保しています。EPSは2023〜2025年に44.91円、48.08円、54.43円と低迷したあと、2026年は116.94円へ戻りました。売上高は前期比マイナス2.18%で、利益回復が配当性向を前期の59.71%から40.19%へ押し下げています。
4. 割安度
株価の評価水準を見ると、PERは13.1倍で業種中央値12.37倍をわずかに上回ります。PBRは1.39倍(中央値1.15倍)で、純資産に対しては高めの評価です。BPSは1,105.63円、EPSは116.94円です。配当利回りの面では、現在の3.62%が過去5年平均4.35%を下回り、自社の利回り水準に照らすと0.83倍の位置にあります。株価は過去5年の利回りレンジの内側で推移しています。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1300円(利回り3.62%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1080円(利回り4.35%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 763円(利回り6.16%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 2008円(利回り2.34%) |
いまの株価は1080円(5年平均利回り水準)と2008円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約16.9%下がる計算です。
折れ線は株価、水平線は過去の利回り水準から逆算した株価です。現在値1,300円に対し、5年平均利回りに対応する1,080.5円、5年最低利回りに対応する2,008.5円が引かれています。株価はこのレンジの内側にあり、5年平均利回り相当の水準より約17%高い位置です。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 55.9)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
収益性が業種平均未満/割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 10年以上非減配
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
総合スコアは55.9点、判定は「中立」です。加点材料は、ROE10%超の収益力、10年以上の非減配、利回り3%以上、そしてDOEが2%超かつ業種平均以上という還元姿勢です。引っかかったのは、ROAと営業利益率で見た収益性が業種平均に届かない点、PER・PBRで割安感が乏しい点、そして現在利回りが自社平均を下回る点です。異常値は検出されていません。連続増配は1年、非減配は13年と算出されています。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
熊谷組の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.62%で、過去5年平均の4.35%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
1年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また13年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約40%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

