【高配当】TANAKEN(1450)配当分析|利回り3.71%

1450 TANAKEN

対象外
配当利回り
3.71%
配当性向
32%
DOE
5.13%
総合スコア
77.6pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード1450
業種建設業
配当利回り(株価ベース)3.71%
1株配当(最新期・分割調整済)55.00円
総合判定対象外
総合スコア77.6
連続増配0年
非減配7年
配当性向31.85%
PER / PBR8.80 / 1.42
ROE17.12%
DOE(株主資本配当率)5.13%(業種中央値 3.74%)

企業概要

TANAKEN株式会社(証券コード1450)は建設業に属します。時価総額はおよそ132億円で、東証のなかでは小型の部類に入ります。自己資本比率は76.57%。借入に頼らず、自前の資本で事業を回している会社です。

収益性の数字は強めに出ています。ROE(自己資本利益率、株主のお金をどれだけ増やしたか)は17.12%、ROA(総資産利益率)は12.33%、営業利益率は14.75%。直近の売上高は前期比20.63%伸びました。ただ一株利益(EPS)は172.67円で、前期の181.22円から4.71%減っています。売上は伸びたのに利益は一歩下がった、という決算でした。

配当は分割調整後で見ると、2019年の20円から2026年の55円まで積み上がっています。配当性向は31.85%。稼いだ利益の3割前後を配当に回す方針が、ここ数年ぶれずに続いています。DOE(株主資本配当率)は5.13%で、これは後の章で詳しく見ます。

ひとつ引っかかる点があります。直近のフリーキャッシュフローはマイナス約6.6億円。手元に残る現金が出ていく側に振れています。利益は黒字でも、設備や運転資金への支出が先行するとこうなります。スクリーニングの判定はこのFCFマイナスを理由に「対象外」としています。収益性や利回りの評価は高いだけに、この一点をどう見るかが分かれ目です。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年6.06%4.39%3.27%
3年6.06%4.45%3.50%
1年4.22%3.90%3.50%
現在3.71%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
19/0320.00円30.82%65円
20/0320.00円31.54%63円
21/0334.00円30.11%113円
22/0336.50円32.82%111円
23/0340.00円32.02%125円
24/0340.00円31.92%125円
25/0355.00円30.35%181円
26/0355.00円31.85%173円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは5.13%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は3.74%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 7.00 5年最大 6.06 5年平均 4.39 5年最小 3.27 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 3.71

折れ線が月ごとの配当利回り、横に引かれた3本の線が過去5年の最大6.06%・平均4.39%・最小3.27%です。まず平均線と今の位置関係を見てください。TANAKENの直近は3.71%で、平均線より下、最小線に近い側にあります。株価が上がって利回りが薄まっている状態です。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 8.00 5年 最大: 6.06 6.06 5年 平均: 4.39 4.39 5年 最小: 3.27 3.27 5年 3年 最大: 6.06 6.06 3年 平均: 4.45 4.45 3年 最小: 3.50 3.50 3年 1年 最大: 4.22 4.22 1年 平均: 3.90 3.90 1年 最小: 3.50 3.50 1年 現在 3.71 最大 平均 最小

5年・3年・1年それぞれの最大/平均/最小を棒で並べています。期間が短くなるほど最大値が下がっているかを見ると、利回りの高い局面が減ってきたか分かります。この銘柄は1年平均が3.90%で、3年平均4.45%・5年平均4.39%より低く、直近1年は利回りが縮んでいます。

0.00 20.00 40.00 60.00 80.00 2019 2019年 20.00円 2020 2020年 20.00円 2021 2021年 34.00円 2022 2022年 36.50円 2023 2023年 40.00円 2024 2024年 40.00円 2025 2025年 55.00円 2026 2026年 55.00円

年度ごとの一株配当を、分割の影響をならした金額で並べた棒グラフです。棒が右肩上がりか、途中で下がる年がないかを見ます。TANAKENは2019年の20円から2026年の55円まで、7年間下がる年がありません。毎年増やすのではなく、数年おきに水準を切り上げる形です。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当の魅力(利回り推移・連続増配/非減配)

いまの配当利回りは3.71%です。過去5年の平均は4.39%、最高は6.06%、最低は3.27%。今の水準は5年平均より低い側にあります。株価が上がったぶん、利回りは薄まりました。

期間を絞るとその流れがはっきりします。直近1年の平均利回りは3.90%で、レンジは3.50%から4.22%。3年平均の4.45%、5年平均の4.39%と比べて、この1年は低めで推移しました。利回りで見るかぎり、過去数年のなかでは株価が高いゾーンにいます。

配当そのものは崩れていません。分割調整後の一株配当は2019年20円、2021年34円、2023年40円、2025年55円、2026年55円。7年にわたって減配していません。毎年こまめに増やすタイプではなく、数年おきに水準を切り上げて、あいだは据え置く。そういうリズムです。自動集計上の「連続増配」年数は0ですが、これは据え置きの年が挟まると増配カウントが途切れる仕様によるもので、減配があったわけではありません。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

DOEにも触れておきます。DOEは株主資本に対して何%を配当で還元しているかを示す指標で、利益がぶれても配当を保ちやすいかの目安になります。この会社のDOEは5.13%。建設業の中央値3.74%を上回り、全国的な目安とされる2〜4%(中央値は3%前後)と比べても高い水準です。配当性向31.85%にまだ余裕があることと合わせて、減配しにくい形は整っています。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE17.12%
ROA12.33%
DOE5.13%
自己資本比率76.57%
EPS / BPS173 / 1072
収益性スコア2.07
還元スコア1.19
割安スコア1.24

業績と財務の安定性

まず財務の土台から。自己資本比率は76.57%です。建設業としてはかなり厚め。負債への依存が小さいぶん、景気や金利の変動で足元がぐらつきにくい構造です。一株純資産(BPS)は1072.04円。

収益性は業種平均を大きく上回っています。ROE17.12%に対して建設業の中央値は10.08%、ROA12.33%に対して中央値5.08%、営業利益率14.75%に対して中央値7.08%。3つの指標すべてで、真ん中より上どころか倍前後の開きがあります。少ない資産で効率よく利益を出している会社です。

利益の推移を追うと、一株利益は2019年64.89円、2021年112.92円、2023年124.92円、2025年181.22円と伸びてきました。ただ2026年は172.68円で、前期比4.71%の減益です。同じ期に売上高は20.63%増えています。売上が伸びるなかで利益が下がったので、原価やコストの増加が利益を押したと読めます。

気をつけたいのはフリーキャッシュフローです。直近はマイナス約6.6億円。営業で稼いだ現金より、投資や運転資金に出ていく現金のほうが多かった期でした。1期だけの先行投資なら大きな話ではありませんが、これが続くと配当の原資を借入や現金取り崩しでまかなう形になります。配当性向は31.85%と低めで利益からの支払い余力はあるので、次期以降にFCFがプラスへ戻るかを見ておきたいところです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

4. 割安度

割安度

株価の評価指標を見ると、PER(株価収益率)は8.8倍です。利益の8.8年ぶんで株価がついている計算で、絶対値としては低い部類。PBR(株価純資産倍率)は1.42倍で、建設業の中央値1.15倍をやや上回ります。純資産に対しては高め、利益に対しては低め、という少しねじれた見え方になります。ROEが17%と高いことを踏まえると、PBRが中央値より上なのは説明のつく範囲です。

配当利回りから見た位置も押さえておきます。いまの利回り3.71%は、この会社自身の5年平均4.39%の0.85倍です。過去5年の利回りレンジは3.27%から6.06%。今は下限に近い側、つまり株価としては過去5年のなかで高めのゾーンにいます。自社の履歴と比べるかぎり、利回り妙味は薄まっている局面です。

数字で置き換えると分かりやすいです。年間配当55円で利回りが5年平均の4.39%に戻る株価は約1,253円。現在の株価は1,482円です。過去5年の平均的な利回り水準まで戻るには、株価が2割弱下がる計算になります。これは事実としての位置関係であって、売買を推奨するものではありません。

異常値の検知はかかっていません。指標のねじれは、収益性の高さと株価の上昇が同時に起きた結果として整理できます。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価1482円(利回り3.71%)
5年平均利回りに戻る株価1253円(利回り4.39%)
5年最高利回り時の株価908円(利回り6.06%)
5年最低利回り時の株価1682円(利回り3.27%)

いまの株価は1253円(5年平均利回り水準)と1682円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約15.5%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 500 1,000 1,500 2,000 5年最低利回り水準 1,682 5年平均利回り水準 1,253 5年最高利回り水準 908 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 1,482

折れ線が株価で、水平線が配当利回りから逆算した価格の目安です。年間配当55円を基準にすると、5年平均利回りに戻る株価が約1,253円、5年最小利回りの水準が約1,682円。現在の1,482円はこのレンジの内側にあり、過去5年の利回りの振れ幅のなかに収まっています。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 77.6)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ ROE10%以上の高収益
+ 利回り3%以上
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判断

スクリーニングの総合スコアは77.6点。内訳は収益性スコア2.069、還元スコア1.186、割安スコア1.236、基礎スコア1.413です。収益性の評価が特に高く出ています。加点はROE10%以上の高収益、利回り3%以上、DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢が良好)の3つ。配当株としての条件はよく満たしています。

それでも判定は「対象外」です。理由はフリーキャッシュフローのマイナス。直近期に手元現金が出ていく側へ振れたことを、スクリーニングは除外条件として扱っています。利益は黒字で配当性向も31.85%と低いので、いますぐ配当が危ういという話ではありません。ただ現金の出入りで見ると余裕が細った期だった、という事実は残ります。

配当の記録は崩れていません。分割調整後の一株配当は7年間減配なし。据え置きの年を挟みながら、20円から55円まで水準を上げてきました。自社利回り比は0.85で、いまの利回りは過去5年平均を下回ります。配当の中身は安定、株価は自社の履歴のなかでは高め。そこにFCFマイナスという注意点が一つ乗っている、という整理になります。

配当の持続性を確かめるなら、次期のフリーキャッシュフローがプラスに戻るか、FCFマイナスが特定期の投資によるものかをIR資料で見るのが早道です。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

6. よくある質問

TANAKENの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは3.71%で、過去5年平均の4.39%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約32%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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