4202 ダイセル
- 配当利回り
- 4.54%
- 配当性向
- 155%
- DOE
- 4.39%
- 総合スコア
- 31.4pt
用語の解説(クリックで開く)
- 配当利回り
- 直近1年の配当金合計 ÷ 現在株価 × 100(%)。高いほどインカムが厚い目安。
- 配当性向
- 配当金 ÷ 当期純利益 × 100(%)。30〜50%が安心ゾーン。80%超は持続性に注意。
- PER
- 株価 ÷ 1株利益。低いほど利益に対し割安とされる(業種差あり)。
- PBR
- 株価 ÷ 1株純資産。1倍割れは資産に対し割安の目安(業種差あり)。
- ROE
- 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)。資本効率の指標。10%以上なら優良の目安。
- ROA
- 当期純利益 ÷ 総資産 × 100(%)。会社全体の資産効率。
- DOE
- 配当金 ÷ 自己資本 × 100(%)。利益より変動しにくい自己資本が分母なので、配当の安定方針が読み取れる。日本企業はおおむね2〜4%、中央値は3%前後。
- 自社利回り比(sy)
- 現在利回り ÷ 過去5年平均利回り。1超なら自社の過去より割安な水準。
- 連続増配
- 分割調整済み配当が前年比で増えた年数。同額維持は非減配として別途カウント。
- 非減配
- 配当を減らしていない年数(増配または同額維持)。長いほど配当が安定。
- 自己資本
- 会社の資産のうち返済不要な株主のお金。純資産ともいう。
- 自己資本比率
- 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)。高いほど借金依存が低く財務が頑丈。
- フリーキャッシュフロー
- 本業で稼いだ現金から投資を引いた残り。配当の原資。マイナス続きは要注意。
- 時価総額
- 株価 × 発行済株式数。会社の市場価値。大きいほど値動きが安定しやすい。
- EPS
- 1株あたり利益。配当の元手。EPSが伸びれば増配余地も広がる。
- BPS
- 1株あたり純資産。会社の解散価値の目安。
- 営業利益率
- 営業利益 ÷ 売上高 × 100(%)。本業の稼ぐ力。
- 5年平均利回り水準
- 配当利回りが過去5年平均に一致する株価。今の株価がこれより下なら、利回りは5年平均より高い。
- 5年最低利回り水準
- 配当利回りが過去5年の最低まで下がる株価。今の株価がこれより上なら、利回りは5年で最も低い側。
- 減配
- 配当を前年より減らすこと。配当株投資では最も避けたいイベント。
1. 企業概要
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 銘柄コード | 4202 |
| 業種 | 化学 |
| 配当利回り(株価ベース) | 4.54% |
| 1株配当(最新期・分割調整済) | 60.00円 |
| 総合判定 | 対象外 |
| 総合スコア | 31.4 |
| 連続増配 | 0年 |
| 非減配 | 5年 |
| 配当性向 | 154.84% |
| PER / PBR | 31.63 / 0.88 |
| ROE | 2.73% |
| DOE(株主資本配当率) | 4.39%(業種中央値 2.48%) |
ダイセルは化学セクターに属し、決算期は3月です。時価総額は約3,139億円で、PBRは0.88倍。業種中央値の0.80倍とほぼ並びます。
収益の水準を見ると、営業利益率は7.26%で、業種中央値の6.83%をわずかに上回ります。一方でROEは2.73%、ROAは1.22%にとどまり、業種中央値(ROE 6.49%、ROA 3.94%)には届いていません。本業の利益率は保てていても、株主資本に対する最終的な稼ぎ方が細っている、というのが数字の読み取りです。
自己資本比率は44.4%。直近の売上高成長率は-1.2%で、減収は小幅でした。
2. 配当の魅力
| 期間 | 最大 | 平均 | 最小 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 6.19% | 4.84% | 3.71% |
| 3年 | 6.19% | 4.71% | 3.71% |
| 1年 | 5.85% | 4.73% | 3.81% |
| 現在 | 4.54% | — | — |
| 会計年度 | 1株配当 (分割調整済) | 配当性向 | EPS |
|---|---|---|---|
| 17/03 | 30.00円 | 24.08% | 125円 |
| 18/03 | 32.00円 | 29.68% | 108円 |
| 19/03 | 32.00円 | 30.37% | 105円 |
| 20/03 | 34.00円 | —% | —円 |
| 21/03 | 32.00円 | 49.09% | 65円 |
| 22/03 | 34.00円 | 32.65% | 104円 |
| 23/03 | 38.00円 | 27.36% | 139円 |
| 24/03 | 50.00円 | 25.31% | 198円 |
| 25/03 | 60.00円 | 33.07% | 181円 |
| 26/03 | 60.00円 | 154.84% | 39円 |
DOEで見る減配しにくさ
DOEは配当÷自己資本。利益は年ごとにブレます。でも自己資本はそう簡単には減りません。だからDOEが高い会社ほど、業績が少し傾いても配当を保ちます。
この会社のDOEは4.39%。全国の中央値3%を超え、業種中央値は2.48%も上回ります。自己資本にしっかり配当を回す会社です。少しくらい業績が落ちても、配当はそう簡単に減りません。
月ごとの配当利回りを折れ線にし、5年の最大・平均・最小を水準線で重ねたグラフです。利回りは株価が下がると上がり、上がると下がります。ダイセルの現在値は4.54%で、5年平均4.84%の少し下。最高は6.19%、最低は3.71%でした。
5年・3年・1年それぞれの最大・平均・最小利回りを棒で並べています。期間ごとに平均を見比べると、利回りの重心がわかります。5年平均は4.84%、3年平均は4.71%、1年平均は4.73%。どの期間でも平均は4.7〜4.8%台に収まっています。
年度ごとの1株配当を、株式分割を調整した値で並べた棒グラフです。右肩上がりなら増配の歴史、途中の凹みは減配を示します。ダイセルは2017年度の30円から2025年度に60円へ倍増し、2026年度も60円を維持しました。2021年度に34円から32円へ下がった減配が、直近の唯一の凹みです。
※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
いまの配当利回りは4.54%です。5年平均は4.84%で、直近の水準はそれより少し低い位置にあります。5年間の最高は6.19%、最低は3.71%。レンジの中ほどから下側に寄っています。
配当の履歴は26年分あります。最後の減配は2021年度の34円から32円で、その後は38円、50円、60円と増やし、2026年度は60円で据え置きました。増配の連続年数は0年、非減配は5年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
DOE(株主資本配当率。純資産に対して何%を配当に回しているかを示す指標)は4.39%。業種中央値の2.48%を上回り、全国目安の2〜4%よりも高い位置です。純資産を土台にして配当を出す姿勢は強く、利益が揺れても配当を保ちやすい設計といえます。
ただし、今期は配当性向が154.84%まで跳ね上がりました。前年度は33.07%で、約121.8ポイントの急変です。配当は60円のまま動かず、EPSが38.75円まで下がったことが原因です。利益の減少に配当が追いついていない状態で、この水準が続けば内部留保を取り崩すことになります。
3. 業績と財務の安定性
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ROE | 2.73% |
| ROA | 1.22% |
| DOE | 4.39% |
| 自己資本比率 | 44.41% |
| EPS / BPS | 39 / 1392 |
| 収益性スコア | 0.60 |
| 還元スコア | 0.89 |
| 割安スコア | 1.73 |
今期のEPSは38.75円。前年度の181.43円から約78.6%減りました。売上高は1.2%減にとどまっていますから、減収だけでは説明がつきません。利益を押し下げる別の要因が入ったとみて、決算資料で内訳を確認したいところです。
指標を業種中央値と並べます。営業利益率は7.26%(中央値6.83%)で上回り、ROEは2.73%(同6.49%)、ROAは1.22%(同3.94%)で下回ります。営業段階では稼げているのに、最終利益に届くまでに差し引かれる項目が大きい構図です。
財務の土台は厚めです。自己資本比率は44.4%、フリーキャッシュフローは約201億円のプラス。配当を支える現金の流れは残っています。
配当性向は過去、22%から49%のあいだで推移してきました。今期の154.84%は、その歴史から大きく外れた数字です。
4. 割安度
PERは31.63倍で、業種中央値の13.44倍を大きく上回ります。ただしこれは株価が上がったためではなく、EPSが38.75円へ縮んだ影響が大きい数字です。分母が小さくなれば倍率は跳ね上がります。
PBRは0.88倍で、業種中央値0.80倍とほぼ同じ水準です。1株あたり純資産は1,392円で、株価の1,431.5円とそう離れていません。
利回りの面では、現在の4.54%が5年平均の4.84%を下回り、自社利回り比は0.94。過去の自分自身と比べると、利回りはやや薄い位置にあります。利回りが5年平均に戻る株価は1,343円、5年最低に戻る株価は1,752円です。なお、これは売買を推奨する水準ではなく、過去の利回りレンジから逆算した参考値です。
過去5年の配当利回りレンジを、株価の水準に置き換えたものです。いまの株価がそのレンジのどこにあるかを示します。前提は「配当が今の水準を保つこと」で、業績の変化は織り込んでいません。売買を推奨するものではありません。
| 区分 | 株価水準(対応利回り) |
|---|---|
| 現在株価 | 1432円(利回り4.54%) |
| 5年平均利回りに戻る株価 | 1343円(利回り4.84%) |
| 5年最高利回り時の株価 | 1050円(利回り6.19%) |
| 5年最低利回り時の株価 | 1752円(利回り3.71%) |
いまの株価は1343円(5年平均利回り水準)と1752円(5年最低利回り水準)のあいだにあります。利回りが5年平均に戻るには、株価が約6.2%下がる計算です。
株価と、過去の利回りから逆算した2本の水準線を重ねた折れ線です。線は「その株価なら利回りが5年平均(5年最低)の水準になる」という位置を示すもので、売買を推奨するものではありません。現在の株価は1,431.5円で、5年平均利回りに戻る1,343円と、5年最低利回りに戻る1,752円のあいだにあります。
5. 総合判断
総合判定: 対象外(スコア 31.4)
配当性向超過・FCFマイナス・データ欠損など、本システムの足切り条件に該当しました。参考情報としてご覧ください。
判定根拠:
配当性向80%超
+ DOE2%以上かつ業種平均以上(還元姿勢良好)
スコアリング上の判定は「除外」で、総合スコアは31.4点です。理由は配当性向が80%を超えたことにあります。収益性スコアは0.598、還元スコアは0.887、割安スコアは1.727。割安スコアだけが高く、収益性が足を引っ張りました。
加点は1つあります。DOEが2%以上で業種平均も上回り、還元姿勢は良好と評価されました。配当を出す意思は数字にはっきり表れています。
注意すべきは異常値の検知です。配当性向100%超と、前年比+121.8ポイントの急変の2点が出ています。EPSが181.43円から38.75円へ落ち込んだ一方、配当は60円で据え置かれました。この差が続くかどうかは、次の決算でEPSがどこまで戻るかで決まります。
増配の連続年数は0年、非減配は5年です。※連続増配・非減配の年数は自動算出値です。重要な投資判断の前には、企業のIR資料での確認を推奨します。
6. よくある質問
ダイセルの株価は割安ですか、割高ですか?
配当利回りは4.54%で、過去5年平均の4.84%を下回る水準です。総合スコアによる区分は「対象外」です。売買を推奨するものではありません。
同社の配当性向はどのくらいですか?
配当性向は約155%です。一般に30〜50%が無理のない理想帯とされます。
同社は過去に減配したことがありますか?
直近の減配は2021年で、それ以降は減配していません。
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

