【11年非減配】ニッスイ(1332)配当分析|利回り2.47%・5年連続増配

1332 ニッスイ

対象外
配当利回り
2.47%
配当性向
35%
DOE
3.24%
総合スコア
50.7pt
用語の解説(クリックで開く)
配当利回り
直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
配当性向
配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
PER
株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
PBR
株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
ROE
当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
ROA
当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
DOE
配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
自社利回り比(sy)
現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
連続増配
分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
非減配
配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
自己資本
会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
自己資本比率
自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
フリーキャッシュフロー
本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
時価総額
株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
EPS
1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
BPS
1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
営業利益率
営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
5年平均利回り水準
配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
5年最低利回り水準
配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
減配
配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。

1. 企業概要

項目値
銘柄コード1332
業種水産・農林業
配当利回り(株価ベース)2.47%
1株配当(最新期・分割調整済)32.00円
総合判定対象外
総合スコア50.7
連続増配5年
非減配11年
配当性向35.49%
PER / PBR14.90 / 1.36
ROE9.24%
DOE(株主資本配当率)3.24%(業種中央値 2.69%)

企業概要

水産・農林業に属する株式会社ニッスイ。時価総額は約4101億円です。水産事業を軸に、食品や機能性素材まで手掛ける会社だとご存知の方も多いはず。ここでは2026年3月期の実績をもとに、収益性と財務の骨格を見ていきます。

ROEは9.24%、ROAは3.67%。総資産に対する稼ぐ力を示すROAが3%台なのは、装置産業的な色合いを持つ業種の性質も影響しています。営業利益率は4.34%で、決して高い水準ではありません。薄利多売の構造を抱える業種だと、この数字からも読み取れます。

一方でEPSは90.17円まで伸び、EPS成長率は10.42%を記録しました。売上高の伸びは5.09%です。利益の伸びが売上の伸びを上回っており、コスト管理や事業構成の見直しが効いていると考えられます。

株価指標を見ると、PERは14.9倍、PBRは1.36倍。自己資本比率は41.35%で、財務基盤は厚みを持っています。借入への依存度が低い分、金利上昇局面でも身動きは取りやすいはずです。

2. 配当の魅力

期間最大平均最小
5年4.79%3.27%2.08%
3年4.13%3.13%2.08%
1年3.31%2.63%2.08%
現在2.47%——
会計年度1株配当
(分割調整済)
配当性向EPS
17/036.00円12.49%48円
18/038.00円14.46%55円
19/038.00円16.19%49円
20/038.50円17.91%47円
21/038.50円20.54%41円
22/0314.00円25.22%56円
23/0318.00円26.39%68円
24/0324.00円31.30%77円
25/0328.00円34.29%82円
26/0332.00円35.49%90円

DOEで見る減配しにくさ

DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。

この会社のDOEは3.24%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.69%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。

配当利回りの推移(月次・%) 1.00 2.00 3.00 4.00 5.00 6.00 5年最大 4.79 5年平均 3.27 5年最小 2.08 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 2.47

今の利回りは2.47%で、5年平均の3.27%より低い水準です。株価の上昇に利回りが追いつかれていない、という状態ですね。過去5年で最も高かったのは4.79%でした。

配当利回りの期間別比較(%) 0.00 2.00 4.00 6.00 5年 最大: 4.79 4.79 5年 平均: 3.27 3.27 5年 最小: 2.08 2.08 5年 3年 最大: 4.13 4.13 3年 平均: 3.13 3.13 3年 最小: 2.08 2.08 3年 1年 最大: 3.31 3.31 1年 平均: 2.63 2.63 1年 最小: 2.08 2.08 1年 現在 2.47 最大 平均 最小

直近1年の平均利回りは2.63%で、5年平均の3.27%より低めです。3年平均は3.13%、5年平均は3.27%と、期間を長く取るほど利回りは高く出ています。株高が続いてきた結果と読めます。

0.00 10.00 20.00 30.00 40.00 2017 2017年 6.00円 2018 2018年 8.00円 2019 2019年 8.00円 2020 2020年 8.50円 2021 2021年 8.50円 2022 2022年 14.00円 2023 2023年 18.00円 2024 2024年 24.00円 2025 2025年 28.00円 2026 2026年 32.00円

棒グラフは右肩上がりに伸びています。5年連続で増配しており、直近の年間配当は32円です。積み上げてきた実績は、配当株として素直に評価できるポイントです。

※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当の魅力(利回り推移・連続増配/非減配)

配当利回りは今2.47%。これは5年平均の3.27%より低い水準です。株価が買われて利回りが薄まった、と見るのが自然でしょう。過去5年のレンジは最大4.79%、最小2.08%でした。

期間別に見ると、直近1年の平均利回りは2.63%、3年平均は3.13%。数字は年を追うごとに下がってきています。株高が続いた結果、利回りだけを見ると縮んで映る局面が続いているわけです。

配当そのものは伸びています。5年連続で増配しており、非減配は11年に達しました。最後に減配したのは2015年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

配当の安定度を測る指標にDOEがあります。純資産に対して配当をどれだけ出しているかを示すもので、減配のしにくさを測る目安です。ニッスイのDOEは3.24%。業種中央値の2.69%を上回り、全国的な目安とされる2〜4%のレンジ、中央値3%前後という水準からしても控えめではありません。配当性向は35.49%です。利益全体からすればまだ余力を残す水準です。

3. 業績と財務の安定性

指標値
ROE9.24%
ROA3.67%
DOE3.24%
自己資本比率41.35%
EPS / BPS90 / 990
収益性スコア1.00
還元スコア1.10
割安スコア1.39

業績と財務の安定性

収益性を並べると、ROE9.24%、ROA3.67%、営業利益率4.34%。いずれも業種中央値とほぼ同じ水準です。業種の中で突出しているわけではなく、標準的な位置にいる、というのが実態でしょう。

PBRは1.36倍で、業種中央値の0.978倍を上回ります。純資産に対して株価がやや高めに評価されている状態です。DOEは3.24%、業種中央値2.69%を上回っており、利益還元の姿勢は業種内でも手厚い部類に入ります。

財務基盤に目を移すと、自己資本比率は41.35%。借入に頼りすぎない構造で、急な金利変動にも耐性を持ちます。ただしフリーキャッシュフローはマイナス81.61億円。設備投資や運転資金の負担が、営業キャッシュフローを上回った結果です。

成長面では、EPS成長率10.42%、売上成長率5.09%。利益の伸びが売上を上回るペースで進んでいます。収益性の安定と、フリーキャッシュフローの動き。この両面を併せて見ておく必要があります。

4. 割安度

割安度

PERは14.9倍、PBRは1.36倍です。PBRは業種中央値の0.978倍より高く、純資産に対する株価の割高感は業種内でもやや強めに出ています。

利回りの面から眺めるとどうでしょうか。今の利回りは2.47%。5年平均の3.27%、3年平均の3.13%、1年平均の2.63%、いずれの水準からも下回っています。過去のレンジで見ると、5年間の最高利回りは4.79%、最低は2.08%でした。今の水準は、レンジの下側に近いところにあります。

株価は右肩上がりで推移してきました。利回りが平均を下回っているのは、業績拡大に株価が追いついた結果とも読めます。配当という切り口だけで見れば、過去の平均的な水準に比べて割安感は薄い局面です。

過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。

区分株価水準(対応利回り)
現在株価1296円(利回り2.47%)
5年平均利回りに戻る株価979円(利回り3.27%)
5年最高利回り時の株価668円(利回り4.79%)
5年最低利回り時の株価1538円(利回り2.08%)

いまの株価は979円(5年平均利回り水準)と1538円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約24.5%下がる計算です。

株価と過去5年の利回り水準線(円) 0 500 1,000 1,500 2,000 5年最低利回り水準 1,538 5年平均利回り水準 979 5年最高利回り水準 668 21/08 22/08 23/08 24/08 25/08 26/08 1,296

株価は現在1296円で、5年平均利回り水準の978.6円と、5年最低利回り水準の1538.5円のあいだにあります。年間配当32円をもとに算出した目安であり、売買を推奨するものではありません。数字の位置関係を確認する参考としてご覧ください。

5. 総合判断

総合判定: 対象外(スコア 50.7)

配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。

判定根拠:
FCFマイナス
+ 5年連続増配
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)

総合判断

本サイトのスコアリングでは、ニッスイの判定は対象外です。総合スコアは50.7点、複合スコアは1.014となりました。

内訳を見ると、収益性スコアは1.0、還元スコアは1.101、割安スコアは1.388。還元と割安の面ではプラス評価が付いています。加点材料は5年連続増配と、DOEが2%以上かつ業種平均を上回っている点です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。

一方で自社利回り比は0.76。今の利回りが自社の過去平均利回りの76%にとどまっている、という意味です。過去の水準と比べると、利回りの面ではうまみが薄れています。判定の根拠にはフリーキャッシュフローのマイナスも挙げられており、これが対象外という結論を押し下げた形です。

過去の記録では、非減配が11年続き、最後の減配は2015年でした。長期の配当実績自体は悪くありません。ただし、このスコアは機械的な分類であり、売買を推奨するものではありません。数字の背景を確認したうえで、ご自身の判断材料としてお使いください。

6. よくある質問

ニッスイの株価は割安ですか、割高ですか?

配当利回りは2.47%で、過去5年平均の3.27%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。

同社は何年連続で増配していますか?

5年連続で増配しています(株式分割調整後の1株配当ベース)。また11年間、配当を減らしていません。

同社の配当性向はどのくらいですか?

配当性向は約35%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。

同社は過去に減配したことがありますか?

直近の減配は2015年で、それ以降は減配していません。

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

タイトルとURLをコピーしました