1803 清水建設
中立- 配当利回り
- 3.02%
- 配当性向
- 39%
- DOE
- 4.99%
- 総合スコア
- 50.7pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 1803 |
| 業種 | 建設業 |
| 配当利回り(株価ベース) | 3.02% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 72.00円 |
| 総合判定 | 中立 |
| 総合スコア | 50.7 |
| 連続増配 | 2年 |
| 非減配 | 2年 |
| 配当性向 | 38.57% |
| PER / PBR | 14.90 / 1.93 |
| ROE | 13.15% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.99%(業種中央値 3.74%) |
清水建設は建設業に属し、決算期は3月です。時価総額は約1兆9,935億円。直近の最終年度(2026年)でROEは13.15%、営業利益率は5.77%、自己資本比率は37.72%でした。
成長の勢いは数字に出ています。売上高成長率は5.83%、EPS(1株当たり利益)の伸びは96.92%。EPSは2025年の94.81円から2026年に186.67円へ、ほぼ倍になりました。
配当は、EPSの回復を追うように動いています。直近の1株配当は72円で、配当性向は38.57%。利益の4割弱を株主に回している計算です。
判定は中立で、総合スコアは50.7点。ROE10%以上と利回り3%以上は加点、直近3年内の減配は注意点として残ります。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 6.13% | 3.22% | 1.93% |
| 3年 | 6.13% | 3.31% | 1.93% |
| 1年 | 3.92% | 2.86% | 2.05% |
| 現在 | 3.02% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 26.00円 | 20.62% | 126円 |
| 18/03 | 26.00円 | 24.01% | 108円 |
| 19/03 | 36.00円 | 28.34% | 127円 |
| 20/03 | 38.00円 | 29.62% | 128円 |
| 21/03 | 24.00円 | 29.65% | 81円 |
| 22/03 | 23.00円 | 35.89% | 64円 |
| 23/03 | 21.00円 | 31.68% | 66円 |
| 24/03 | 20.00円 | 84.85% | 24円 |
| 25/03 | 38.00円 | 40.08% | 95円 |
| 26/03 | 72.00円 | 38.57% | 187円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは4.99%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月次の利回りを折れ線で追い、5年の最大・平均・最小を水準線で重ねたグラフです。線が平均より上なら、過去より配当に対する株価が低かった時期にあたります。現在は3.02%で、5年平均3.22%の少し下。2024年4月以降は4%台に乗る時期が続き、最高の6.13%がこの範囲で記録されています。
5年・3年・1年の期間ごとに、最大・平均・最小の利回りを棒で並べて比べます。期間を短くしたとき平均が下がっていれば、足元で利回りが縮んでいるサインです。平均は5年3.22%、3年3.31%、1年2.86%。直近1年は最大3.92%、最小2.05%で、5年の最大6.13%とは開きがあります。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整した値で並べた棒グラフです。棒が右肩上がりなら増配が続いています。この銘柄は2020年の38円から2024年の20円まで下がり、2025年に38円、2026年に72円と戻しました。2024年の底の深さと、直近2年の回復の速さが同時に読み取れます。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは3.02%です。5年平均の3.22%を少し下回り、3年平均の3.31%、1年平均の2.86%と並べると、中間に位置しています。5年間の最高は6.13%、最低は1.93%。振れ幅は大きい銘柄です。
1株配当は2024年の20円を底に、2025年に38円、2026年に72円と戻しました。連続増配は2年、非減配も2年です。2024年に減配があり、この記録はそこから数え直しになっています。2020年の38円から2024年の20円まで、4年かけて下がった過程もグラフに残っています。
配当性向は2026年で38.57%。2024年は84.85%まで跳ね上がっていました。利益が落ちた年に配当を急には削らず、性向が膨らんだ形です。今は余裕のある水準に戻っています。
DOE(株主資本配当率)は4.99%。配当を自己資本に対する割合で見る指標で、利益の増減に左右されにくく、減配しにくさの目安になります。建設業の中央値3.74%、全国目安の2〜4%を上回っています。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 13.15% |
| ROA | 4.77% |
| DOE | 4.99% |
| 自己資本比率 | 37.72% |
| EPS / BPS | 187 / 1440 |
| 収益性スコア | 1.02 |
| 還元スコア | 1.17 |
| 割安スコア | 1.41 |
ROEは13.15%で、業種中央値の10.08%を上回ります。ROAは4.77%と中央値5.08%をやや下回り、営業利益率は5.77%で中央値7.08%に届きません。自己資本に対する稼ぐ力は強い一方、資産全体や売上に対する利益の厚みは業種の平均より薄い、という構図です。
自己資本比率は37.72%。フリーキャッシュフローは約348億円のプラスでした。
利益の波は大きく出ています。EPSは2020年の128.29円から2024年に23.57円まで落ち、2026年に186.67円へ戻りました。配当を長く受け取りたい人は、この振れ幅を前提に見ておく必要があります。
売上高成長率は5.83%、EPS成長率は96.92%。足元の勢いは強く、2024年の落ち込みからの反動も含んでいます。
4. 割安度
PERは14.9倍で、業種中央値の13.15倍より高めです。PBRは1.93倍。中央値の1.15倍と比べると、純資産に対して厚いプレミアムが乗っています。
利回り面でも、現在の3.02%は5年平均の3.22%を下回ります。自社の過去平均と比べた利回り比は0.94です。株価が上がった分、配当に対する価格は過去より高い位置にあります。
スコアの内訳は、収益性1.019、還元1.168、割安1.409。割安スコアが最も高い一方、判定根拠には「割安感が乏しい/自社平均より低利回り」と記されています。ROE13.15%という稼ぐ力が、PBRの高さを説明する材料になっています。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 2384円(利回り3.02%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 2236円(利回り3.22%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1175円(利回り6.13%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 3731円(利回り1.93%) |
いまの株価は2236円(5年平均利回り水準)と3731円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約6.2%下がる計算です。
年間配当72円をもとに、過去の利回り水準へ戻る株価を線で示したグラフです。5年平均利回り3.22%に対応する株価は2,236円、5年最低利回り1.93%に対応する株価は3,731円、5年最高利回り6.13%に対応する株価は1,175円。現在の株価は2,384.5円で、2,236円を約6.2%上回り、3,731円は下回っています。売買を推奨するものではなく、過去の利回りレンジとの位置関係を示すものです。
5. 総合判断
総合判定: 中立(スコア 50.7)
総合スコアは中位です。株価は自社の過去利回りレンジのなかほどにあります。利回り・財務・増配記録を合わせて確認してください。
判定根拠:
割安感が乏しい/自社平均より低利回り
+ ROE10%以上の高収益
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
△ 直近3年内に減配
総合スコアは50.7点で、判定は中立です。加点はROE10%以上、利回り3%以上、DOE2%以上かつ業種平均以上の3点。注意は、直近3年内に減配があったことです。
配当の土台はDOE4.99%と配当性向38.57%が支えています。利益が回復した2026年に1株配当は72円まで戻りました。ただし2021年から2024年にかけて減配が続いた事実は消えません。連続増配は2年にとどまります。
PER14.9倍、PBR1.93倍はいずれも業種中央値より高く、利回りも5年平均を下回ります。あなたが見るべき点は、利益が今の水準を保てるかどうかと、配当性向が3〜4割の範囲に収まり続けるかどうかです。異常値の検出はありませんでした。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
清水建設の株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは3.02%で、過去5年平均の3.22%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「中立」です。売買を推奨するものではありません。
同社は何年連続で増配していますか?
2年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また2年間、配当を減らしていません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約39%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2024年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

