【連続非減配】秋川牧園(1380)配当分析|利回り1.00%・16年連続非減配

1380 秋川牧園

対象外
配当利回り
1.00%
配当性向
191%
DOE
1.92%
総合スコア
10.7pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード1380
業種水産・農林業
配当利回り(株価ベース)1.00%
1株配当(最新期・分割調整済)10.00円
総合判定対象外
総合スコア10.7
連続増配0年
非減配16年
配当性向191.20%
PER / PBR196.20 / 1.97
ROE1.00%
DOE(株主資本配当率)1.92%(業種中央値 2.69%)

秋川牧園は水産・農林業に分類される銘柄です。時価総額はおよそ42.9億円。上場企業としては小粒な部類に入ります。

自己資本比率は31.29%。BPSは522.11円で、資産面の厚みはそれなりに確保されています。ただし収益力の水準は低めです。ROEは0.99%、ROAは0.31%、営業利益率は1.73%。稼ぐ力という点では見劣りします。

売上高は前期比+4.10%で伸びました。私が気になるのはEPSです。前期比-22.6%と落ち込み、5.23円まで下がりました。トップラインが伸びる一方で利益が縮む。この銘柄が抱える大きなテーマです。

事業がお金を生む力そのものは残っています。フリーキャッシュフローは2億6,145万円のプラス。赤字に転落しているわけではありません。稼いだ利益をどう配当に振り向けるか、その配分が問われる局面に入っています。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。配当性向は直近で100%を超えており、その背景は次の章で扱います。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年1.05%0.99%0.92%
3年1.05%1.00%0.93%
1年1.02%0.99%0.93%
現在1.00%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/035.00円20.91%24円
18/035.00円24.39%20円
19/035.00円15.42%32円
20/035.00円29.02%17円
21/035.00円24.53%20円
22/0310.00円26.13%38円
23/0310.00円26.72%37円
24/0310.00円42.41%24円
25/0310.00円147.93%7円
26/0310.00円191.20%5円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは1.92%と控えめです(業種中央値は2.69%)。還元の厚みはまだ薄い。これから増やす余地と見るか、還元に消極的と見るかは、業績の伸び次第です。

配当利回りの推移(月次・%) 0.90 0.95 1.00 1.05 1.10 5年最大 1.05 5年平均 0.99 5年最小 0.92 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 1.00

折れ線グラフは月ごとの配当利回りの動きを示しています。線が5年平均線より上にあるときは、過去の自分と比べて株価が相対的に安い局面です。この銘柄は2026年に入ってからも1.00%前後で推移しており、5年平均の0.99%とほぼ重なっています。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 0.50 1.00 1.50 5年 最大: 1.05 1.05 5年 平均: 0.99 0.99 5年 最小: 0.92 0.92 5年 3年 最大: 1.05 1.05 3年 平均: 1.00 1.00 3年 最小: 0.93 0.93 3年 1年 最大: 1.02 1.02 1年 平均: 0.99 0.99 1年 最小: 0.93 0.93 1年 現在 1.00 最大 平均 最小

棒グラフは5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小の利回りを並べたものです。期間を短くするほど数値のブレは小さくなる傾向があり、直近1年のレンジ(0.93%〜1.02%)は5年のレンジ(0.92%〜1.05%)より狭くなっています。

0.00 5.00 10.00 15.00 2017 2017年 5.00円 2018 2018年 5.00円 2019 2019年 5.00円 2020 2020年 5.00円 2021 2021年 5.00円 2022 2022年 10.00円 2023 2023年 10.00円 2024 2024年 10.00円 2025 2025年 10.00円 2026 2026年 10.00円

年度別の配当額を棒グラフで示しています。2017年から2021年までは5円、2022年以降は10円に切り上がり、その後は横ばいです。金額を大きく増やすタイプではなく、一定額を維持する配当だと読み取れます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

現在の利回りは1.00%。5年平均の0.99%とほぼ同じ水準にいます。過去5年のレンジは0.92%〜1.05%で、大きく振れる銘柄ではありません。

配当は16年間、一度も減配していません。最後に減配したのは2010年。そこから現在まで、金額を維持または引き上げてきました。ただし連続で増配した年数はゼロです。金額を上げるより、守ることを優先してきた配当だと言えます。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

ここで気になるのが配当性向です。直近期は191.20%まで跳ね上がりました。利益の1.9倍を配当に回している計算になります。前期からの上昇幅は+43.3ポイント。EPSの急減が主因です。稼いだ額を超えて配当を出す状態は、内部留保を取り崩しながら配当を維持していることを意味します。

DOE(自己資本配当率)は1.92%。業種中央値の2.69%より低く、全国の目安とされる2〜4%のレンジでも下寄りです。自己資本に対する還元の負荷そのものは重くありませんが、稼ぐ力が弱まっている局面での高配当性向は、注視すべき組み合わせです。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE1.00%
ROA0.31%
DOE1.92%
自己資本比率31.29%
EPS / BPS5 / 522
収益性スコア0.20
還元スコア0.35
割安スコア2.01

秋川牧園の収益性は、業種の中央値と並べるとその差がはっきり見えます。ROEは0.99%。業種中央値の9.24%と比べると、9分の1程度の水準です。ROAも0.31%で、中央値3.67%を大きく下回ります。営業利益率は1.73%、中央値4.34%の半分以下です。稼ぐ効率そのものに構造的な弱さがある、と私は見ています。

EPSの推移を追うと、この弱さの輪郭がよりはっきりします。2022年に38.27円あったEPSは、2023年37.43円、2024年23.58円、2025年6.76円、2026年5.23円と5期連続で下がり続けました。売上高は前期比+4.10%とプラスを確保しているので、この落ち込みは売上不振ではなく、コストや利益率の圧迫によるものと考えられます。

一方で、自己資本比率は31.29%。財務の土台そのものが崩れているわけではありません。フリーキャッシュフローも2億6,145万円のプラスを維持しており、資金繰りが逼迫している兆候は見当たりません。BPSは522.11円で、簿価上の資産価値は厚みを保っています。

PBRは1.97倍。業種中央値の0.98倍のおよそ2倍の水準です。資産の厚みに対して株価が高めに評価されている、と読めます。稼ぐ力の弱さと株価評価の高さが同居している構図。この銘柄を見るうえで、最も注意を要する点だと考えています。

4. 割安度

PERは196.2倍。一般に高いとされる水準感からすると極めて高い数字です。ただしこれはEPSが5.23円まで落ち込んだことが分母側で効いている面が大きく、利益水準そのものが小さいときにPERは跳ね上がりやすくなります。

PBRは1.97倍。業種中央値0.98倍のおよそ2倍です。純資産という物差しで見ても、株価は割安とは言いにくい位置にあります。

利回りの面ではどうでしょうか。現在の利回りは1.00%で、5年平均の0.99%とほぼ同水準。過去5年のレンジ(0.92%〜1.05%)の中では、ちょうど真ん中あたりに位置しています。極端に高くも低くもない状態です。

株価は998円。利回りが5年平均に戻る水準として算出される株価は1010.1円で、現在の株価はそこからわずか1.2%の距離にあります。利回りで見る限り、株価は過去の平均レンジから大きく外れてはいません。ただしPER・PBRという別の物差しでは、稼ぐ力に対して株価が高めについていることも事実です。物差しによって見え方が変わる銘柄だと言えます。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価998円(利回り1.00%)
5年平均利回りに戻る株価1010円(利回り0.99%)
5年最高利回り時の株価952円(利回り1.05%)
5年最低利回り時の株価1087円(利回り0.92%)

いまの株価は1010円(利回りが5年平均に戻る水準)を下回っています。利回りは5年平均より高く、過去のレンジでは株価が低い側にあります。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 900 950 1,000 1,050 1,100 1,150 5年最低利回り水準 1,087 5年平均利回り水準 1,010 5年最高利回り水準 952 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 998

折れ線は株価の推移と、利回りから逆算した価格の目安ラインを重ねたものです。現在の株価998円は、利回りが5年平均に戻る水準とされる1010.1円のすぐ下に位置しています。※価格ガイドは利回り水準から機械的に算出したものであり、売買を推奨するものではありません。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 10.7)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
配当性向80%超
+ 10年以上非減配

総合スコアは10.7点。判定は除外です。判定根拠は「配当性向80%超」。この一点が、他の加点要素を上回りました。

加点として反映されているのは「10年以上非減配」。実際には16年間、配当を切り下げていません。この実績自体は評価に値します。ただ、配当性向が191.20%まで上がった状態では、この先も同じペースで配当を維持できるかは別の話です。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

内訳を見ると、収益性スコアは0.197、還元スコアは0.355、割安スコアは2.009。基礎スコアは0.183と低めです。稼ぐ力の弱さが、スコア全体の重しになっています。自社利回り比は1.01で、過去の自分自身の利回り水準との比較で極端な乖離はありません。

配当性向が前年比+43.3ポイントという急変を伴っている点は、軽視できないと私は考えます。EPSの急減という一過性の要因なのか、構造的な収益力低下の入り口なのか。その見極めがつくまでは、除外という判定は妥当な結論だと受け止めています。

6. よくある質問

秋川牧園の株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは1.00%で、過去5年平均の0.99%を上回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約191%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2010年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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